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日本のファミリーコンピュータ用ゲームソフト ウィキペディアから
『ヘクター'87』(ヘクターはちじゅうなな、HECTOR'87、英題:Starship Hector)は、ハドソンが開発し1987年7月16日に発売されたファミリーコンピュータ用縦横両スクロールシューティングゲーム。1987年に開催されたハドソン主催・TDK協賛のイベント「第3回TDK全国ファミコンキャラバン」で使用された公式ソフトである。
自機「ノア号」を動かし、対空中用の光粒子砲、対地上用のクラスター爆弾で攻撃する。ステージは全6面で1・3・5面は縦スクロール、2・4・6面は横スクロールで進行する。各ステージの最深部に存在するボスを倒すとステージクリアとなる。
ライフ(エネルギー)制を採用しており、1発の被弾ではミスとならない。ただし壁や火柱などの地形や、一部の敵にぶつかった場合はライフMAXでもミスになる。随所に設置されている補給ポイントにクラスター爆弾を撃ち込むとカプセルが放出され、取ると消耗したエネルギーが回復できる。カプセルはエネルギー満タン時に取ると得点が加算されるため、大会などでのスコア稼ぎの要素も持つ。一方で自機がパワーアップしない、当たり判定が大きい、敵の耐久力が非常に高いなど難易度が相対的に高くなっている。ミスするとステージの冒頭からのやり直しとなり、敵の出現方式が『スターフォース』や『スターソルジャー』のようなテーブル制から配置制に替わっているなど、前述の2作と比べゲーム性の違いが随所にみられる。また、キャラバンの大会においては、これまで禁止されていた連射機能付きコントローラー「ジョイカードMk-II」の使用が許可された。
全6面をクリアしタイトル画面に戻った後、再度プレイを始めると自機が「ノア号」ではなく『ボンバーキング』の主人公「ナイト」になり、敵弾の速度が2倍になるハードモードがプレイできる。ハードモードはタイトル画面のHECTORロゴが黄色になり、容易に判別できる(スコア表示画面のロゴは赤のまま)。
星歴4622年、時間旅行(タイムハープ)社の調査船団は太古の地球へ旅立つ。しかし調査船の殆どは異様に発達したバイオメカの大群に破壊されてしまった。ただ一隻残ったノア号は、孤独な戦いを開始した。
本作ではステージ数は「HISTORY X」と表記される。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | キャラバンシューティングコレクション | 1995年7月7日 |
スーパーファミコン | ハドソン | ハドソン | ロムカセット | SHVC-AS8J-JPN | 『スターフォース』、『スターソルジャー』とのカップリング |
2 | ハドソンベストコレクションVol.5 シューティングコレクション |
2006年1月19日 |
ゲームボーイアドバンス | ハドソン | ハドソン | ロムカセット | AGB-B75J-JPN | 『スターフォース』、『スターソルジャー』とのカップリング |
3 | ヘクター'87 | 2007年3月8日[2] |
Windows | ハドソン | アイレボ | ダウンロード (i-revo) |
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表題の“ヘクター”は、そもそもは米国製の映画に登場した主人公一行を補助するロボットの名で、当時ハドソンに入社した小山俊典が凄腕のプログラマーとして社内でも評判になっていたが[3]、その仕事ぶりに感銘を受けた名人らにより、「ヘクター」のあだ名が小山に授けられた。その“ヘクター”こと小山が『高橋名人の冒険島』をファミコンに移植したことでさらにその評価が高まり、その結果として『スターソルジャー』の次作が『ヘクター'87』として発売されることとなった[4][5]。
評価 | ||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・8・7・7の合計29点(満40点)[6]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り18.84点(満30点)となっている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.19 | 3.30 | 2.93 | 3.30 | 3.33 | 2.79 | 18.84 |
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