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アメリカ合衆国の映画 ウィキペディアから
『レイジング・ブル』(Raging Bull)は、1980年のアメリカ合衆国の伝記映画。監督はマーティン・スコセッシ、出演はロバート・デ・ニーロとキャシー・モリアーティなど。 実在のプロボクサー、ジェイク・ラモッタの自伝を元にポール・シュレイダーとマーディク・マーディンが脚本を担当した。第6回ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞獲得作品。また、1990年に米国連邦議会図書館がアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録した作品の中の1本である[3]。
レイジング・ブル | |
---|---|
Raging Bull | |
監督 | マーティン・スコセッシ |
脚本 |
ポール・シュレイダー マーディク・マーティン |
原作 | ジェイク・ラモッタ |
製作 |
ロバート・チャートフ アーウィン・ウィンクラー |
出演者 |
ロバート・デ・ニーロ キャシー・モリアーティ ジョー・ペシ フランク・ヴィンセント ニコラス・コラサント テレサ・サルダナ |
音楽 | レス・ラザロビッツ |
撮影 | マイケル・チャップマン |
編集 |
セルマ・スクーンメイカー マーク・ワーナー(編集補佐) |
配給 | ユナイテッド・アーティスツ |
公開 |
1980年11月14日 1981年2月14日 |
上映時間 | 129分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $18,000,000[1] |
興行収入 |
$23,383,987[2] $23,402,427[2] |
主演のデ・ニーロは、ミドル級チャンピオンまで上り詰めた鍛え上げられた肉体と、引退後の肥満体型を表現するために体重を27kg増量[4]。徹底した拘りから生まれた造語、「デ・ニーロ・アプローチ」の完成形とも言える[要出典]役作りを敢行し、第53回アカデミー主演男優賞を初めアメリカ国内の映画賞を多数獲得した。
タイトルは「怒れる雄牛」の意味で、このニックネームで呼ばれたジェイク・ラモッタのことを指す。
1964年、ジェイク・ラモッタはクラブのコメディアンだが、かつてはボクシングミドル級チャンピオンだった。
1941年、デビュー以来無敗を誇っていたジェイクは初めての屈辱を味わうこととなる。7回のダウンを奪ったにもかかわらず、相手に有利な判定で敗れたのだ。怒りの収まらない彼は妻や弟でマネージャーのジョーイに当たり散らす。だが、そんなすさんだ心も市営プールで、まだ15歳のブロンドの少女・ビッキーと出会うことで癒される。2人はジェイクに妻子がいるのもお構いなしに交際を始める。
1943年、ジェイクは当時無敵とされていたシュガー・レイ・ロビンソンを破るまでの戦績を挙げた。だが、すぐに行われたリターン・マッチではまたしても不利な判定に屈する。そこに取り入ってきたのが八百長試合を仕組む組織の大物・トミーであった。長らく彼の誘いを拒み続けていたジェイクであったが、タイトルマッチの誘惑に負け、承諾してしまう。格下の相手に負けねばならない屈辱を味わったが、その見返りで彼は念願のチャンピオンへの挑戦が認められる。
1949年、このタイトルマッチにおいて、ジェイクは見事にマルセル・セルダンをTKOし、チャンピオンベルトを手にした。しかしその裏で、ジェイクの病癖-ビッキーへの強い猜疑心が彼を破滅へ導いていたのであった。
マスカーニ作曲:カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲(アルトゥーロ・バジーレ指揮/Orchestra of Bologna Municop Thetra)(RCA)
Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロの最高傑作と言っても過言ではない『レイジング・ブル』は観ていて辛いシーンが多いが、非情なヒーローを描いた情熱的で力強い作品である。」であり、74件の評論のうち高評価は93%にあたる69件で、平均点は10点満点中8.86点となっている[5]。 Metacriticによれば、27件の評論のうち、高評価は25件、賛否混在は1件、低評価は1件で、平均点は100点満点中89点となっている[6]。
映画賞 | 部門 | 対象者 | 結果 |
---|---|---|---|
第53回アカデミー賞 | 作品賞 | ノミネート | |
監督賞 | マーティン・スコセッシ | ||
主演男優賞 | ロバート・デ・ニーロ | 受賞 | |
助演男優賞 | ジョー・ペシ | ノミネート | |
助演女優賞 | キャシー・モリアーティ | ||
編集賞 | セルマ・スクーンメイカー | 受賞 | |
撮影賞 | マイケル・チャップマン | ノミネート | |
音響賞 | ドナルド・O・ミッチェル ビル・ニコルソン デヴィッド・J・キンボール レス・ラザロウィッツ | ||
第46回ニューヨーク映画批評家協会賞 | 作品賞 | 次点 | |
監督賞 | マーティン・スコセッシ | ||
男優賞 | ロバート・デ・ニーロ | 受賞 | |
助演男優賞 | ジョー・ペシ | ||
第38回ゴールデングローブ賞 | 作品賞 (ドラマ部門) | ノミネート | |
監督賞 | マーティン・スコセッシ | ||
脚本賞 | マーディク・マーティン ポール・シュレイダー | ||
主演男優賞 (ドラマ部門) | ロバート・デ・ニーロ | 受賞 | |
助演男優賞 | ジョー・ペシ | ノミネート | |
助演女優賞 | キャシー・モリアーティ | ||
新人スター賞 | キャシー・モリアーティ | ||
第35回英国アカデミー賞 | 主演男優賞 | ロバート・デ・ニーロ | ノミネート |
編集賞 | セルマ・スクーンメイカー | 受賞 | |
新人賞 | ジョー・ペシ | ||
キャシー・モリアーティ | ノミネート | ||
第15回全米映画批評家協会賞 | 作品賞 | ノミネート | |
監督賞 | マーティン・スコセッシ | 受賞 | |
主演男優賞 | ロバート・デ・ニーロ | ノミネート | |
助演男優賞 | ジョー・ペシ | 受賞 | |
助演女優賞 | キャシー・モリアーティ | ノミネート | |
撮影賞 | マイケル・チャップマン | 受賞 | |
第6回ロサンゼルス映画批評家協会賞 | 作品賞 | 受賞 | |
男優賞 | ロバート・デ・ニーロ | ||
助演男優賞 | ジョー・ペシ | 次点 |
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