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京都府京都市にある小学校 ウィキペディアから
京都市立稚松小学校(きょうとしりつ わかまつしょうがっこう)は、京都府京都市下京区若松町にあった公立小学校。のちに京都市立菊浜小学校と統合され京都市立六条院小学校となったが、2018年12月現在は再度統合され京都市立下京渉成小学校となっている。
京都市立稚松小学校 | |
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正門(1969年頃) | |
過去の名称 |
下京第17番組 下京第25番組小学校 間津小学校 稚松小学校 稚松尋常小学校 稚松尋常高等小学校 稚松尋常小学校 稚松国民学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
閉校年月日 | 1992年3月31日(平成4年) |
共学・別学 | 男女共学 |
所在地 | 〒600-8198 |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
稚松小学校は、明治2年の開校当初、廃校時の住所地とは異なり、下京区間之町通五条通下ル大津町にあった [1]。 教科は、句読(国語の朗読)、筆道(書写)、算術(算数)の読み・書き・ソロバン。その後、現在地を購入。高倉通万年寺下ル若松町。
稚松小学校の閉校後も一部残されている鉄筋造の校舎は、京都市内で2番目に造られた鉄筋コンクリート製の建物であった[3]。最初の校舎は、1869年明治2年10月26日、間之町五条下ルの大津町の校地に開校した際のもので、瓦葺2階建の木造講堂(28坪)と瓦葺平屋の木造教室(40坪)の2棟が、149坪余の敷地内に建つものであった[4]。現在の校地に新築移転した際の校舎は、瓦葺2階建の木造講堂(以前の講堂を移築)と瓦葺平屋の木造教室(120坪)からなる375坪の敷地を持つ校舎であった[5]。児童数増に伴い、校舎は手狭となり、1885年明治18年2月に教室棟を新築し、2階建てに、その後、1902年明治35年から1911年明治44年の間に、2期に分けて校地の拡張が行われた。結果、校地は671坪余りにまで広がった[5]。
大正になっても、児童数の増加は更に続き、狭小な校舎による不便は解消されなかったため、1923年大正12年、より大規模な改築工事を実施することが決定した(創立50年の記念事業)。翌年8月28日に起工、1925年大正14年7月30日に落成したのが、鉄筋コンクリート造3階建て(地下1階)の本館・教室棟(263坪)である。『わかまつ:稚松小学校百周年記念誌』によれば、古老の話としてこの時のことが紹介されている。稚松校出身で、同志社を卒業し、アメリカ留学の経験もある楠井貫一が大倉商事に入社したため、建築関係のことで校舎の建設に当たった大倉組の活動に寄与した、というものである。同様に古老の話として、新校舎にはコの字型のシャッターが設置され、当時珍しかった防火シャッターを備えた建築であったという。また、建物のモデルにしたのは、大阪の船場小学校の校舎であったということも、語られている[6]。その後、第2期工事で、1929年昭和4年8月10日に鉄骨、鉄筋コンクリート造の平屋建ての講堂棟(98坪)と、鉄筋コンクリート造で2階建ての職員室および作法室(38坪)が完成した。この当時の敷地面積は、885坪であった[7]。これらの校舎は、稚松小学校の閉校後、六条院小学校でも使用され、六条院小学校の閉校後に、本館・教室棟は、その一部を残して解体された。
稚松学区、すなわち元・下京第廿五学区は、明治の初めの一連の経緯を経て、学区(元・学区)となった[8]。つまり、幕末に至るまで、東本願寺の管轄化にあった古屋敷、新屋敷という一画を、1868年明治元年 7月、新政府に向けて上地することを願い出、受理されたため、以後、この現在の稚松学区に相当する一画は京都府の管轄になった。17番町から25区への行政区画の名称の変化は、校名の変化のとおりである。 稚松学区に含まれる町名は、以下のとおりである。ただし、明治2年10月26日の開校時の町名と、昭和44年10月22日の百年史編纂時の町名とでは、若干の相違も存在する。
大津町 塗師屋町 夷之町 天神町 堺町 富屋町 桝屋町 若松町 骨屋町 栄町 唐物町 本塩竈町 八軒町 若宮町
大工町 橋詰町 富田町 仏具屋町 高槻町 花屋町 上珠数屋町 北町 上柳町 下柳町 東魚屋町 西魚屋町 八百屋町
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