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『ラッドモビール』 (Rad Mobile) は、日本のセガから発売され1991年2月に稼働開始されたアーケード用レースゲーム。
アーケード版ラッドモビール (撮影:セガ秋葉原3号館) | |
ジャンル | レースゲーム |
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対応機種 | アーケード (AC) |
開発元 | SEGA-AM2 |
発売元 | セガ |
デザイナー | 鈴木裕 |
音楽 | 長井和彦 |
人数 | 1人 |
メディア |
業務用基板 (12.78メガバイト) |
稼働時期 |
INT 1991年2月 |
デバイス |
ステアリング ペダル 2ボタン |
システム基板 | セガ・システム32 |
CPU | V60 (@ 16.108 MHz) |
サウンド |
Z80 (@ 8.054 MHz) YM3438 (@ 8.054 MHz)×2 RF5C68 (@ 12.500 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 416×224ピクセル 60.00Hz パレット16384色 |
システム基板「セガ・システム32」搭載の第一作目。公道を使用してアメリカ合衆国を横断する事を目的としている。専用筐体を使用しており、セガが1980年代からアーケードゲームとしてリリースし続けた一連の体感ゲームの一つに含まれる。開発はSEGA-AM2が行い、ゲーム・デザインは同社のアーケードゲーム『アウトラン』(1986年)や『アフターバーナー』(1987年)を手掛けた鈴木裕、音楽は同社のセガ・マークIII用ソフト『エイリアンシンドローム』(1987年)を手掛けた長井和彦が担当している。
同年7月には最大4人までの通信対戦が可能となったアーケードゲーム『ラッドラリー』がリリースされ、1994年には『ゲイルレーサー』のタイトルでセガサターンに移植された。本作のアーケード版は2020年に発売されたアストロシティミニに収録された。アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第5回ゲーメスト大賞」(1991年度)にてベストグラフィック賞で5位を獲得した。
ゲーム内容は公道を舞台にした非合法レースで、アメリカ合衆国の横断がゲームの主な目的である。西海岸のロサンゼルスからスタートし、ラスベガス、シカゴなどといった都市を州をまたいで通過しながら、最終的にはニューヨークを目指す。 敵車との順位争いの要素も含まれており、レース中は頻繁に順位が入れ替わる。画面はコクピット内からの視界で固定である。
ステージは『ターボアウトラン』(1989年)と同様、一直線で道の分岐などはない。例外として、ステージの終了直後にあるハイウェイのような道で、ショートカットルートに入れる場合がある。ステージの終わりにはチェックポイントがあり、通過するとステージクリアとなる。そのあとしばらく走行すると、次のステージの始まりをあらわすチェックポイントが現れ、これを通過すると次のステージが始まる。制限時間が設定されており、ステージ終了のチェックポイントを通過すると残りタイムが増加する。時間が0になるとゲームオーバー。また、ステージとステージの間の道ではタイムが減少しない。
コース上を走行している一般車に激突すると、通常は多少減速するだけだが、スピードに差がある場合はクラッシュして一時走行不能になってしまう。さらに対向車線の一般車に正面衝突した場合は、自車が大幅にひしゃげ、長時間走行不能となる。敵車も、ボンネットから煙を吹き出しながらスピンしクラッシュする場合があり、その後しばらくの間停止している。この間は簡単に追い越すことが可能である。
ステージによっては夜間や降雨、霧が発生している場面があり、極度に視界が悪くなることがある。こういった場合は筐体のワイパーボタン、ライトボタンを状況に応じて使用する必要がある。特定のステージでは後ろからパトカーが追いかけてくる。ロードブロックを行ってくる場合もある。これに追いつかれると、自車の前に警官が現れ、ボンネットを手で叩きつぶして壊していく。この前後はかなりの間走行不能になるため、パトカーに捕まると制限時間的にかなり不利になる。
順位が一位になった場合、画面にメッセージが流れ、音楽が一位専用の音楽に切り替わる。この音楽はトップを走っている間ずっと流れつづけている。制限時間切れでゲームオーバーになった場合、クレジット投入でそのステージの初めからコンティニューができるが、この際のタイムは少なめに設定される。ステージ20を最後まで走りきるとエンディングになりゲームオーバー。ただし、ショートカットルートを一度でも使用してクリアすると、エンディングに警告メッセージが出るようになっている。
本作には可動式の専用筐体が使用された。『アウトラン』に近い形式の筐体で、黒い車を模した専用筐体が左右に傾くようになっている。そのため、ステージ内にバンクなどが配置されるなど、専用筐体を活用させる試みがゲーム内に盛り込まれている。 また、R-360に対応したバージョンも存在する。
1991年7月に稼働開始された。ラッドモビールとデザインや挙動が共通しているが、こちらは非稼動型筐体がメインであり、最大4人での対戦を主体としている。その関係かバックミラーが広くなり、後ろの状況が把握しやすくなっている。ゲームを始めた直後に「夕方」「雨」「山」「夜」の4つの中からいずれかのコースを選んでスタートする。1人でプレイする場合は、スペシャルと表示の出た白い車との一対一での勝負となる。このスペシャルに勝利した場合、もう一回無料でプレイできる。ギアチェンジやスリップストリームなど『ラッドモビール』よりも細かい運転が可能になっている。視点が低いこともあり、『ラッドモビール』よりもスピード感が増している。
舞台はアメリカ。プレーヤーは、誰もがうらやむ地上最速のドライバー。次々に伝説を作り出す走りは、人々を驚かせる。そして、最速の称号ゲイルレーサーが走り屋たちから贈られたのだ。しかし、数年の月日が流れるとゲイルレーサーの名を騙るドライバーが増えてきた。そこで一通の招待状が、プレーヤーに届けられた。[1]
評価 | ||||||||||||||||||||||||
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ゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第5回ゲーメスト大賞」(1991年度)において、ベストグラフィック賞で5位、年間ヒットゲームで22位を獲得した[17]。
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、6・6・5・4の合計21点(満40点)[10]、『SATURN FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、19.4点(満30点)となった[12]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.2 | 3.6 | 3.3 | 3.2 | 3.2 | 2.9 | 19.4 |
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