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ハトの消化管に寄生する線虫の一種 ウィキペディアから
ハト回虫 (はとかいちゅう、Ascaridia columbae) は、カワラバト、ハト類、キジ[2]の腸、まれに食道、嗉嚢、腺胃、砂嚢、腹腔[3]に寄生する線虫の一種。
虫体は黄色がかった[4]白色の半透明円筒形で両端に向かって狭小する[5]。体長は♂21-31mm、♀20-35mm ときに 50-70mmに達し[6]、直径はともに1mm前後[4]。卵は楕円形で厚い殻を有し、長径70-90µm,短径35-50µm[7]。
宿主(ハト類)の糞とともに排泄された卵の成熟には17日程かかり[8]、宿主の消化管内で孵化後約3週間で成虫となる[9]。虫卵の成熟には宿主の体外での環境(適正な温度と湿度[4])が必要となる[10]。 成熟した虫卵を含む宿主の糞に汚染された飼料、飲水により経口感染し、感染に中間宿主を必要としない[10]。宿主の体内で幼虫になって十二指腸にとりつき、三回脱皮を繰り返した後、幼虫は腸壁に侵入し、そこから血液内に入り込み、約16日後、再び腸に戻りそこで性的に成熟する[4]。
腸内に多数寄生された場合、食欲がなくなり粘液性の下痢を引き起こし[11]痩せる[12]。麻痺様症状を呈する場合があるが、これは欠乏状態によるものであり、回虫の排泄物に含まれる毒素によるものでもある[12]。
ピペラジン系の薬品[13](虫下し)を経口で与え虫体を麻痺させ排泄させる。 飼鳩の場合、鳩舎の清掃と消毒[14]を行なう。
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