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扁形動物門の属 ウィキペディアから
テニア属(テニアぞく、Taenia)は条虫の1属。約40種が知られており、その中には家畜に寄生し、ヒトに対してテニア症や嚢虫症を引き起こす種を含む。
テニア属の生活環は受胎体節(gravid proglottid)、またはそれから放出され六鉤幼虫(oncosphere)を内包する虫卵が糞便中に排出されることから始まる。この虫卵は環境中で数日から数ヶ月は生存することができる。排出された体節はまだ動いていることもあり、種によって内部の虫卵を放出する場合も、そのまま内蔵し続ける場合もある。この虫卵または受胎体節が適切な中間宿主に摂食されると、虫卵から六鉤幼虫が孵化して小腸壁に侵入し、血流に乗って横紋筋へ移行して嚢虫(cysticercus)へと発育する。筋肉組織中の嚢虫を終宿主 が摂食すると、嚢虫から出た頭節(scolex)が小腸壁に埋まって頸部より体節を作り出す。およそ6から9週間程度で、再び虫卵を持った体節が糞便中に排出される。[1]
2010年の時点で、42種が認識されている[2]。そのうち医学・獣医学的な観点から特に注目されている種を以下に挙げる。
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