2つのテプリッツ行列の加算は O(n) の時間でなされ、テプリッツ行列とベクトルの乗算は O(n log n)、2つのテプリッツ行列の乗算は O(
) の時間でなされる。
テプリッツ系
は、レビンソン=ダービン・アルゴリズム(英語版)で Θ(
) の時間で解ける。このアルゴリズムのバリエーションは James Bunch 的意味で弱安定性を有する(すなわち、良条件の線型系で数値的安定性を示す)。
有限次元空間に圧縮された三角関数多項式による乗算演算子はテプリッツ行列で表すことができるので、テプリッツ行列はフーリエ級数とも密接に関連する。
テプリッツ行列が
という属性も持つ場合、それを巡回行列と呼ぶ。
テプリッツ行列は persymmetric(英語版)である。対称テプリッツ行列は中心対称(英語版)であり、かつ両対称(英語版)である。
畳み込みは行列の積で表すことができ、その際の入力の1つはテプリッツ行列に変換される。例えば、
と
の畳み込みは次のようになる。

この手法は、自己相関、相互相関、移動平均などの計算にも拡張できる。