ジョイカード (ゲームコントローラ)
ハドソン開発のゲームコントローラ ウィキペディアから
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ハドソン開発のゲームコントローラ ウィキペディアから
ジョイカードは、ハドソンが開発した連射機能付きのゲームコントローラである。家庭用ゲーム機やPC用など様々なプラットフォーム用に発売された。
ジョイカードは、ファミコンのコントローラーと同じデザインの連射機能付きのジョイパッドであり、デザインは任天堂の純正のファミリーコンピュータに付属のコントローラとほぼ同じでサイズは一回りほど大きい。連射はAボタンとBボタンに割り当て可能で、連射速度はスライドスイッチの切り替えにより、連射無し、秒間8発、秒間15発(15発は保障速度でMAXは16.5発)の3段階に設定可能。接続コードはファミコン付属の純正品よりも長い1.1メートル。定価は1,980円。読み方は「ジョイカードマークツー」である。
ファミコン本体の純正コントローラーは、サイドからコードが出ている関係でコードが指がかかりやすいという問題があったが、本機はコードを中央から出す設計によりプレイ時に指にコードがかからないという利点もあった。この設計は以降に発売されるゲーム機のコントローラーや周辺機器にも採用されていく。またサイズが純正品コントローラーより一回り大きいことも大人にはフィット感が良く持ちやすく、1,980円と安価な価格設定は小中学生にも入手し易いこともありユーザーには好評を博し、当時のファミコンの大ブームと、高橋名人の人気による連打・連射ブームも相まって150万個を販売した大ヒット商品となった。
一番有名なのはファミコン用に発売された『ジョイカードMK.2』であるが、最初に発売されたものはMSX用であり、これは連射機能も付いていない形状も後にリリースされたものとはまったく違うノーマルのコントロールパッドであった。1986年6月13日にハドソンより発売の全国キャラバン用ソフト『スターソルジャー』と同日に『ジョイカードMK.2』として発売。名称に最初からマーク2とあるのはこの為。
尚、ファミコン用『ジョイカードMK.2』は、連射速度がパッケージ表には秒間最大秒間16.5発とあるが、パッケージ裏には15発と表記されている。これは設計上では最大秒間16発を予定していたものの、当時のICの精度の関係で秒間16発を発射できるのは10個に1個くらいの割合だったという事情で、動作保証が可能な最大秒間15発もパッケージに表記しておこうという事情によるもの[1]。
その後ジョイカードMK.2の仕様でMSXやPC用も発売され、後に発売される家庭用ゲーム機スーパーファミコン、セガサターン、NINTENDO64等でも発売された。PCエンジンでは「ターボパッド」という名称でジョイカードと同じ仕様で発売[2]。
1985年の5月頃、ハドソン社内の技術回路に詳しい人物が、コントローラーにタイマーICを入れて連射機能を付けていたのを、高橋名人がその回路の構造を聞いて自分で半田ごてでリレーを付け連射機能付きのファミコン用コントローラーを自作したのがルーツである[1]。これを当時のハドソンの社長が便利そうだと持って行き、高橋名人が製作したものはこの後も副社長や専務らと次々と持って行かれた。これだけ好評なら製品化しても売れるだろうということで、ハドソン社内の技術陣が回路を正式にIC化して製品化となった。[3]
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