プロタスリティス

プロタスリティス（学名： Protathlitis）は、前期白亜紀のスペインに生息していたスピノサウルス科の獣脚類^[1]。全長約10−11m ^[2][3]。

プロタスリティス
生息年代: 前期白亜紀, バレミアン 129.4–125 Ma PreЄ Є O S D C P T J K Pg N ↓
既知の部位を赤で示した骨格図
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota 界 : 動物界 Animalia 門 : 脊索動物門 Chordata 亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata 綱 : 爬虫綱 Reptilia 亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida 下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha 上目 : 恐竜上目 Dinosauria 目 : 竜盤目 Saurischia 亜目 : 獣脚亜目 Theropoda 階級なし : 鳥吻類 Averostra 下目 : テタヌラ下目 Tetanurae 科 : スピノサウルス科 Spinosauridae 亜科 : バリオニクス亜科 Baryonychinae 属 : プロタスリティス属 Protathlitis
学名
Protathlitis Santos-Cubedo et al., 2023
タイプ種
P. cinctorrensis Santos-Cubedo et al., 2023

発見と命名

プロタスリティスの復元図

右上顎骨、歯、5個の椎骨が発見された^[1][2][3]。属名はギリシャ語でチャンピオンを意味し、種小名は産出した町の名に由来する^[1][2][3]。属名にチャンピオンを意味する言葉が使われたのは、スペインのサッカークラブビジャレアルCFが優勝したUEFAヨーロッパリーグ 2020-21と、2023年のビジャレアルCF創立100周年を記念してのもの^[1][3]。

分類

基盤的なバリオニクス亜科であるとされる^[1]。以下は記載論文におけるクラドグラム。

スピノサウルス科	カマリラサウルス     バリオニクス亜科   プロタスリティス       バリオニクス       ケラトスコプス     スコミムス         スピノサウルス亜科   イクティオヴェナトル       ヴァリボナヴェナトリクス       スピノサウルス     イリタトル

古環境

化石の産出したアルシリャス・デ・モレラ累層（英語版）からは鳥盤類のイグアノドンやモレラドン、同じくスピノサウルス科のヴァリボナヴェナトリクスが産出している^[4][5][6]ほか、バリオニクスも共存していた可能性がある^[3]。

アルシリャス・デ・モレラ累層は当時淡水と海水が混ざり合う河口であったと考えられている^[3]。