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上保谷村(かみほうやむら)は、かつて埼玉県新座郡に存在した村。1889年(明治22年)、町村制施行に際して廃された。その後、旧村域は北足立郡を経て、東京府北多摩郡に編入されている。
現在の東京都西東京市東南部(住吉町、泉町、中町、富士町、保谷町、東伏見、柳沢、およびひばりが丘北、栄町の一部)に相当する。
上保谷村は新川沿いに開けた集落である。新川の水量は少ないため、水田は少なく畑が多かった。
村の起源は明らかでないが、伝承では、1081年(永保元年)に新倉の住人板倉四郎左衛門のもと保谷・下田・岩崎・中村・野口・桜井の六氏(保谷六苗)により開発されたとされている[1]。初期の村域は現在の住吉町・泉町地域だったと考えられ、村の惣鎮守の尉殿権現(現尉殿神社)や保谷四軒寺と呼ばれる寺院もこの地域に集中している。
その後、享保期(1716年 - 1735年)以降に現在の新町の地域が開墾され、後に上保谷新田村として独立した。なお、江戸期、村は3つの組に分かれ、それぞれに名主と組頭を置き、村内の有力農民が交代でこれらの役に就いていた[2]。
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