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日本の洋食におけるパスタソースの一種 ウィキペディアから
ミートソース(Meat sauce)は、ボロネーゼ(ラグー・アッラ・ボロニェーゼ、イタリア語: ragù alla bolognese、ボローニャ方言: ragò a la bulgnàisa)に類似した、日本の洋食におけるパスタソースの一種。
日本ではパスタのうち、スパゲッティに乗せることが多く、「ナポリタン」とともになじみの深いもののひとつとなっているメニューである。
日本では、ミートソースはスパゲッティ・ソースのスタンダードとして定着している(本場のボロネーゼではタリアテッレという平たい麺を使うことが多い)。
ボロネーゼはトマトペーストを使うのに対し、アメリカのミートソースはトマトケチャップを使い、砂糖やウスターソースなどで甘みを加えることで、ボロネーゼよりも甘めに仕上げる。出来上がりはソースの見た目がかなり異なり、汁気もそぼろ状に水気がなくなるまで煮込むのがボロネーゼである[1]。
なお、完全に混ざるまで和えるのでなく、茹でたままのパスタの上に「よそう」(上に乗せる)のが日本のスタイルである[要出典]。あるいは、麺をナポリタンのように炒めたりすることもある。アメリカのスタイルも上によそったりする。
ナス、ピーマン、キノコなどを具材に加えることも一般的である。ソースに使う肉は牛肉、あるいは牛・豚の合いびき肉がポピュラーである。
1881年(明治14年)に開業した新潟県新潟市のレストラン「イタリヤ軒」(のちのホテルイタリア軒)は、国内最古のイタリア料理専門店であると同時に、日本初のスパゲッティミートソース(ボローニャ風ミートソース)の提供者であるとする説が有力である[2]が、いつ販売されたかは明らかになっていない(同店は3度火災に遭っており、現存する最古の品書きは1920年のもの[3])。この説に対し、東京・銀座の「煉瓦亭」のオーナーは、遅くとも大正時代にはメニューに書き加えていることを明かしている(ただ、こちらもいつなのかは明示していない)。
太平洋戦争後、兵庫県宝塚市のイタリア料理店「アモーレ・アベーラ」の初代店主オラッツィオ・アベーラ(1913年 - 1974年)が、「スパゲティミートソース」として店で出している[4]。これは「関西初」とみる資料もある[5]が、和えずに上からソースをかける、昨今に見るミートソースに最も近いスタイルである[6]。
その後アメリカ進駐軍とともに日本に伝えられたのが、それまでのイタリアンスタイルではない、現在のものに近いケチャップ味のミートソースである[1]。これに影響を受けたキユーピーが1959年に、缶入りミートソースを発売した[7]。この缶詰商品のヒットが、家庭にミートソースを普及させる下地を作った。これに追随する形で各社がスパゲッティ・ソースの販売を開始し、近年ではレトルト食品としての販売が主流となっている。
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