ピーター・ワッツ(Peter Watts, 1958年1月25日 - )は、カナダのSF作家、海洋哺乳類の生物学者[1]。
ピーター・ワッツ Peter Watts | |
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2010年ヒューゴー賞受賞スピーチにて | |
誕生 | 1958年1月25日(66歳) |
職業 | 作家 |
言語 | 英語 |
国籍 | カナダ |
活動期間 | 1990- |
ジャンル | サイエンス・フィクション |
主な受賞歴 | 2010年ヒューゴー賞 中編小説部門 |
公式サイト | http://www.rifters.com/ |
ウィキポータル 文学 |
経歴・人物
カナダ、アルバータ州のカルガリー出身。ブリティッシュコロンビア大学で博士号を取得。
1990年、短編”A Niche”にて小説家デビュー。同作品は1992年のオーロラ賞を受賞した。
1999年に発表した第一長編Starfishは、翌年のジョン・W・キャンベル記念賞にノミネートされた。また、同作品はMaelstrom(2001)、βehemoth(2005、二分冊刊行)と合わせてRifters三部作を構成している。
2006年の長編『ブラインドサイト』(Blindsight)は、2007年のヒューゴー賞、ローカス賞、ジョン・W・キャンベル記念賞、サンバースト賞、オーロラ賞の候補/ファイナリストとなった。 また同書は複数の言語に翻訳され、日本の2014年星雲賞海外長編部門[2]のほか、ポーランドの2009年スフィンクス賞[3]およびNAST賞[4]、ロシアのSF雑誌ミール・ファンタスチキの2009年ベスト海外長編[5]、フランスの2010年イマジネール大賞翻訳者部門[6]、スペインの2010年Xatafi-Cyberdark賞海外長編部門[7]、フィンランドの2014年Tähtivaeltaja賞[8]を受賞している。
中編「島」で2010年ヒューゴー賞 中編小説部門を受賞。
短編「遊星からの物体Xの回想」で2011年シャーリイ・ジャクスン賞短編部門を受賞。
また、小説以外の分野、たとえばSFアニメーションやゲームにも関与したことがある。ゲームデベロッパーCrytek社でライターやアートコンサルタントを務めたことがあり[9]、2011年には同社のFPSゲーム「Crysis 2」のノヴェライズを刊行している。
2009年に小説家のCaitlin Sweetと結婚した。
2016年、テレビドラマ「PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット」のノヴェライズを依頼されて初稿を書き上げたものの、事情によりキャンセルとなった経緯を本人ブログで明らかにした。[10]
イギリスのミュージシャン・ベーシストであるピーター・ワッツとは別人。
日本での評価
日本での著者初刊行書籍となる長編『ブラインドサイト』は、2014年に星雲賞海外長編部門を受賞した。また、早川書房の発行する『SFが読みたい! 2014年版』で「ベストSF2013 海外篇」第2位に選ばれた。 日本オリジナル短編集『巨星』は、『SFが読みたい! 2020年版』で「ベストSF2019 海外篇」第2位に選ばれた。
主な作品
書籍
長編・ノヴェラ
- 《リフターズ》三部作(Rifters trilogy)
- Starfish, 1999
- Maelstrom, 2001
- βehemoth(二分冊で刊行)
- βehemoth: β-Max, 2004
- βehemoth: Seppuku, 2004
- Blindsight/Echopraxia
- Crysis: Legion, 2011 - ゲーム「Crysis 2」のノヴェライズ
- Freeze-Frame Revolution, 2018(ノヴェラ)
- 『6600万年の革命』(嶋田洋一訳、創元SF文庫、2021年)
短編集
- Ten Monkeys, Ten Minutes, 2002
- The Island and Other Stories, 2012(クリエイティブ・コモンズライセンスに基づく電子書籍)
- Beyond the Rift, 2013
- 『巨星 ピーター・ワッツ傑作選』(嶋田洋一訳、創元SF文庫、2019年3月。日本オリジナル編集)
中短編
外部リンク
- Watts, Peter. “著者公式サイト”. Rifters.com. 2016年2月17日閲覧。
- Watts, Peter. “本人による経歴書” (PDF). Rifters.com. 2016年2月17日閲覧。
- “ピーター・ワッツ『ブラインドサイト』星雲賞受賞コメント Peter Watts' Seiun Award 2014 acceptance speech(動画)”. 東京創元社チャンネル (2014年7月19日). 2016年2月17日閲覧。
脚注
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