ミネルヴァのフクロウ

ウィキペディアから

ミネルヴァのフクロウは、ローマ神話女神ミネルウァ(ミネルヴァ、ミネルバ)が従えているフクロウであり、知恵の象徴とされる[1]

Thumb
フクロウを左手に持つミネルウァ像。大理石2世紀ルーヴル美術館蔵。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルが『法の哲学』(1821年)の序文で「ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏と共に漸く飛び始める」[2]ドイツ語: die Eule der Minerva beginnt erst mit der einbrechenden Dämmerung ihren Flug)と述べたことはよく知られている[1][3]。以後、特に哲学比喩とされるようになった。「即ちヘーゲルに依れば、哲学はいつでも遅れて来るもので、現実がその形成過程を完成した後に現われ、これを追思惟 nachdenkenするものである。かように現実が終った後に哲学が始まるとするのは、哲学を観想的な性質のものとすることであり、哲学に予言者的な性質を要求する立場とは固より、哲学の実践的な性格を力説する立場と対立している。」(三木清「ミネルヴァの梟」[4]

関連項目

ミネルヴァの梟 (映画):2020年公開の日本映画

脚注

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.