転義

言葉を文字通りのあるいは標準的な使い方とは別の方法で用いること ウィキペディアから

転義法(てんぎほう)あるいは転義(てんぎ)とは、修辞技法の一種で、言葉を文字通りの使い方あるいは標準的な使い方とは別の方法で用いることを指す学術的な用語。

日本語で通常「比喩」「比喩的用法」あるいは「喩」などと呼ばれているものは、およそこれに相当する。洒落も転義法に含まれる。

概説

転義法にはメトニミー、メタファー、アレゴリー、シネクドキなどがある(後述)。

tropeの意味の変遷

古典修辞学では、転義法の意味のtropeは、文中の言葉の配列(パターン)の変更を伴う修辞技法を指す「scheme」とともに、修辞技法を大きく二分するものだった。

現代ではtropeは「言葉のあや」「文彩」「修辞」という意味にも使われる。これは「en:figure」と同じ意味で、つまり「修辞技法」のことである。

語源

tropeの語源は、ギリシャ語τροπή, tropē(転、変更)およびτρέπω, trepō(転じること、指示すること、変わること)である。

種類

  • 直喩明喩) - 日本語では「ように」をつけて比喩であることを表す。例:雪のように白い
  • 隠喩(メタファー) - 類似した特徴を持った異種のものの並置による対象または概念の説明。例:「勇気ある人」→「ライオンのハートを持つ人」
  • 換喩メトニミー) - 近接性による転義法。例:「アメリカ合衆国大統領の決定」→「ホワイトハウスの決定」
  • 提喩シネクドキー) - 部分と全体。換喩およびメタファーと関連したもので、関連する概念を持った何かを言及することによる言葉遊びを生みだす。
  • 寓喩アレゴリー) - 全文、さらには話の全てを通して一貫して使われるメタファー。例:「国家という船はロビイストの嵐よりさらにひどい嵐を抜けて航海した」[1]

関連用語

関連文献

脚注

外部リンク

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