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ダミアン・レーン(Damian Lane、1994年2月6日 - )は、オーストラリアを拠点とする騎手。西オーストラリア州バンバリー出身。
父マイケルは調教師、母のヴィッキーも元調教師という競馬一家の6人兄弟の長男として産まれる[3]。物心がつく前から乗馬を始め、10歳の頃には牧場で調教に乗るようになる。
2009年、15歳で見習い騎手としてデビュー[4]。芝競馬が盛んなオーストラリアだが初騎乗はダートであった。まもなく高校を中退し騎手の道へ進む。
2013年10月にフレミントン競馬場のエドワードマニフォールドステークス(G2)でセソーヴァーに騎乗し、重賞初制覇。
2014年9月にインヴィテーションステークス(G1)にダレン・ウィアー厩舎のトラストインナガストで初勝利。2017年には日本からの移籍馬ブレイブスマッシュでリステッド競走を、日本調教馬トーセンスターダムでG1・2競走を勝利している。
デビュー以来日本の競馬に関心を持ち(印象的な馬としてデルタブルースを挙げている[5])、2019年に初めて短期騎手免許制度を行使し日本の中央競馬で騎乗を開始。身元引受調教師は堀宣行、契約馬主は吉田和子[6]。
4月29日、平成最後のJRA重賞である第41回新潟大賞典(GIII)をメールドグラースで勝利し、JRA重賞初制覇。5月12日には第14回ヴィクトリアマイル(GI)をノームコアで勝利しJRA・GI初制覇[7][8]。6月23日の第60回宝塚記念(GI)をリスグラシューで制しJRA・GI2勝目を飾ったのち、地方競馬でも短期免許を取得[9]して6月26日の第42回帝王賞(JpnI)をオメガパフュームで制しJpnI初制覇。
10月にはオーストラリアで日本から遠征したメールドグラースに騎乗しコーフィールドカップ(G1)を、リスグラシューでコックスプレート(G1)を制覇。年末には同一馬での年内GI2勝の特例により第64回有馬記念(GI)が行われる12月22日のみ限定で騎乗[10]、同競走をリスグラシューに騎乗して優勝した。
2022年4月30日から短期免許で来日し、6月19日東京9Rをレインフロムヘヴンで勝利してJRA通算100勝を達成した[11]。
2023年5月28日の第90回東京優駿(日本ダービー)をテン乗り(初騎乗)となるタスティエーラで優勝し、通算4度目の挑戦でダービー初制覇。テン乗りでのダービー制覇は1954年のゴールデンウエーブ騎乗の岩下密政以来69年振り史上4人目。また、JRA史上初となる南半球出身騎手のダービー制覇及びクラシック競走制覇を達成した[12][注 1]。
日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | 出典 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初騎乗 | 2019年4月27日 | 2回東京3日目5R | 3歳未勝利 | ゴールデンゾーン | 18頭 | 2 | 5着 | [16] |
初勝利 | 2019年4月28日 | 2回中山4日目5R | 3歳未勝利 | グルファクシー | 10頭 | 2 | 1着 | [17] |
重賞初騎乗 | 2019年4月27日 | 2回東京3日目11R | 青葉賞 | マコトジュズマル | 16頭 | 12 | 6着 | [18] |
重賞初勝利 | 2019年4月29日 | 1回新潟2日目11R | 新潟大賞典 | メールドグラース | 16頭 | 7 | 1着 | [19] |
GI初騎乗 | 2019年5月5日 | 2回東京6日目11R | NHKマイルカップ | グルーヴィット | 18頭 | 4 | 10着 | [20] |
GI初勝利 | 2019年5月12日 | 2回東京8日目11R | ヴィクトリアマイル | ノームコア | 18頭 | 5 | 1着 | [21] |
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