中山平温泉
宮城県大崎市にある温泉 ウィキペディアから
宮城県大崎市にある温泉 ウィキペディアから
中山平温泉(なかやまだいらおんせん)は、宮城県大崎市(旧国陸奥国、明治以降は陸前国)鳴子温泉郷にある温泉。大谷川畔に点在する[1]。国民保養温泉地。
炭酸水素イオン・炭酸イオンを多く含み、ぬるぬるした感触が得られるアルカリ度の高い湯が特徴で、その触感からうなぎ湯の異名を持つ。
基盤は花崗岩類からなり、これらの上に不整合に発達した緑色凝灰岩系統のものがあり、更にその上に鳴子峡凝灰岩類などが不整合に重なり、これらを第四系が不整合に覆っている。段丘堆積物が広く分布し、その層厚は数メートルで、段丘堆積物の下位は湖成層と推定される凝灰岩質層が分布し、その層厚は50メートル以上であると推定される[2]。
沸騰泉あるいは蒸気を伴う高温泉が多く、スケールの付着しやすい温泉の多いのも特長。源泉総数の70%近くが地温異常地帯(高温地帯)に集中している。
国道47号沿いに湧出する温度が100℃近くと高く蒸気を伴う沸騰泉でpH値も8.8〜9.4を示すアルカリ性泉の源泉群と、大谷川沿いの低地帯に湧出する32〜63℃の低温の濃度も希薄な源泉群との二群に分けて考えることができる。
大谷川北部の沸騰泉は、構造線に沿って上昇した熱流体が湖成層の弱線、亀裂に沿って分散し、地層中の地下水を蒸気化して亀裂、破砕帯に蓄積されたいわゆる断層線に沿う説に属するものと考えられる。陸羽東線南部の温泉は、帯水層中の地下水が熱せられ、温泉水として地層中を移動している層状温泉で、地下水の供給が多く、熱源から離れるに従って泉温の低下を来すものと推定される。
温泉水のベースは、高温、高圧のアルカリを伴った塩化水素ガスの火山性ガスから直接供給を受け、潟沼系マグマ水とは異質のもので、中山独特のものと考えられる。
鳴子温泉郷の西の入り口に位置し、12軒の宿がある。国道47号沿いと、大谷川沿い、中山平温泉駅の3つのエリアに大別できる。
地熱が高く、鳴子温泉郷の中では最も湯量が多く。旅館以外でも温泉の利用が盛んである。
国道47号沿いにある公衆浴場。2005年(平成17年)6月に開業した。源泉から木の樋で流すことにより自然冷却を行い、浴室に引き込んでいる。木の樋は合計で約200メートルの長さがあり、この間に自然冷却されて加水することなく源泉本来の「湯の良さ」を味わうことができる。
国道47号沿いの旧ドライブイン付近は終戦直後頃までは窪地で、周辺を「白須の湯」と称していた。白色温泉沈殿物状の物質が地下からブツブツと湧出し、大部分は真白になって自然に沢の方に流出していた。一部は崖下付近から掻き上げて採取し、小判型状に造型して板上で乾燥し湯花として湯治客に販売をしていたという。
このような火山活動の名残を示す貴重な自然現象は、1947年(昭和22年)5月から開始された地熱開発事業試験の為のボーリング掘削により現在は見られなくなっている。
渓谷沿いに紅葉の名所として知られる鳴子峡があり、秋には大勢の観光客が足を運ぶ[1]。
春・山菜、中山駅前大桜
夏・新緑の鳴子峡、奥の細道、ゲンジボタルの生息する沼、ブルーベリー摘み
秋・紅葉の鳴子峡、奥の細道
冬・一面銀世界の鳴子峡
開湯は約300年前とされる[1]。出羽街道沿いに玉造四駅(宿場)の一つである中山宿跡がある[1]。
縄文時代の遺跡から土器や石器の出土が見られる。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.