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日本のオリジナルビデオ ウィキペディアから
『仮面ライダーW RETURNS』(かめんライダーダブル リターンズ)は、2011年に東映Vシネマとして全2作が制作された、特撮テレビドラマ『仮面ライダーW』のオリジナルビデオ作品。
仮面ライダーW RETURNS | ||
第1作 | 仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーアクセル |
2011年4月21日 |
第2作 | 仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル |
2011年7月21日 |
平成仮面ライダーシリーズ初のオリジナルビデオで、4月発売の「仮面ライダーアクセル」と7月発売の「仮面ライダーエターナル」の2作からなる。同シリーズのオリジナルビデオは、これまでに『真・仮面ライダー 序章』や児童誌の専売作品などが発表されていたが、いずれも単発作品やテレビシリーズの放送期間中にリリースされたものであり、テレビシリーズの放送終了後にこういった作品が発売されるのはシリーズ初となる[注釈 1]。また、テレビシリーズや劇場版におけるサブキャラクターを主人公に据えたスピンオフ作品であると共に、敵キャラクターを主人公にした作品もシリーズ初である。
映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』ディレクターズカット版のオーディオコメンタリーによると、左翔太郎役の桐山漣はプロデューサーの塚田英明や監督の坂本浩一と会うたびに、本作品の続編として「仮面ライダージョーカーの作品をやりたい」と要望しているといい、テレビシリーズの最終話でフィリップが消滅してから復活するまでの1年間は、翔太郎が単独で仮面ライダージョーカーに変身して戦っていたという裏設定があることから、坂本も「作りたい」と語っているうえ、桐山も2013年4月9日の自身のブログで触れている[1]。このことは、塚田も桐山との対談中に「漣くんから宿題があるんですけど…(笑)」と話題に上げている[2]。
2011年4月8日全国レンタル開始、4月21日映像ソフト発売。タイトル通り仮面ライダーアクセルこと照井竜を主人公に据え、映画『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』の後日譚として位置付けられた作品となっている。
亜樹子との新婚生活をスタートさせた照井竜はある夜、謎のドーパント部隊によってスリ常習犯のグループが惨殺される現場に遭遇する。合同捜査のために風都署に派遣されてきた相模刑事、大野刑事らと共に捜査を開始した竜率いる超常犯罪捜査課は、殺害されたスリグループの生き残りである葛木葵と接触する。
警察を振り切って逃走する葵を竜が確保するが、その矢先に例のドーパント部隊に襲われ、さらに葵にアクセルメモリを掏り取られたため、変身もできないまま応戦することとなる。だがその最中に遭遇したドーパント部隊の親玉、コマンダー・ドーパントが竜の拳銃で刃野刑事を狙撃し、竜はその濡れ衣を着せられて葵と共に警察から逃亡する羽目になる。
一方、竜が美女と逃亡したことを知り激怒した亜樹子までも離婚届を携えて竜を追い始める。
本作品オリジナルの人物を記述。
ガイアメモリ強化アダプターによってアップグレードしたアクセルの強化形態[4]。基本カラーは黄。マスクのゴーグルは飛行時の空気抵抗をガードする黒鉄色のシャッターで完全に密閉され、バイクフォームへ変身するための車輪が失われた代わりに飛行用のブースターが全身に無数に設けられている[4]。変身にはガイアメモリ強化アダプターを装着したアクセルメモリが用いられる。
ブースターの爆発的な加速力で自在に飛行可能で、全身のブースターにより縦横無尽に空中を飛び回る高い機動性を活かした三次元的な空中戦闘を可能とする[4]。
必殺技は低空飛行を行い、黄色いエネルギー刃を纏ったエンジンブレードで横一文字に切り裂くブーストスラッシャー[3][注釈 2]。
『MOVIE大戦アルティメイタム』では、アンダーワールドにライダーリングの力で召喚されたアクセルがアクマイザーの装甲車を追跡する際に変身し、飛行能力がない仮面ライダーメテオと仮面ライダーなでしこを両腕に捕まらせた。
『風都探偵』では、フィリップによりアクセル専用に再調整された強化アダプターを装着して変身する。
コマンダー・ドーパント | |
---|---|
身長 | 230 cm |
体重 | 200 kg |
(強化態) | |
身長 | 285 cm |
体重 | 250 kg |
Blu-rayとDVDでリリース。
2011年7月8日全国レンタル開始、7月21日映像ソフト発売。映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』の前日譚が物語の中心となっており、同作品の敵役として登場した仮面ライダーエターナルこと大道克己を主人公としている。NEVERの過去に起きた出来事を、現代の登場人物の回想によって語っていくという構成が取られており、この現代パートは『オーズ&ダブル』の後日譚とされている[注釈 5]。
試作型ガイアメモリによる風都市民の暴走を食い止めていたWは、超能力を操る女性ミーナに突如襲われる。何とか彼女をなだめたWこと翔太郎とフィリップたちは、彼女からかつて風都タワーで死闘を繰り広げた宿敵・大道克己 / 仮面ライダーエターナルの意外な過去を知ることとなる。
遡ること数年前。羽原レイカを最後のメンバーに加えた、大道克己率いる傭兵部隊「NEVER」は、東南アジアの某国においてテロリスト掃討任務の最中、超能力兵士「クオークス」のミーナと遭遇し交戦。だが克己は、ミーナが深い苦しみを抱いて戦っていることに気付き、止めを刺さずに「お前を戦わせている奴は誰だ?」と問う。しかしそこに同じくクオークスであるロイドとシオンが現れ、ミーナを巡って交戦に。さらに仮面ライダーエターナル レッドフレアも現れ、敗北を喫した克己とレイカはクオークスの超能力訓練施設「ビレッジ」に連行されてしまう。
「ビレッジ」において過酷な生活を強いられているクオークス候補者たちを目の当たりにした克己は、クオークスの開発者であるドクター・プロスペクトを倒すことを決心する。
本作品オリジナルの人物を記述。
財団Xの加頭順が試用変身した姿で、エターナルの本来の基本変身形態。変身にはT1エターナルメモリが用いられる。
克己が変身するブルーフレアとは、腕とアンクレットの炎の刻印が赤く、コンバットベルトとエターナルローブが現出していないなどの差異がある。作中での攻撃は、加頭が持つ超能力兵士・クオークスとしてのサイコキネシスのみを使用していたため、具体的な能力の違いまでは描写されていない。
克己をサイコキネシスで攻撃し追い詰めるが、エターナルメモリの力に惹かれた克己が接近し、ロストドライバーに触れた際、電撃が走り加頭の意思と無関係に変身が解除されてしまった。加頭はこの現象を「試作品のための不調」と判断していたが、実際はT1のエターナルメモリで変身していたため、安定性が低く[20]、ガイアメモリの特性である高い適合率を持つ克己に惹かれたため、加頭を拒絶していた[21]。克己がメモリを使用し変身するとこの形態を一瞬経てブルーフレアに変化した。
本作品の時点ではT2ガイアメモリが存在しないため、NEVERメンバーが変身するT2ドーパントは未登場。
アイズ・ドーパント | |
---|---|
身長 | 220 cm |
体重 | 147 kg |
Blu-rayとDVDでリリース。
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