日本の漫画作品 ウィキペディアから
『ドカベン ドリームトーナメント編』(ドカベン ドリームトーナメントへん)は、水島新司の日本の野球漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて2012年18号から[1][2]2018年31号[3][4]まで連載された。
プロ野球総裁、崖渕壮兵衛はセ・リーグ振興策として新たに新潟・京都に新球団を創設させ、セ・パ両リーグ合わせて全16球団とした。その記念に阪神甲子園球場にて全球団参加のトーナメント開催を決める。新球団は、微笑三太郎が監督となる「京都ウォーリアーズ」と、岩田鉄五郎が率いる「新潟ドルフィンズ」が登場する。『光の小次郎』にて設定されたエキサイト・リーグやワイルド・リーグの各チームや、『おはようKジロー』に登場する千葉チキンズ等、「ドカベン」以外の水島作品に登場する架空の球団も、存在自体がなかった事にされている。実在のチームも1回戦、2回戦では当時実在していた選手のスタメン出場もあったが、準決勝戦以降は監督を除く全ての出場選手が水島作品の登場人物に登録変更された。
連載40周年を記念し『ドカベン』から始まった一連のシリーズの完結編であり、『ドカベン』『大甲子園』および『ドカベン プロ野球編』『ドカベン スーパースターズ編』の続編である。『大甲子園』のプロ野球版となった本作品は『ドカベン』を中心として各誌に掲載されていた、『あぶさん』等の一部作品を除く水島のほぼ全作品のキャラクターが、一堂に会する水島野球漫画の集大成的作品としている[5]。他作品からの登場キャラクターは必ずしもオリジナルの設定に拘ってはおらず、例えば『男どアホウ甲子園』の主人公・藤村甲子園は『大甲子園』では引退して甲子園の整備担当職員となっていたが、本作では現役の投手として登場する。同じ登場人物「豆タン」は、『一球さん』における「岩風監督」ではなくあくまで「豆タン」の容姿と年齢で若返って登場し、『一球さん』で教え子だった真田一球と一緒に登場しても絡む事はなかった。『大甲子園』では同作と連載時期が被っており名前を変えて登場していたキャラクターも本作ではオリジナルの名前で登場した。また『プロ野球編』以降は作中時間がシーズン単位ながらリアルタイムに進行していたのに対して、フィクション要素の多い本編では、2012年が舞台ではあるものの[6]、高校野球編同様に一試合を長期間かけて描写するスタイルに戻っている。
過去作での粗暴・反社会的描写などの過激な描写は本作連載当時のコンプライアンスに反するためか、登場キャラが過去作当時を振り返る回想シーンでは穏当な表現・設定などに改変されている。
最終話では前半の時点で試合を含めて全ストーリーが終了し、後半では『ドカベン』第一作の第一話における山田と岩鬼の出会いをなぞって完結した。
連載途中の2016年3月に配信が開始された週刊少年チャンピオンの電子版には収録されなかった。
組み合わせは1回戦・2回戦・準決勝とその都度抽選を行い決定する。先攻、後攻関係なく全チームホームユニフォーム着用。
太字は勝利チーム
新球団(京都・新潟)の人物、および過去作品から再登場した人物。本作以前から登場している人物については各作品の項を参照のこと。
『野球狂の詩』の登場人物に関しては、東京メッツの項も参照のこと。
本拠地はHARD OFF ECOスタジアム新潟。チームカラーは紺色。ユニフォーム袖口にイルカが縫われている。
本拠地はわかさスタジアム京都。ユニフォームは新撰組のダンダラ羽織がモチーフ。1回戦の西武戦と2回戦のオリックス戦で打順と守備をかなり変更している。
ロッテ戦・日本ハム戦のメンバーはキャッチャーの武藤、ピッチャーの剛球仮面を除き実在の選手であったが、準決勝でのスーパースターズ戦では以下のスターティングメンバーとなった。
1回戦、2回戦では架空の選手が登場しなかったが、準決勝の京都戦では以下の選手が登場した。
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