『マッシュル-MASHLE-』は、甲本一による日本の漫画作品であり、甲本にとって初めての連載作品である。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2020年9号より2023年31号まで連載された[1][2]。
本作は魔法が身分を左右する世界「魔法界」を舞台に、魔法を使えないながらも鍛えられた肉体を持つ主人公、マッシュ・バーンデッドが活躍する物語である[1]。本作は、サブタイトルに「●●と○○」(例:「マッシュ・バーンデッドと○○」)にするなど『ハリー・ポッターシリーズ』のオマージュが取り込まれている。その一方で、キャッチフレーズおよびコンセプトは「アブノーマル・ファンタジー」となっている。
個性的でバラエティーに富んだ登場人物たちによる切磋琢磨の様子や、戦闘とシュール・ギャグなどの落差の激しさなどで、日本だけでなく海外でも人気がある[3]。2024年3月時点で全世界累計発行部数が1000万部を突破している[4]。
メディアミックスとして2023年にテレビアニメ化、および舞台化された[5][6]。また、2024年にはテレビアニメ版の第2期放送を記念して、番外編が『週刊少年ジャンプ』2024年6・7合併号に掲載された[7]。
当たり前のように魔法が存在し、誰もが当たり前のように魔法が使える世界「魔法界」。卓越した魔法使いたちが所属する魔法局によって管理される社会では、魔法の能力が高ければ社会の上層になれる一方で、能力が低いと落ちこぼれ扱いを受け、さらに魔法が一切使えない魔法不全者は殺処分される厳しい社会でもあった。
魔法の使えない少年マッシュ・バーンデッドは、養父レグロ・バーンデッドに密かに育てられており、日々筋トレに励んでいた。ある日、マッシュの存在が魔法警察に露見し、警官のブラッド・コールマンに踏み込まれる。だが、マッシュは長年の鍛錬で培った圧倒的な筋力とパワーで、凄腕の魔法使いであるブラッドを返り討ちにする。降参したブラッドは、バーンデッド父子を見逃す代わりに、マッシュに魔法学校に入学して優秀生徒の称号である「神覚者」を獲得し、それに付属する莫大な助成金や権利を要求する。いずれにしても世界を変えなければ家族との平和な暮らしが得られないマッシュは、ブラッドの提案を飲み、魔法界の中枢を担うエリートを輩出してきた由緒ある名門魔法学校イーストン校への入学を決める。
魔法のエリート達が集まる魔法学校を舞台に、魔法が使えないマッシュは、その超人的な肉体のみを武器に「神覚者」を目指す。
- 友人5人組グループ結成篇
- マッシュは編入試験で、レモン・アーヴィンを助けて一方的に惚れ込まれる。イーストン校に入学後、アドラ寮に入寮し、フィン・エイムズと同室になる。ロイドのマッシュいじめ事件をきっかけにフィン・エイムズと、級硬貨を賭けた決闘でランス・クラウンと、森サソリ狩りで共にシルバから攻撃されたことでドット・パレットと、それぞれ親交を結ぶ。この5名は勉学・遊びなどで行動を共にする強固な友人関係を結び、最後までグループを維持する。レモンを除けば、それまで友人ができたためしがないという孤独な者同士の連帯であった。原作でランスが16才とされていることから、全員高校1年生の年齢である。友人グループを含め、マッシュが超人的筋力で実技をこなすのを周囲は「魔法を使っている」と受け止めていた。
- 七魔牙篇
- レアン寮監督生アベル・ウォーカーは、イノセント・ゼロの組織と協力し生徒を人形化して魔力を抽出するなどの一方で、6人の配下と七魔牙を結成し、神覚者試験への資格であるコインを独占するべく、他寮のコイン所持者から強奪しており、レモンを人形に変えて学校地下の本拠地にフィン・ドット・ランス・マッシュを誘い込むが、フィン、ドット・ランスらは対戦相手に勝利する。マッシュは第2魔牙アビス・レイザーを破る。ウォーターバーグの指示でイノセント・ゼロの組織からの潜入者を捜索していたレインはマッシュを疑って技を仕掛けるが、マッシュが魔法力がないことがわかり、謝罪する。マッシュはアベルの人形魔法を破り、レモンを含む人形化されていた生徒を解放させる。イノセント・ゼロの幹部セル・ウォーが現れ,アベルと彼を守ろうとしたアビスを抹殺しようとするが、マッシュは2人を守り抜く。戦闘中、マッシュが魔法を使えないことが周囲にばれてしまう。セルは「我々が探していたものが見つかった」と言い残して姿を消す。マッシュはアドラ寮祝勝パーティーにアベルとアビスを招き親交を結ぶ。
- 選抜試験篇
- マッシュは魔法局に呼び出され、魔法を使えないのに魔法学校に入学したことで死刑を宣告されそうになるが、オーターをはじめとする神覚者グループに対して神覚者リーダーのライオ、ウォールバーグ、レインは擁護に回り、神覚者候補になることを条件に処分保留となる。イノセント・ゼロの組織によって6人の死刑囚(六罪杖)が脱獄した事件により、神覚者候補選抜試験は所有コイン数の条件を引き下げられて前倒しに開催されることになり、これによってマッシュからコインを分けられたランス・ドット・フィンも出場することになる。第一試験は、魔法が効かない死霊から逃げながら鍵を獲得する、第2試験は寮対抗戦で、チームに与えられた水晶を地下迷宮の中で守り抜くことで、マッシュはカルパッチョを破る。最終試験でマッシュはオルカ寮監督生マーガレット・マカロンの音魔法に苦しめられながら相手を破る。ところが、そこにイノセント・ゼロと4人の死刑囚が現れ、幹部セルの口から、マッシュはゼロの6番目の息子で、ゼロは不老不死になる禁忌魔法のために息子全員の心臓を必要としていることが明らかになる。ウォールバーグは上空でゼロとの頂上対決に挑み、空間魔法によってゼロを追い詰めたかに見えたが、ゼロの時間操作の前に敗れ、マッシュに救出される。
- 三魔対争神覚者最終試験
- イーストン、セント・アルズ、ヴァルキス三校対抗戦で争われるはずであったが、ヴァルキス魔学校に生徒として潜入していたドミナ・ブローライブ(イノセント・ゼロの五男)はセント・アルズの代表生徒3名を襲撃し、「3名の出場枠をヴァルキス生徒に譲る」という書状を書かせる。6対3は不公平だとして、マッシュ・ランス・ドットにマカロン・アベル・アビスがサポートを申し出る。試験内容は巨大な屋敷の中の「はじまりの杖」に真っ先にたどり着くことで、両チームは各部屋のハブとなる大部屋で遭遇し、6対6の闘いとなる。マッシュはレヴィ・ローズクォーツの磁力魔法に苦しめられながら勝利を収め、最後のドミナの強力な水魔法を破るが、そこにゼロと長男ドゥウムが現れ、始まりの杖を奪う。マッシュのパワーはゼロには通用せず、ドゥウムの50%にセーブされた力に作中初めて敗北する。マッシュから和解を申し出られていたドミナが、ゼロが置き土産にした闇のマグマからマッシュを救う。
- 対イノセント・ゼロ前哨戦
- 膨大な魔法力を内蔵した始まりの杖をゼロに奪われたことから、神覚者グループはゼロの力が最大になる30日後の日食の日にゼロが魔法界征服の攻勢をかけると予想し、ゼロ幹部と神覚者グループの力が拮抗していると考え、勝敗を決するのはニューパワーの参戦であると考える。ライオはマッシュをメリアドールに紹介して修行を受けさせ、オーターはランス・ドットに、ガルドはフィンを特訓する。しかし、日食前に、ゼロは魔法で凶暴化された巨人族・魔族・ホビット・凶悪犯罪者からなる大軍で市街地に侵攻する。特訓担当者を除く神覚者はこれを迎え撃って一蹴するが、ライオを除く4名の神覚者は余勢を駆ってゼロ本拠地マゴル城に反攻し、全員、ゼロの長男~四男に敗北する。メリアドールとの実戦組み手でマッシュは疲労のあまり昏睡状態に陥り、メリアドールらは命のぜんまいを回してマッシュの覚醒を図る。
- 対イノセント・ゼロ最終戦
- ライオはカルドを防衛側に残し、残った神覚者のオーター、レインにランス、ドット、フィンの新戦力を加えてゼロの本拠地に乗り込む。ゼロの次男~四男は破ったものの、長男ドゥウムの70%の力の前に全員が敗北、とどめを指される直前に昏睡状態から回復したマッシュが現れ100%のドゥウムを破る。ゼロと対決するうちに、日食によってパワーアップしたゼロはマッシュの心臓を抜き取り死亡させる。死亡直後にも蹴りを放ったマッシュの生命力を警戒し、息子6人の心臓を取り込んで悪魔形態に化したゼロはマッシュを完全破壊しようとする。五男ドミナが現れて妨害し、息を吹き返したライオらはフィンの回復魔法で最低限の生命維持状態でマッシュをメリアドールの元に送り届け人工心臓を埋め込むものの、追ってきたゼロに全員が倒される。時間稼ぎの間にマッシュは精神世界での1年間で神様から筋トレを受け、現世時間では短時間で蘇生。ゼロを倒したかに見えたが、ゼロは更に神形態に進化し、マッシュは近づくこともできず圧倒される。とどめをさされる直前にアベル・カルパッチョ・レヴィらこれまでのライバルが現れてそれぞれ一撃をゼロに加え、その隙にアビスとマカロンがゼロの至近距離にマッシュを送り届け、最後の闘いが始まる。
- 魔法
- 本作の重要節句で、作中世界において普遍的に存在する能力。神から与えられたとされ、魔法界においては魔法の巧拙によって身分が決まると説明される。魔法が使える=魔力を持つ者は、生まれながらに顔に線状のアザができるのが特徴であり、基本的にこの世界の者たちは1本線のアザがある(一線魔導師)。アザは魔力量を示しており、線の本数が簡単な魔法の資質を図るバロメーターになっている。稀にアザの本数が複数ある者たちがおり、2本線のアザの者(二線魔導師)は10万人に1人割合で存在し、1本線の者より先天的な魔力量に優れているとされ魔法に選ばれし才能と認識されてるが、2本線だからと言って必ずしも1本線より魔法が巧みに扱えることを意味せず、同じ本数であっても能力の巧拙に大きく差がある。そして極稀に、3本線のアザを持つ者(三線魔導師)が数百万人に1人の割合で現れることがある。3本線のアザの魔法使いは、2本線の者以上の魔力出力が可能になるだけじゃなく、杖に眠る真の姿(神の力)を覚醒させることが出来る事から、神に選ばれし才能とされている。また、魔法使いにも種類があり、学術やサポートに長けた白魔導師、戦闘に長けた赤魔導師が存在する。殆どの魔法使いは杖を折られる・奪われるなどすると魔法を行使できなくなる。逆にアザがない者は魔法が使えない者=魔法不全者(まほうふぜんしゃ)であり、社会から間引き(殺処分)される。
- 固有魔法
- 「何を用いて魔法を使うか」という各魔法使いが特化した対象を指す。殆どの魔法使いはこれに特化した魔法のみを攻守に使うことができるだけで、活動領域全般にわたって魔法を駆使できるわけではない。各人の固有の対象としては、物質(オーターの砂、ドミナ・ブローライブの水、アベルの人形、レイン・エイムズの剣など)物理現象(ランスの重力、ドットの爆発、ウォールバーグの空間、レヴィ・ローズクォーツの磁力、アビスの速度など)、特定の機能(フィンの「位置を入れ替える」など)などがある。イノセント・ゼロのみは例外であり、本来の固有魔法である時間魔法に加え、師アダムから奪った闇魔法、ウォールバーグから奪った空間魔法まで駆使する。
- セコンズ
- 通常の固有魔法を更に強化した高等魔法。2本線の魔法使いの中でも、特に強い魔法使いのみが使える。また例外として、レヴィ・ローズクォーツのように2本の杖を扱えるものは、2つの魔法を合わせることにより通常より強力なセコンズを使うことが出来る。
- サーズ
- セコンズを更に強化した魔法で、3本線の魔法使いの中でも極一部の者にしか使えない魔法使いの最強の技にして、魔法の神髄である超高等魔法。サーズまで使える魔法使いは非常に少なく、神覚者ですら使える者は極稀。発現した者は、例外なく歴史上に名を残す。杖に宿る神の力(本来の力)を解放することによって、現れた神自身が攻撃したり、他の魔法とは一線を画す凄まじく強力な魔法を行使する事が出来る。また、出現した神に魔力を最大限注ぎ込めば、たとえ術者が息絶えようとも神自身で魔法を放つことが可能となる。
- サモンズ
- 3本線の魔法使いにしか使えない魔法。杖に眠る本来の姿=神の力を呼び起こす事が出来る。それにより、魔法の出力等を底上げしたり、通常の魔法より強力な魔法を行使する事が出来る。
- 造体禁忌魔法(ぞうたいきんきまほう)
- 魔法界の禁忌の一つである闇魔法。6人の血縁者の心臓を取り込むことによって不老不死の心臓を獲得する。マッシュを含むイノセント・ゼロの6人の子供は、この魔法を実現するための道具であった。
- 魔法界
- 本作の舞台の総称。格差社会が激しく、魔法の能力が高ければ社会の上層になれる一方で、能力が低いと落ちこぼれ扱いを受ける。魔法が一切使えない魔法不全者は殺処分されることが義務となっており、魔法不全者を匿った者も処罰の対象となる。宗教色が強く、魔法は神が与えた力と信じられている。
- 神覚者
- 年に一度、選抜試験を突破した最も優秀な生徒に贈られる称号にして、魔法界有数の魔法使い。神覚者となった者は「神に選ばれし者」として崇め奉られ、神に仕えし者の証としてその者の魔法や能力に応じた神の杖の名の称号(「◯◯の神杖(◯◯ケイン)」)が与えられるのと同時に、様々な特権を持つことになる。現時点で判明している主な権利は、「魔法局入局の内定」「貴族階級への昇格」「10億L(ロンド)の助成金」など。魔法界の最高法定機関である魔法局には多くの神覚者たちが入局しており、魔法に関する物事の大部分に対応する為、実質魔法界を支配·統制している。また、魔法界に害をなす者達を処罰する武力装置としての役割も果たしている。
- イーストン魔法学校
- 魔法界の中枢を担うべきエリート魔法使いを輩出してきた、由緒ある名門魔法学校。神覚者となった人材を多数魔法局に送り出しており、実質的に魔法局職員の教育機関の役割も果たしている。また魔法のみならず、人格形成も重視する教育方針を掲げる。
- 志願者の大半は魔法局高官·事務次官等の子息や名門貴族の出自であり、編入試験は超難関を極め、その合格率は僅か3%。また、学期ごとに一定の成績を修めなければ退学になるなど、生徒に要求されるレベルも非常に高い。
- 学内生活は全寮制で、内部進学組と編入組が二人一組となって共同生活を送るのがしきたり。寮は「アドラ」・「オルカ」・「レアン」の3寮が存在し、入学時点で生徒の特性をユニコーンが判定、配属寮が決定される仕組みとなっている。
- 過去100年の神覚者輩出数は11名。
- アドラ(Adler)
- 選ばれる特性は「勇気と信念」。寮のシンボルは鷲。良くも悪くも気骨で我が強い気質があり、マイペースで叛骨心溢れる野心家が集まりやすい。監督生は、レイン·エイムズが務めている。マッシュ・レモン・フィン・ランス・ドットなどが属している。
- オルカ(Orca)
- 選ばれる特性は「知性と勤勉」。寮のシンボルは鯱。基本的には内向きで研究に没頭する気質の者が多く級硬貨の争奪戦に積極的に参加する者は少数派で好戦的なものは珍しいとされるが、自己の合致するものがあれば如何なる手段を辞さない獰猛で貪欲な探究心が旺盛な求道者達が潜んでいる。監督生は、マーガレット·マカロンが務めている。
- レアン(Lang)
- 選ばれる特性は「才能と自尊心」。寮のシンボルは狼。貴族出身や関係者で構成され純血主義で結束力が強く、排他的な気質を持つ。監督生は、アベル·ウォーカーが務めている。
- 級硬貨(コイン)
- 授業の課題や課外活動、行事の成績によって生徒に与えられる硬貨。金・銀・銅の3種類が存在する。
- 中でも金の級硬貨は神覚者に選ばれるためにもっとも重要であり、3学期終了時点で金の級硬貨を5枚以上所持していれば神覚者候補となり、選抜試験に参加出来る。
- 銀の級硬貨は5枚集めると金の級硬貨1枚に変化する。この硬貨を巡っての魔法対決は、生徒間でしばしば行われている。
- ドゥエロ(Duelo)
- 魔法界の人気スポーツ。ホウキに乗った選手たちが空中でボールを取り合い、ゴールリングに通すことで得点を競い合う。1ゴールごとに10点加算される。
- セント・アルズ聖魔学校
- 正しい道理・規範を破るものに厳格な制裁を与える絶対正義を掲げている魔法学校。過去100年の神覚者輩出数は4名。
- ヴァルキス魔学校
- 魔法を極めんがために過程を重視しない実力至上主義を掲げている魔法学校。その為、在籍している生徒はかなり気性が荒く、一癖も二癖も強い魔法使いが多い。過去100年の神覚者輩出数は85名。
- 最古の十三杖(マスターケイン)
- 魔法界に13本存在する最古の杖。杖は天賦の才能を持つ者を選び、選ばれた者に様々な祝福の力をもたらす。作中ではカルパッチョ·ローヤンの治癒の杖と、ドゥウムの肉体強化の杖のみが登場した。
- 鉄の杖
- 第43話(アニメ第14話)にてマッシュたちが訪れた杖屋に古くからあった杖。とても重く、どんな力自慢や魔法でも1000年間誰も持つことができなかった。この杖の下にはエルフの水が湧き出ているとされ、その水を使えば素晴らしい杖が作れるとされている。結果的にマッシュが軽々と引き抜き、杖屋から無償で譲り受けた。以降、マッシュはこの杖を自身の指の力で変形させて、主にスポーツ用具に変えてしばしば用いる。
作者の甲本は小学生時代、『ボボボーボ・ボーボボ』と『銀魂』にハマり、中高生時は「ギャグ・コメディ漫画家」を目指したというが、挫折し一度大学を出て社会人となる。その後、「2年以内に連載できなかったら諦める」と述べて親を説得して再び漫画家を目指し、本作でデビューできたという。
キャラクター造形
甲本はマッシュ役の小林とフィン役の川島との鼎談の中で、マッシュのキャラクターについて、理想の主人公像と説明している[29]。テレビアニメ版の監督を務めた田中智也は、ニュースサイト「Febri」とのインタビューの中で、主人公のマッシュの魅力について「主人公のマッシュが魔法を使えない孤独な存在であるにもかかわらず、まったく劣等感を抱いておらず、マイペースに筋肉で問題を解決していくところですね。」と語っており、普通なら修行を通じて強くなり、周囲を認めさせるという流れだが、本作の場合はそのようなことをしていなくてもいつの間にか認められていくところが、従来のジャンプ作品と違って面白いと話している[30]。テレビアニメ版でレインを演じた梶裕貴も、マッシュ役の小林千晃との対談の中で、マッシュはジャンプの主人公らしくないキャラクター性を持つがゆえに仲間たちが影響を受けるところが熱いと語っており、読む中で「自分の中に絶対的な『己』があり、周囲に忖度することなく自分らしくいられる」というキャラクター性が今の時代(2024年時点)に響く主人公像だと感じたと話している[31]。小林もそれに同意しており、自分の中のマッシュも演じる前からそのような存在であり、演じていて気持ちがよく、それが彼の強みだと改めて感じたと振り返っている[31]。
一方、ドットについて、甲本は声が大きい点などから等身大の自分に似ていると述べている[29]。
甲本によると、アベルのモデルは『ボボボーボ・ボーボボ』のギガだという。またマッシュ・アベル戦の回は読者から好評であり、アベルがいなければ連載が終わってたかもしれないため、個人的にはすごくお気に入りだという。
小説
本作の外伝を収録したノベライズ兼ゲームブックとして制作されている[45]。
ライターの向原康太はテレビアニメ版第1期初回放送前にニュースサイト「リアルサウンド」に寄せた記事の中で、本作を「『ハリー・ポッター』×『ワンパンマン』」と例えつつも、シュールなギャグと少年漫画的な熱さの絶妙なバランス感覚が人気を得たとしている[60]。向原は、つかみどころがなく周囲を振り回しがちで、「マッシュルームカットに無表情」という没個性的なビジュアルでありながらも、やるべきことやいうべきことをなすところが主人公らしくて好感が持てるとしている[60]。
第1期は2023年4月から7月までTOKYO MXほかにて放送された[19][65]。ナレーションは平田広明[19][65]。
第2期『神覚者候補選抜試験編』は、2024年1月から3月まで放送された[66]。
また、続編の制作が決定している[67]。
制作(テレビアニメ)
- 経緯・スタッフィング
- 本作のアニメの話が原作者である甲本に寄せられたのは単行本6巻前後のことであり、アニメを作るのには時間がかかると思ったと、マッシュ役の小林とフィン役の川島との鼎談で振り返っている[29]。
- 本作のアニメーションはA-1 Picturesが手掛けた。アニメーションプロデューサーは同社の『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ-』シリーズの制作デスクだった中村将太が担当した[68]。また、同作に参加していた東島久志は中村からの推薦で、本作のキャラクターデザインを担当したほか、オープニングの作画監督や一部の話の総作画監督も兼任した[68]。東島はキャラクターデザインが初めてだからかあまり実感がなく、自分が描いた後に様々な人々の協力でキャラクターを完成させていくと感じたとニュースサイト「Febri」とのインタビューの中で話している[68]。
- シナリオ・セッティング
- シリーズ構成および全話を手掛けた脚本黒田洋介は原作を読む中でマッシュの痛快さを気に入り、テレビアニメ版の脚本の依頼を受けた際は素直にうれしく即答で引き受けたとニュースサイト「Febri」とのインタビューの中で明かしている[69]。
- まず黒田は最終回までの道筋を示した構成案を提示し、スタッフの総意を受けて脚本を書き始めたのであまり苦労はなかったと話しており、自分一人で脚本を書いていた分、各話の修正も迅速にできたと話している[69]。また、プロデューサーからの意向もあって、執筆に当たっては原作へ最大限の敬意を払っていたため、脚本打ち合わせの際には大きないざこざはなかったという[69]。なお、執筆に当たり、キャラクターの移動線や立ち位置の明確化を意識したという[69]。また、黒田は原作におけるマッシュとアビスの戦いが好きであり、それをもとにした第1期第9話の執筆にも気合が入ったという。
- 黒田は脚本を構築する上でありがたい存在としてフィンを挙げており、その理由として自分が付け足したギャグであってもフィンが突っ込みを入れれば『マッシュル-MASHLE-』らしくなると説明している[69]。フィン役の川島も、視聴者に近い視点を持つフィンが繰り出す常識的なツッコミによって作品内の異常性があぶりだされるため、本作にとって重要な存在だとキャストによる座談会の中で語っている[69]。
- 映像・作画
- テレビアニメ版の監督を務めた田中智也は、ニュースサイト「Febri」とのインタビューの中で、アニメ化に際しては独特な雰囲気を持つマッシュを表現するのに試行錯誤を重ねたと話しており、会話を普通よりもワンテンポ遅らせたり、瞬きを見せないといった細やかな表現を通じてつかみどころのなさを表現したりすることを意識したと語っている[30]。
- 田中は楽しかったエピソードとして、第5話でマンドラゴラを調理する場面と、ドットがマッシュたちと出会う場面を挙げており、いずれキャストには楽しく演技してもらったので、それに負けないように作画も頑張らなければならないのが大変な分面白かったと振り返っている[30]。また、第9話は2組の戦いが展開されるだけでなく、戦う相手の過去も絡むため、いかにして20分に収めようか悩んだと振り返っている[30]。
- キャラクターデザイン
- キャラクターデザインにあたり、東島はとにかくかっこよくするという目標を立てたと「Febri」とのインタビューの中で話しており、とりわけ立ち姿のシルエットがかっこよく見えるようにしたという[68]。甲本や田中から細かい注文はなかった一方、甲本からはマッシュの筋肉に関する資料として複数の写真が送られており、こだわりを感じたと東島は振り返っている[68]。東島は印象に残った人物としてマッシュを挙げており、シンプルな分バランスが難しく、何かを足したり引いたりするだけでマッシュらしさが失われてしまうため、調整に苦労したと振り返っている[68]。
- 音響
- 音響監督を務めた本山哲は、音響周りの方針として、幅広い層がみることを想定し、なるべく見ていて理解しやすいようにしたと「Febri」とのインタビューの中で話している[70]。また、収録においては多くの視聴者に笑いをもたらせるように意識しているとしつつも、本作は大爆笑というよりくすっと笑わせる方が向いているため、加減が難しいと話している[70]。本山は演出において苦労した点として、傍目に見るとギャグだが、当の本人たちは真剣に戦っているという場面を挙げており、BGMをどちらに合わせるべきか悩んでしまうと話している[70]。
- なお、第1期はコロナウイルスの感染防止の観点から分散収録が行われていたが、第2期では従来の方法による収録が行われた[71]。一方、マッシュ役の小林が2024年の座談会の中で語ったところによると、分散収録期間中でも掛け合えるようにしてもらったという[72][注 3]。
- キャスティング
- キャスティングにおいても、キャラクターの特徴を明確に表現できる者が選定された[70]。
- 主人公のマッシュ役にはオーディションで小林千晃が選ばれた[74]。小林はもともと原作を読み込んでいたことに加え、普段の話す際のテンション間で演技したらしっくりきたため、オーディションではあまり考えずに演じたと振り返っている[74]。当初は感情を出さない演技をするつもりだったが、監督の田中から「戦闘シーンをかっこよく演出したいので、マッシュらしさに収まる範囲でかっこよく演じてほしい」という注文があり、バランスを見極めながら演じるのが楽しかったと小林は語っている[74][75]。小林は第1期の第1話において、マッシュの一投足に細かなニュアンスがついており、作品に対する愛を感じたと話している[74]。また、アフレコ時はレグロ役のチョーとの掛け合いでセリフが被る場面が多かったため、一部は個別収録となったが、完成した映像を見てテンポの良さに笑ってしまったと振り返っている[74]。
- レイン役の梶裕貴は小林の演技を「引き算の芝居」と表現し、緩急を大切にし、決めるところを決める繊細な技術が見事だと評価している[73]。
- また、小林は梶との対談の中で、ウォールバーグ校長役の麦人と無邪気な淵源(イノセント・ゼロ)役の三木眞一郎というベテラン声優と共演した際も新鮮で楽しかったと振り返っている[76]。
- ヒロインであるレモン役にはオーディションで上田麗奈が選ばれた[77]。テープオーディションの時点では一度スイッチが入ると暴走するタイプだと思っていたが、アフレコの際に「常にスイッチが入っている」ことを知って驚いたと上田は「Febri」とのインタビューの中で振り返っている[77]。また、アフレコ中に頻繁に出されていた「より盲目的に」といったディレクションから、レモンは自分以上にマイペースな人物だと知ることができたと上田は「Febri」とのインタビューの中で話している[77]。他方で、「よりかわいく」というディレクションも多く出されており、清楚な時と暴走しているときのギャップが明確になるように導かれたと感じていると上田は振り返っている[77]。
- フィン役の川島零士は、原作の時点でも顔芸がすごかったので、オーディションで彼が困っている場面の突込みは、ひたすらに全力で彼の嘆きを代弁することを意識していたと「Febri」とのインタビューの中で話している[78]。その際、音響監督の本山から、フィンがそこまで成績が良くないのでそこを意識してほしいと言われ、フィンのキャラクターを理解できたという[78]。また、川島は甲本と小林との鼎談の中で、地声に近い演技だったためやりやすかったと話している[29]。
- ランス役の石川界人は、現場でキャラクターに関するディレクションがあまりなかったため、かなり自由に演じたと「Febri」とのインタビューの中で話している[79]。一方、妹への愛を語る場面では、もっとはっちゃけてくれというディレクションを4度もらった[79]。実際の放送では適切なものが採用されたが、没テイクの中にはより振り切ったものもあったという[79]。
- ドット役の江口拓也は、彼の表情にどんな感情を乗せられるのかか投げるのが楽しいと「Febri」とのインタビューの中で話しており、演じる際には「いかにフルマックスでボールを投げ続けられるか」ということを意識していると語っている[80]。
- 原作4巻発売PVでマッシュを演じた花江夏樹は、テレビアニメ版においてセル・ウォーを演じた[27]。小林は花江の演技について、様々な芝居の引き出しを駆使して見事にセル・ウォーを演じていたと梶との対談の中で話している[76]。
- アベル役の梅原裕一郎はもともと別の役でオーディションを受けていたため、オーディションに向けて原作を読んだ際はアベルを全く意識していなかったとアビス役の七海ひろきとの対談の中で明かしている[81][82]。梅原はもともと読者としても演じる立場としても敵役が好きだったため、アベル役に決まった際はうれしかったと振り返っている[81][82]。アベルは過去の出来事から弱肉強食を掲げるようになったという設定であり、自らの信念に沿って行動している分、演技に当たっては堂々とした様子を意識したと梅原は対談の中で語っている[81][82]。前述の経緯からキャラクターの方向性をつかみかねていたため、最初、梅原はより頑固で会話もままならなさそうなキャラクターを想定して演じていたところ、より会話ができる感じで演じてほしいというディレクションをもらったという[81][82]。なお、大きく方向性を変えるようなディレクションはなかった[81][82]。
- 一方、七海はもともとジャンプ作品に出たいという思いがあり、最初からアビス役のオーディションを受けていた[81]。七海は演技で意識したことについて、ミステリアスな部分や、悲しい生い立ちによる寂しさや切なさをにじませることを挙げている[81]。初登場回は顔見せ程度であり、2度目のアフレコで悪役をイメージして演じたところ、「そこまで悪いイメージを出さないで」というディレクションをもらい納得したという[81]。マッシュとの出会いにより固くなっていた心が解きほぐされるところもあるため、悪役とは違う方向性であることを理解してからは、自分でもイメージを変えるようになったと七海は振り返っている[81]。
- レイン役を演じた梶裕貴は、これまで様々な経験を通じて成長するタイプのキャラクターを演じてきた中で、「主人公の憧れの存在」という立ち位置にいるレインを演じたことが感慨深くてうれしかったと小林との対談の中で振り返っている[31]。一方で、登場人物や視聴者に、レインが圧倒的存在であることを示す必要があるため、責任やプレッシャーを感じたとも話しており、特に本格的な登場を果たした第1期第10話はかなりのインパクトがあったと梶は話している[31]。他方、梶はレインが学校や魔法界について真剣に考えるなどおちゃめな一面もあり、どこかマッシュに近いところがあると思いながら演じてきたとも対談の中で話している[31]。最初のテストの際、梶はそこまで低くしないようにという指示を受け、制作チームのイメージをすり合わせながら調整を重ねたものの、以降は大きな改善点もなくスムーズに進んだと振り返っている[31]。マッシュ役の小林は梶との対談の中で、この配役で正解だったと話している[83]。
- 第1期から登場するサブキャラクターのうち、マッシュの養父レグロ役はチョーが演じた[84]。演技に当たり、チョーは「モノローグをシックでエレガントに、ツッコミは思い切りやる」という方針を立て、一度とっつきやすいおじいちゃんというイメージで演じたこともあったが、最終的には最初の方針で進められた[84]。また、小林がイベントで語ったところによると、第1話でマッシュと初めて出会う場面では、15、6歳ほど若返った声を出していたという[84]。また、ブラッドがマッシュの家を訪ねてくる以降の場面の裏で聞こえるセリフは台本にはないチョーのアドリブだと小林は話している[84]。
- マッシュが魔法学園に入るきっかけを作った警官ブラッドは小西克幸が演じた[84]。アフレコの際、小西は「ナルコムパス」を唱える際のアクセントについて悩んでおり、最初は技らしさを出すために力のこもったアクセントで演じた[84]。その後、普段から唱えている呪文であればもう少し力を抜いているだろうと考え、今の形になったという[84]。
- 演技においては変わったアプローチが求められることもあった[75]。原作のとある場面においては、歯をかち合わせながらしゃべる場面があり、テレビアニメ版でこの場面を演じたドット役の江口は非常に難しかったと座談会の中で振り返っており、同時に2つの音を出すのは自分の声優人生の中でも初めてだったと語っている[75]。また、マッシュ役の小林も、マッシュが泳ぐ場面の台本のセリフには「ブクブクブク……」とだけある一方、その横のト書きにセリフがかかれていたことに気づき、「ブクブクしながら喋る」と解釈して演技をしたと話している[85]。
- 第2期では、さらなる神覚者役として、諏訪部順一(ライオ・グランツ役)や、小野友樹(オーター・マドル役)らが起用された[86]。
- また、第2期に神覚者候補生役で出演していたキャストのうち、オルカ寮の監督生でもあるマーガレット役の子安武人は、放送前に寄せたキャストコメントの中で、このようなキャラクターを演じられることは光栄だとしつつも、非常にバランスをとるのが難しい役だが、ごく自然に当たり前に存在しているよう演じていこうと思うと話している[24]。また、カルパッチョ役の内山昂輝は、放送前のキャストコメントの中で、原作で受けた印象をもとに自由に演じたり、スタッフから違うパターンを提案されて試したりと、試行錯誤を重ねたこと明かしている[24]。
- 音楽
- 音楽を手掛けた横山克は、田中から「ただの魔法世界だけの音楽にしたくない」「ギャグもしっかり表現したい」という要望があったと、「Febri」とのインタビューの中で明かしている[87]。横山はラッパーには筋肉質な者が多いという印象から、本作の音楽にヒップホップやラップの要素を持ち込んだと話しており、ギャグシーンにヒップホップを用いる手法はお笑い番組などでも採用されていたためわりとすんなり受け入れられたと振り返っている[87]。また、テレビアニメ版第1期の音楽はノリ優先で作ることも多かったが、ラップの表現が好評だったことから、楽しく作ることができたと話している[87]。一方、横山は、ラップに使う言語が作品の世界を壊したり、歌の表現がセリフを妨害しないように計算したりする必要があって大変だったとも話している[87]。
放送局・配信元
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日本国内 インターネット / 第1期 配信期間および配信時間[65]
配信開始日 |
配信時間 |
配信サイト |
2023年4月8日 |
土曜 0:00(金曜深夜) 更新 |
dアニメストア(本店・for Prime Video)
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土曜 0:00 - 0:30(金曜深夜) |
ABEMA |
2023年4月10日 |
月曜 12:00 更新 |
|
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月曜 22:30 - 23:00 |
ニコニコ生放送 |
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日本国内 テレビ / 第2期 放送期間および放送時間[94]
放送期間 |
放送時間 |
放送局 |
対象地域[92] |
備考
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2024年1月6日 - 3月30日 |
土曜 23:30 - 日曜 0:00 |
TOKYO MX
| 東京都
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とちぎテレビ | 栃木県 |
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群馬テレビ | 群馬県 |
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BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠
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2024年1月7日 - 3月31日 |
日曜 1:55 - 2:25(土曜深夜) |
中京テレビ | 中京広域圏 |
|
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日曜 2:05 - 2:35(土曜深夜) |
テレビ新潟 | 新潟県 |
|
|
日曜 2:08 - 2:38(土曜深夜) |
毎日放送 | 近畿広域圏 | 『アニメシャワー』第1部
|
2024年1月8日 - 4月1日 |
月曜 1:50 - 2:20(日曜深夜) |
福岡放送 | 福岡県 |
|
2024年1月10日 - 4月3日 |
水曜 1:20 - 1:50(火曜深夜) |
長野朝日放送 | 長野県 |
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水曜 1:40 - 2:10(火曜深夜) |
静岡放送 | 静岡県 | 『スーパーアニメ6区』枠
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2024年1月11日 - 4月4日 |
木曜 1:15 - 1:45(水曜深夜) |
岡山放送 | 岡山県・香川県 |
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2024年1月12日 - 4月5日 |
金曜 1:59 - 2:29(木曜深夜) |
札幌テレビ | 北海道 |
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2024年1月13日 - 4月6日 |
土曜 2:08 - 2:38(金曜深夜) |
中国放送 | 広島県 |
|
|
土曜 2:29 - 2:59(金曜深夜) |
ミヤギテレビ | 宮城県 |
|
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日本国内 インターネット / 第2期 配信期間および配信時間[94]
配信開始日 |
配信時間 |
配信サイト |
2024年1月6日 |
土曜 23:30更新 |
- ABEMA
- dアニメストア(本店・for Prime Video)
|
2024年1月9日 |
火曜 12:00 更新 |
- バンダイチャンネル
- DMM TV
- FOD
- Hulu
- Amazon Prime Video
- U-NEXT
- アニメ放題
- TELASA
- J:COMオンデマンド
- auスマートパスプレミアム
- milplus見放題パックプライム
- Netflix
- ニコニコチャンネル
|
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BD / DVD
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巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 |
BD | DVD |
第1期[95] |
1 | 2023年7月26日 | 第1話 - 第3話 | ANZX-15451/2 | ANZB-15451/2 |
2 | 2023年8月23日 | 第4話 - 第6話 | ANZX-15453/4 | ANZB-15453/4 |
3 | 2023年9月27日 | 第7話 - 第9話 | ANZB-15455/6 | ANZB-15455/6 |
4 | 2023年10月25日 | 第10話 - 第12話 | ANZX-15457/8 | ANZB-15457/8 |
第2期[96] |
1 | 2024年3月27日 | 第13話 - 第15話 | ANZX-16661/2 | ANZB-16661/2 |
2 | 2024年4月24日 | 第16話 - 第18話 | ANZX-16663/4 | ANZB-16663/4 |
3 | 2024年5月29日 | 第19話 - 第21話 | ANZB-16665/6 | ANZB-16665/6 |
4 | 2024年6月26日 | 第22話 - 第24話 | ANZX-16667/8 | ANZB-16667/8 |
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反響(テレビアニメ)
第2期のオープニングテーマ『Bling-Bang-Bang-Born』は日本国内外で大きな反響を呼んだ[97][98]。また、オープニング映像でキャラクターが踊る様子は曲名を略して「BBBBダンス」と呼ばれ、YoutubeやTiktokでは「踊ってみた」動画の投稿が相次いだほか、アニプレックスの公式Youtubeでも出演声優による「踊ってみた」動画が投稿された[97][98]。
- 放送前の評価
- ライターの向原康太はテレビアニメ版第1期初回放送前に「リアルサウンド」に寄せた記事の中で、第1期のPVを通じてマッシュの魅力がきちんと引き出されていると評している[60]。また、PVでは笑える場面と迫真のバトルが原作から強調されており、実際に見ると想像以上にアニメ映えする作品であると述べている[60]。
- 放送後の評価
- ライターのすなくじらは「リアルサウンド」に寄せた記事の中でマッシュ役に小林が起用された背景として、近年(2023年時点)のアニメにおいて「癖のある主人公」が人気を集めていることを挙げており、小林がキャラクターの気持ちを細かく拾うことを得意とすることに由来していると述べている[99]。ギャグ作品故マッシュの心の動きはわかりにくいものの、小林の演技により彼が家族思いな人物であることがわかるとすなくじらは評している[100]。
「マッシュル-MASHLE- THE STAGE」のタイトルで2023年7月4日から11日に東京国際フォーラム ホールCにて、同年7月15日から17日にAiiA 2.5 Theater Kobeにてそれぞれ上演された[5][104]。
2024年8月2日から8月12日に天王洲 銀河劇場にて、同年8月17日から8月19日にAiiA 2.5 Theater Kobeにて続編が上演予定[105]。
注釈
英語圏ではアンドリューはファーストネームのため、英語版では「アンドリュー・オロル (Andrew Orol) 」と逆の表記になっている。なお、ファミリーネームは作中には登場せず、第4巻の質問コーナー①で明かされた。
作中では2年生と紹介される一方で、ランスの説明や第2巻のあとがきなどでは留年したとなっており、1年なのか2年なのか曖昧になっている。
例:第1期第10話においてマッシュとレインが対峙する場面[73]
出典
“Staff&Cast”. TVアニメ『マッシュル-MASHLE-』公式サイト. アニプレックス. 2023年3月18日閲覧。
“Music”. TVアニメ『マッシュル-MASHLE-』公式サイト. アニプレックス. 2023年3月18日閲覧。
“アニマックスでの放送が決定!”. TVアニメ『マッシュル-MASHLE-』公式サイト. アニプレックス (2023年4月22日). 2023年4月25日閲覧。