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主に日本において扱われるロックのジャンルの一つ ウィキペディアから
ミクスチャー・ロック(Mixture Rock)は、主に日本において扱われるロックのジャンルの一つ。
「ミクスチャー(mixture)・ロック(rock)」という言葉は和製英語である。よって、基本的に日本以外では通用しない音楽用語である。国によってはクロスオーヴァー、フュージョンとのとらえられ方もされる。
ミクスチャー(mixture)・ロック(rock)という言葉は、直訳すれば「様々なジャンルの音楽を混ぜ合わせたロック」となるが、日本の音楽業界では、ラップロックやラップメタル[1]の別名として広く使われている。様々なジャンルを混ぜ合わせたという「ミクスチャー」としての意味合いは薄く、より限定された範囲を意味する「黒人音楽(ラップ、ヒップホップ、レゲエ)を混ぜ合わせたロック」として使われる。
この音楽形態を指し示すジャンル名として世界的レベルでは、ファンク・ロックやファンク・メタルといったジャンル名がある。これらが使われたバンド、リック・デリンジャー、レッド・ボーンやインエクセス(80年代デビュー)らのファンク・ロックは70年代から80年代である。音楽性で類似であっても、ミクスチャー・ロックよりも先にできたジャンル名であり、ミクスチャー・ロックとはその「時代で区別」される。(ファンク・ロックについては、ファンクを参照)
1980年代末期~1990年代以降のオルタナティヴ・ロックムーブメントの中で、「ファンクやヒップホップ(当時流行りの黒人音楽)とロック(白人中心の音楽)を混ぜた音楽性を持ったバンド」がアメリカで話題となり、それらを配給会社が日本に売り込む際に、オルタナティヴ(反主流)・ロックよりも日本人が納得しやすい言葉として、ミクスチャー(混ぜ合わせた)・ロックというジャンル名が使われた。
ラップロック(Rap-Rock)とは、ロック[2]をベースとし、そこへラップの要素を加えた音楽のジャンルである。オルタナティヴ・ロックと混在するジャンルであり、ラップコアやラップメタルなどに派生もする。
ラップの要素を加えたロックとされるが、ラップやヒップホップというよりもむしろファンクとの融合を図ったバンド(フィッシュボーン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなど)やレゲエ やスカとの融合を図ったバンド(フィッシュボーンやサブライムなど)も含まれることが多く、厳密には「黒人音楽とラップのライム感をロックに取り入れた、1980年代以降のバンド」とするのが正しい。
中でもヘヴィメタルにラップ要素を加えたバンドは特にラップメタルとも呼ばれ、ハードコア・パンクにラップ要素を加えたバンドは特にラップコアとも呼ばれる。ラップロックは、広義的にはこれらすべてを含む。
1980年代において、ビースティ・ボーイズなどのUSシーンのロック、パンク・ロックのミュージシャンが、ヒップホップミュージシャンたちとツアーを行ったりする中で、その音楽性をロックに取り入れ、ラップロックのひな形とも言えるサウンドが出来上がっていった。ヴァニラ・アイスやサード・ベースを含む見解もある。
その後1990年代に入ってからは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが全米規模での成功を収めるなど、徐々に規模が拡大していく。 日本でもSuper Junky Monkeyがデビューし、日本よりもアメリカで先に注目され、ビルボードの紙面を飾る等した。
ラップメタル(Rap-metal)とは、ヘヴィメタルをベースとし、そこへラップやターンテーブルといったヒップホップの要素を加えたものである。ラップコアとも呼ばれることもある。
1980年代、スラッシュメタルバンドのアンスラックスと、ヒップホップグループであるパブリック・エナミーの共演に代表されるように、メタルバンドとヒップホップグループとのコラボレーションからラップメタルシーンは誕生した。
1990年代後半には、リンプ・ビズキットが大ヒットを記録し、それをきっかけにラップメタルの存在は急激にシーンに認知されるようになった。
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