テルミサルタン

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テルミサルタン

テルミサルタン: telmisartan)とは、主に高血圧の治療に使用されるアンジオテンシンII受容体拮抗薬の1つである。ベーリンガー・インゲルハイムが創薬し、日本ではアステラス製薬からミカルディスの商品名で市販されている[1]。現在ではジェネリック品も多く上市されている。アムロジピンとの合剤も用いられる。

概要 IUPAC命名法による物質名, 臨床データ ...
テルミサルタン
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IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 ミカルディス
Drugs.com monograph
MedlinePlus a601249
胎児危険度分類
法的規制
  • S4 (AU), POM (UK), ℞-only (US)
薬物動態データ
生物学的利用能42–100%
血漿タンパク結合≥99.5%
代謝Minimal hepatic
半減期24 時間
排泄Faecal 97%
データベースID
CAS番号
144701-48-4 
ATCコード C09CA07 (WHO)
PubChem CID: 65999
IUPHAR/BPS英語版 592
DrugBank DB00966 
ChemSpider 59391 
UNII U5SYW473RQ 
KEGG D00627  
ChEBI CHEBI:9434 
ChEMBL CHEMBL1017 
化学的データ
化学式
C33H30N4O2
分子量514.617 g/mol
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薬理

ヒトの血圧に対しては、昇圧物質としてアンジオテンシンが最も影響を与える。アンジオテンシンIは、アンジオテンシン変換酵素により、アンジオテンシンIIへと変換され、アンジオテンシンIIが受容体に結合し、心臓血管副腎へと作用する。テルミサルタンは、アンジオテンシンII受容体に、競争的阻害剤として結合し、血圧を降下させる。

副作用

  • めまい・ふらつき、発疹、血中尿酸値上昇、頭痛
  • 浮腫、高カリウム血症、腎機能障害、ショック、肝機能障害 等

効能・効果

高血圧[1]

代謝

テルミサルタンは、シトクロムP450では代謝されない[1]。主に、UDP-グルクロノシルトランスフェラーゼによって、グルクロン酸抱合されることが知られている[1]

出典

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