パン種とタマゴ姫
日本のアニメーション映画作品 ウィキペディアから
概要

宮崎駿が原作・脚本・監督を務めたアニメーション映画である。宮崎の監督作品としては、2008年公開の『崖の上のポニョ』以来となる[1]。また、三鷹市立アニメーション美術館(通称:三鷹の森ジブリ美術館)で公開される短編作品としては、2006年公開の『水グモもんもん』以来の監督作品となる[2]。
本作の製作にあたっては、ヨーロッパの風景画や民話が深くかかわっている。宮崎は、フランドルの画家であるピーテル・ブリューゲルが描いた『穀物の収穫』を観て、本作の着想を得た[2]。本作の試写会の席上、三鷹市立アニメーション美術館館長の中島清文も「ブリューゲルの絵をきっかけに、宮崎監督がイメージを膨らませて作った映画」[3]であると解説している。
また、宮崎は、日本の民話『おむすびころりん』のようにヨーロッパにはパンが逃げ出す民話があると指摘し[4]、「パンを食べる国々にはパンが逃げ出すお話があるのを知りました」[3]と述べている。それらの民話について考察していた際に「パンになる前のパン種なら、ネバネバ、グニャグニャ逃げ出すのかなぁ…、そんなことを考えているうちに、この映画を思いつきました」[3]と語っている。
本作を制作する過程は、『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも紹介された[5]。
あらすじ
ヨーロッパの農村にて、魔力を操るバーバヤーガの下、タマゴ姫は毎日のように使役させられていた。ある日、パン種をこねていると、パン種に生命が宿る。タマゴ姫とパン種は、ともにバーバヤーガの下から逃亡する。しかし、それに気づいたバーバヤーガは、2人を連れ戻すため追跡を開始する。
登場人物
スタッフ
脚注
関連項目
外部リンク
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