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ルーファス (Rufus) は、カプコンの対戦型格闘ゲーム『ストリートファイターIV』シリーズなどに登場する架空の人物。
『ストリートファイターIV』(以下『ストIV』)で追加された新キャラクター4人のうちのひとり。丸々と太った外見と、そのイメージを覆すウェイトを感じさせない素早い身のこなしが特徴の白人男性。『ストIV』シリーズに登場するキャラクターの中では断トツの巨漢で、エドモンド本田よりも50kg近く重い。
キャラクターの初期デザインでは、「スキンヘッドに道着姿の凛々しい黒人の青年」とされていたがアメリカのチェックで没にされたため、急遽デザインの変更が行われた経緯を持つ[2]。コンセプトとしては、これまでの格闘ゲームのキャラクターにはいなかった「肥満体型の白人男性だが、見かけによらず素早い動きが可能なキャラクター」を目指して作られたが、先に稼動した3D格闘ゲーム『鉄拳6』に似た特徴を持つキャラクター、ボブが登場したため、スタッフは「考えることは同じなんだな」と思ったという[3]。後にボブとは『ストリートファイター X 鉄拳』(以下『ストクロ』)で競演を果たしている。
また、開発段階ではブレイクダンスとクンフーを組み合わせた「ブレイクンフー」という格闘スタイルを使う予定だったという[4]。
「全米最強」を自称するアメリカ人格闘家。かつて行われた中西部格闘大会[5]、北米格闘大会[6]での優勝経験を持つ実力者であるが、ケン・マスターズがその上を行く「全米格闘王」の異名を持つゆえに一方的にケンをライバル視している。
外見は口ひげを生やして、弁髪[7]を結っている極度の肥満体型の白人男性。黄色地に黒のラインが入ったブルース・リーのトラックスーツ風ライダースーツを着用しているが動くだけで腹が揺れ動き、出っ張った腹のせいでジッパーが上げられない腹部からは腹毛を覗かせている。
性格はプライドが高く自信家で、極度の自分好き。また、要領が悪くせっかちな上に非常に饒舌であるため、相手をまくし立てるように話す癖がある。そのため相手の話を聞かずに一方的に喋り続けてしまうこともしばしばあり、あまりの話の長さに他のキャラクターから呆れられる場合も多い。ゲーム中の勝利メッセージもとても長く、画面内に入りきらないためほぼ全てが途中で途切れてしまっているほか、『スーパーストリートファイターIV』(以下『スパIV』)のオープニングムービーでは2分以上もの間ひたすら自分ひとりで喋り続けている。その内容も基本的に長々しい無駄話が多いが、長々しくも比較的冷静な意見を述べていたり、彼なりに対戦相手を気遣っていることもある。
異様なほど早とちりが激しく、金髪か道着姿のどちらかであれば即座にケンだと思い込んでしまい、勘違いで喧嘩を売ってしまうことが多々ある。ただし、ケン本人に対しては眉毛が黒いことを理由に「影武者じゃないのか?」と疑い、ケンを呆れさせている。
一方で自分好きという性格から誤解されやすいが、根は善人であり、殺意の波動に目覚めたリュウへの勝利メッセージではケンと勘違いした上で、明らかに普通でない様子から病気と判断し病院へ行くことを勧めており、元に勝利した際も「年寄りを大切にしないヤツは即地獄行き」という祖母の教えを守り必要以上に痛めつけないよう心掛けてる一面が見られる。また常識的な一面もあり、ベガを指し「世界征服なんてしたら全世界の面倒を見なきゃならないから面白いとは思えない。世界は広いっていうことを考えてるのか?」と苦言を呈したり、攻撃的なジュリを指し「どういう教育を受けて育ったのか。お前の楽しみ方はおかしい」[8]と叱っている。
プロフィールデータでは、ルーファスの格闘スタイルはクンフーではなく「(勘違い)空手」と表記されているが、これはルーファスが空手とクンフーを区別していないことが理由として挙げられている。また、元となったクンフーもルーファスが自己流にアレンジしていっているため、厳密に言えば「クンフーとも空手とも違う、ルーファス独自の格闘スタイル」ということになっている[9]。我流の格闘技(通称・ヒップホップカンフー)を扱うため型破りで[10]、奇抜かつ奇天烈な技が多いものの、時には口先だけの大口叩きではない実力を発揮する。春麗からも動きの良さはある程度評価されている(ただし体の大きさがそれを台無しにしているとも)。
また自称する「全米最強」ではあるが、続編の『スパIV』ではさらに「全宇宙最強」「全この世的最強」と自称するに至る。その割には実力は(ケンに比して)疑問符付きであり、『ストIV』ではマイク・バイソンから夜郎自大な様子を「クサレ豚」呼ばわりされ、『スパIV』ではキャミィに敗北する際に勝手に動き回って息切れした挙句に「アマチュアそのもの」とダメ出しされている。
「バイカー(=バイク乗り)界のレジェンド」を自称しており、サイドカー付きのバイクを所有している。どこに行くのにもバイクを使い、バイクで行けない場所には行かないなど独特のポリシーを持っており、バイクへの情熱やバイカーとしての生き方を対戦相手に説教したりもする。真偽は不明であるが「バイクで中国まで横断した」と言い張っている。アメリカから中国へバイクで移動するのは本来不可能と言えるが、ルーファスはアメリカから北極へ行って氷を渡って中国に辿り着いたと話す。
ルーファスの恋人。元々は後姿のみの登場だったが、後に美女であることが明らかになった[11]。
トレードマークはウェーブのかかったオレンジ色の髪の毛と赤い帽子。活発な性格をした女性で、ルーファス同様、非常にマイペースかつ能天気な人物。性格的には似た者同士のため相思相愛の仲であり、キャンディから結婚を持ちかけるほど心底惚れこんでいる様子。また、ルーファスに格闘大会に出場し、ケンを完膚なきまでに叩きのめして全米一を証明するよう提案したのもキャンディである。
二人の馴れ初めは『ストIV』本編から2年前の秋、大勢の男たちに追われているキャンディを偶然その場に居合わせたルーファスが助けたことがきっかけ。なお、キャンディが追われていた原因は食い逃げである[5]。
『スパIV』のエンディングでは「全米最強の自慢の彼氏」としてルーファスのことを自慢した後、北極に行って白熊を見るためにルーファスとともに旅立っていく様子が描かれている。
また、時には格闘家ですらない一般人もケンと間違えて襲っている[12]。
巨漢キャラクターらしからぬ素早い動作が可能で、手数が多く接近戦が強い。反面リーチが全体的に短く、リーチの長い技も大振りなものが多いため接近戦以外は苦手。
また、体力値は高いが、気絶耐久値が低めに設定されており、重量級キャラクターの割に比較的気絶しやすい傾向がある。
技名称のみ掲載。なお、技名は『スパIV』時のもの[13]。
操作 | 立ち(近距離) | 立ち(遠距離) | しゃがみ | 垂直ジャンプ | 斜めジャンプ |
---|---|---|---|---|---|
弱パンチ | クールエルボー | ファストバックナックル | ウェイトストレート | ジーニアスエルボー | マーベラスチョップ |
中パンチ | ミートアッパー | ウィナーストレート | グッバイハンドアタック | グローリーナックル | アメイジングエルボー |
強パンチ | ヴィクトリーアッパー | アトミックストレート | ヒーローロングナックル | パーフェクトボディー | ストロングチョップ |
弱キック | クールトーキック | ビックブーツキック | スタイリッシュキック | シャイニングニー | ホットジャンピングキック |
中キック | ダブルスペクタクルキック | ハッピーキック | メジャーキック | ビューティフルキック | ハンサムキック |
強キック | ゴージャスキック | ブラボーキック | ストロングスクリームキック | エレガントキック | ヒーローダブルキック |
コマンドは右向き時のもの。
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