入場試験
非常に多人数である参加者を篩いにかけるための試験。合格すれば会場のゲートを通過して本戦に挑める。ゲートは複数存在し、通ることになるゲート(主催者側があらかじめ割り振る)によって出題内容は異なるが、挑戦時に背負うリスクはいずれも同等である、と作中では説明されている。
零たちのいたゲートでは下の問題を出題された。
- 鉄球サークル
- 敗北の代償:サークル内にいた場合のみ自身の命の危機
- カップの中に振られたサイコロの目を当てるゲーム。開始の前に出題者が4回サイコロを振り、4回目に出る目を当てるという6択クイズである。
- 3回目まではサイコロを振る映像をモニターから見ることができ、その内容などから答えを導き出すことが肝である。
- プレイヤーたちはそれぞれサイコロの目が書かれているサークルの中に入り、待機する。なお、満杯となったサークルは空きができるまで入れなくなる。
- 出た目と違うハズレのサークルには真上から鉄球(直径はサークルとほぼ同じ)が落ち、ハズレサークル内のプレイヤーは死傷する可能性がある。
- 目当て自体に正解出来なくとも、解答時サークル内にいたプレイヤーは漏れなく本戦への出場権を与えられる。ただしハズレのサークル内にいれば鉄球の餌食となり死傷して棄権を余儀なくされる覚悟が必要。
- 原作では久保ミツルが零をかばって負傷しているが、ドラマ版ではミツルが未登場のためそのシーンはカットされている。但し、零の忠告に従わなかった(従えなかった)多くの参加者たちは無残な姿で死亡している。
予選
建設中のテーマパーク「ドリームキングダム」内に40種以上存在するアトラクションに挑み、勝利すると獲得できるリングを3時間以内に3個以上獲得すればクリア。(ドラマ版では4個以上)なお、獲得したリングは他プレイヤーへ譲渡することができる。
アトラクションのランクはジュニア、セーフティ、マイルド、変則マイルド、ハードの5つに分かれている。ただしこのランクは「難易度」というよりは、「リスクの大小を表したもの」と言った方が的確である。なお、獲得リングおよびペナルティはランクごとに分かれてはいるが、実際はアトラクションによって変化する。詳細については各アトラクションの項を参考のこと。
成功者がクリアしたアトラクションの内容を他のプレイヤーに伝えることは禁じられており、伝えた時点で退場となる。しかし、挑戦するもリングを獲得できなかった者の助言は大目に見る場合もある(後藤曰く「敗者の考察や助言は往々にして的外れであることが多い」)。また、実際は万全を期すために、成功者が出たアトラクションはその時点で閉鎖される。
アトラクションによって一人で挑戦する物と、複数人数によるチーム形式で挑むアトラクションがある。リングは挑戦人数に応じた数になる。
なお、制限時間の対象はゲームの受付であり、既定の3時間が経過しても、残り時間がゼロになった時点でアトラクションの勝負が開始していれば、たとえ数十分かかるようなゲームでも最後までプレイすることが認められる。また、アトラクションの様子は監視カメラによって監視されている(主催者側が勝負の様子を見る他、挑戦者・出題者両者の不正を防いで公正を図るため)。
アトラクションの出題者が挑戦者に勝利しても、それによって主催者から特別に褒美が出るといったことはない。しかし、ジャックルームのように「コレクションが増える」など彼等なりの娯楽が存在するため、出題者は本気で挑戦者を負かそうとしてくる。
アトラクションの種類
種類によって敗北の代償の大きさが異なる。敗北の代償の大きいものほど獲得リングも多くなると作中では説明されたが、実際はその限りでは無い。
また、完璧な戦略でクリアーした場合の「完全クリアー」と、戦略や回答に不備があったが生存してゲームを終了させた場合の「暫定クリアー」の2種類に分かれるアトラクションもあり、その際は内容に応じて獲得リング数が異なる。なお、完全クリアーと暫定クリアーに分かれていることを明記していないアトラクションも存在する(ドラマ版では全てのアトラクションが看板に完全クリアーと暫定クリアーが明記されている)。
- ジュニア
- 負けてもダメージ、退場がともに無く、失うのは費やした時間だけである。よって、開始直後は長蛇の列ができ、入るのに後列の者は2~3時間かかることもある。
- セーフティー
- 負けてもダメージは無いが退場となる。ジュニアに次いで人気が高いため、入るのに時間がかかる。
- マイルド
- 負ければ命までは取られないものの、体の一部などを失う危険性がある。
- 変則マイルド
- 成功者が出れば自分は失敗しても退場処分免除の特例がある。ただし自分も含め成功者が出なければ生命の危険すらある。
- ハード
- 負ければほぼ確実に生命を失う。
作中に登場したアトラクション
- ジャックルーム
- 種類:マイルド
- 敗北の代償:自身の手のいずれかの指1本
- 参加者:零、他1名
- 挑戦者と部屋の主「指切りジャック」に、指入れ台と冷凍庫で十分に冷やされた12枚の鉄板が配布される。ルーレットで攻撃と守備を決めた後、守備側は指を台に入れ、鉄板で指を守る。
- 攻撃側はいずれか1本の指をノミで突く。この指が鉄板でガードされていないとその指はノミによって切断され、切断した相手のコレクションになる(つまり、切断された指を回収して接着の治療を受けることはできない)。鉄板を突いたら失敗となり、攻撃と守備を入れ替える。
- これを最大で3巡繰り返す。ルーレットによる攻守の順番決めは1巡ごとに行われる。
- 守る指は3巡で計15本に対し、鉄板は12枚なので3枚足りない。この守れない3本をどう分配していくかが肝となる。なお、両者ともに全ての攻撃を失敗した場合については、どうなるのか劇中において説明はなされなかった。
- なお、攻撃側は相手の指に対しノミを突き立てなくてはならないが、裸の指さえ突ければ、その指を負傷または切断に至らせなくても勝利となる。
- 最初は挑戦者には知らされないが、実は挑戦者に課せられた本当の命題は、ジャックの裸の指にノミを突き立てることではなく、全く別のところにある。
- もらえるリングの数は、満点の解答なら完全クリアーで既定の2個、少しでも減点要素がある場合は暫定クリアーで1個。
- 迷宮のトライアングル
- 種類:変則マイルド
- 敗北の代償:水槽役になった者の命
- 参加者:零、ユウキ、ヒロシ、末崎、板倉、ヤクザ(名前不詳)、山口、二宮、Aチームの水槽役、残り7チーム、別サークルで標をはじめ10チーム
- 3人が1チームとなり、10チームが同時に参加する(参加チームの数は明かされない)。最初に突破できたチームにリング3個(チームで平等に分ければ1人1個)が与えられ、突破できなかったチームはリングはもらえないが、失格処分はなくなる。
- ゲーム開始前に「部屋は全て同じ。君たちは何…?」という質問とその答えの選択肢が50個書かれた紙(ドラマ版では選択肢25個が書かれたタブレット)が配られ、制限時間の30分以内にどのチームよりも早く正解を送信すれば成功。
- 解答は答えの番号をタッチパネルに入力することで行われる。解答権は各チーム1回。
- 3人のうちサイコロによって無作為に選ばれた一人(作中ではサイコロを振った時に一番出目の小さかった人)は、「人質」としておよそ25分で呼吸不可能に至る高さ(人質の身長・体重による個人差あり)まで注水される水槽に入る。30分以内にいずれかのチームが正解したら排水されるが、30分経過するまで1チームも解けなかったら全チーム失格となり、水槽からの排水は行われず全ての(10人)水槽役はそのまま溺死する。また、ドラマ版ではそれぞれのチームですでに水槽へ入る人が決まっていた。(それぞれ入れたい人の出した数に合うようにサイコロのルールを変えた。)
- クォータージャンプ
- 種類:ハード(跳び役)、セーフティー(声役)
- 敗北の代償:跳び役は跳んだ場合のみ自身の命、声役は失格になるのみ
- 参加者:零、標(以上跳び役)、後藤、在全、山口、二宮、末崎、その他3人(以上声役)
- 5人で挑むゲームだが、チーム戦ではない。1人は正解と思わしき方向へジャンプを行う飛び役となり、残り4人は飛び役を誘導する声役となる。
- ゲームの性質上、声役でクリアできるのは通常1人だけである[注 3]。
- 飛び役は鉄板を仕込んだゴーグルで目隠しした状態で、高さ数十メートルまでリフトアップした正方形の台の四方のうちから1つを選んでジャンプし、対岸にたどり着けば成功。制限時間は10分。時間切れの場合は当然失格となるが、ダメージは負わずに済む。
- 対岸が存在するのは1方向のみで、残り3方向は鉄壁となっており、その方向に飛ぶと鉄壁にぶち当たりそのまま転落死する。
- 台に乗ってから10秒間周りを見渡すことができるが、10秒経過後再び目隠しした状態で台が回転(零の場合は右回りに30秒、左回りに20秒)するため、ギャンブル開始時の位置関係は把握できない。
- なお、飛び役には声役に関することを前もって説明されないため、声役が誰かは勿論、その存在すら知らない状態でゲームに挑むことになる。
- 投擲による安全方向の確認を行うと失格になるが、声役の真偽を探るために所持している小道具(硬貨など)を利用することは禁止されていない。
- 声役は跳び役の選ぶ4方向に1人ずつ配置され、通常は跳び役を説得してその方向がセーフであると信じさせる役目である。跳び役を自分の方に飛ばせた場合はリングが1個与えられるが、違う方向に飛ばれたり、タイムアップになった場合は失格となる。つまり、アウトゾーンに割り振られた声役は、跳び役を転落死させることが、リングを得ることはもちろん、失格にならないための絶対条件でもある。
- アウトゾーンの声役3人は鉄壁の狭い覗き穴から中央の台を見るため、通常では見えない死角が存在するが、それをある程度克服するための道具を運営側から提供されることもある。
- 試合会場が屋外と開かれた場所にあり、非参加者は下から観戦することが可能である。そのためか、このアトラクションのみ終了後は他言厳禁の枷が甘くなるという点が見受けられる[注 4]。
- 本編では在全の思いつきにより零と標を1対1で戦わせるギャンブルとして登場し、以下の特別ルールが適用された。
- 一般の任意で選べるアトラクションとは違い、強制参加である。参加を拒否したらその時点で失格となる。
- 勝者はアトラクションクリア分のリング3個に加え、敗者の所持しているリング2個を奪うことが出来る。
- 両者が成功した場合は短時間で決断に至った方を勝者とする。この場合敗者はクリアとはみなされないため、クリアしたときにもらえるリング3個はもらえず、さらに勝者にリングを2個奪われる。ただし、失格処分は免除される。
- 魔女の館
- 種類:ハード
- 敗北の代償:挑戦者21人の命
- 参加者:零、ユウキ、ヒロシ、末崎、板倉、村上、ヤクザ(名前不詳)、その他14人
- 門柱に掲げてある札に「鏖(みなごろし)の魔女」と書かれた館で行われるギャンブル。
- 21人で協力して魔女が出題する3つの課題に挑み、最後まで生き残った場合は21個(全員生還した場合、平等に分ければ1人1個)のリングを獲得できる。
- 課題は三つ首の魔女の像の頭から「魔女通信」というタイトルの手紙が吐き出される形で出題。「では…秒読みです」のアナウンスがスタートの合図。
- このゲームの肝は問題そのものよりも、21人というあまりに多すぎる仲間の統制をうまく取れるかというところにあり、ミスリードによる混乱を誘発するための要素が随所に盛り込まれている。
- このギャンブルは魔女の館の2階(2階は1階の天井の一部からしか入れない、完全な密室。この密室は天井が高く、形は1辺の長さが14.14mの正方形になっている)で行われる。21人全員入室したのち1階からの操作で閂を掛けられ、そのあと1つ目の首から第一の課題が出題される。魔女通信の文面(一部)は次の通り。
『助かりたかったら、この部屋に埋め込まれた呪い、見えない暗号を解いて。正しい道には兵隊が砲丸の左に1人、右に11人並んでいて砲丸の9番目と10番目がこのままでは「4」「2」って事なの。それが今、この部屋の運命。チャンスは2回。100分の2。』
- この暗号を制限時間の25分以内に解けばクリア。解答は00 - 99の2桁の数字を魔女の像にある装置に入力することで行われる。解答権は2回。
- 時間が経つと無数の槍が四方の壁を突き破り、徐々に迫ってきて、開始から25分経つと参加者を突き刺し参加者は全員死亡する。正解すれば槍は停止する。
- なお、3問の中では参加者の混乱を誘う要素が最も多く盛り込まれている。
- 第一の課題に正解すると全ての槍が壁に戻り、魔女の像が崩壊した後に2つ目の首から第二の課題が開始される。魔女通信の文面(一部)は次の通り。
『さて、皆さんが辿り着いた「24」と皆さんの人数「21」実はこの2つにはちょっとした関係があるの。その答えが自ずと生き残りのカギネ。抱きしめてあげる。』
- 2つ目の魔女の首は分解することが可能で、中には解答パネルが用意されており、様々な数字の書かれたボタンが大量に配置されている。解答権は10回。
- 制限時間は5分。スタートと同時に四方の壁に無数の矢がセットされ、タイムアップになった瞬間に一斉に発射され、それまでに対策を打っていないと参加者は全員発射された矢に刺されて死亡する。
- 全ての矢が発射されたしばらく後に3つ目の首から第三の課題が開始される。魔女通信の文面は次の通り。
『私の求刑は
死刑。しかし司法の判決は無罪。そんなもの
誤報。誤報だから死ね。最後の最後、誤報が皆さんを殺しますね。お楽しみに。』
- 制限時間は3分。今回は殺す手段がタイムアップまで明かされないため、挑戦者は自分達にどんな攻撃が来るのかを読み解き、その攻撃に対処しなければならない。制限時間内に対処できないと参加者は全員その攻撃によって死亡する。
- 3つ目の攻撃が終了したらゲーム終了のアナウンスが放送され、21個のリングを獲得できる。
- ザ・アンカー
- 種類:ハード
- 敗北の代償:挑戦者3人の命
- 参加者:零、ユウキ、末崎
- 3人1組で挑戦する。半円形の建物が舞台。
- ゲームの手順は以下の通り。
- 3人それぞれベルトによりシートに寝かされた状態で体を固定され、アトラクションに入館。「ザ・アンカー君」という名前の錨(重さ30キロの上、底の部分が刃物状に加工されている)が参加者の頭上に吊るされ、振り子運動が開始される。
- 参加者の前に大きい四角(B - Z)と小さい四角(A)のパネルが表示され、そのうちのB - Zの計25問の問題を3人が順番に解答する。問題は解答者がパネルを指定することで決定される。パネルをめくると1 - 4の数字とAのうちのいずれかが表示される。内容は以下の通り。
- 1 - 4の数字
- クイズに正解すると数字分だけUPポイントが、不正解だとDOWNポイントが貯まる。
- 数字に応じてクイズの難易度も変化する(1が最も簡単、4が最も難しい。ただし、後述の通りDJが別の難易度に問題の変更が可能である)。
- A(アンカーパネル)
- 25枚あるパネルにある規則にしたがって5枚隠されている(ただし、後述の通りDJが位置を変更することが可能である)。アンカー問題出題中のみ錨の振り子運動は止められる。なお、本部からでもアンカーの操作が可能。
- クイズに正解すると、その時点で貯まっているUPポイントの分だけ錨が上昇、不正解ならDOWNポイントの分だけ錨が下降して錨が振り下ろされ、UPポイントとDOWNポイントは共にリセットされる。このとき錨が参加者の頭の位置まで下がると参加者の頭部を粉砕して参加者は死亡する。
- 25問すべて終わると決算の強制アンカー(A)に挑戦。すべての問題が終わった時点で錨がスタート時よりも上に上がっていれば完全クリアーで全員2個ずつ(計6個)リングをもらえる。スタート時と同じかそれより下でも生き残っていれば暫定クリアーで全員1個ずつ(計3個)リングをもらえる。
- 参加者とDJのルールは以下の通り。
- 参加者
- 解答する順番を自由に決められる。ただし、クイズをやることのみ伝えられ、その他の詳しいルールはまだ説明されていない段階で決めなければならず、詳しいルールが説明された後に順番を変更するのは不可能である。
- 解答者以外の2人がクイズの答えを解答者に教えた場合、不正解扱いとなる。また、選択問題等で不正解を教え、消去法から答えを伝えるのも答えを教えたと同義として不正解となる。なお、後者のルールは末崎に選択問題が出題された際、前者のルールの穴を利用し、零から不正解選択肢を全て教えてもらい正解を導き出そうとしたため、急遽説明された。
- 出題中に答えのヒントを言っても不正解になる危険があるが、解答者に励ましなどの声援を送るのは可とされている。
- 時間制限がある問題も存在する。制限時間以内に答えられない場合は不正解となる。
- DJ
- DJは参加者がパネルを指定した後、問題を出題する。問題はレベル別に用意されている中からランダムで表示されるが、気に入らない問題をスルーし、レベルの異なる別の問題を選んだり[注 5]、DJ自作の問題[注 6]を出題することも可能。しかし、アンカー問題は変更が不可能で、どんなに気に入らなくてもアンカー用の問題として用意されている中から最初に出た問題を出題しなければならない。
- 問題に制限時間をつけるかどうかをある程度選択できる。また、制限時間のない問題でも、解答者が答えられそうにないと判断した場合、途中で制限時間を課すことも可能。
- 2回だけ好きなタイミングで解答がほぼ不可能なスペシャル問題を出題できる。ただし、用意されている問題を見る前にスペシャル問題出題を宣言しなければならず、用意されている問題を見てからそれが気に入らないという理由でスペシャル問題を出題することはできない。なお、アンカーでスペシャル問題を出題してもよい。
- DJはアンカーパネルの位置を好きな位置に変更できる。
- なお、以上のことは参加者には知らされていない。
- また、このアトラクションには本部も出題者も気づいていない抜け穴がある。
- 失われたリング
- 種類:ジュニア
- 敗北の代償:費やした時間のみ
- 参加者:零、ヒロシ、その他52名ほど
- 純粋な宝探しで、部屋を模したステージ内のどこかに隠された3個の小さいリングを探す。制限時間は5分、見つけた小さいリングをそのままリングに交換できるので、最大で3個獲得できる。
- 8パターンのステージの中からルーレットで挑戦するステージを決める。ルーレットの目は「LOST RING」の八つで、例としてRはロイヤル(在全の部屋)、Gはゴミ屋敷を表す。
- ステージが決まると、線路上に設置されたステージが動いて受付の建物に繋がり、係員と共にステージ内に入る。ステージ内で詳細を説明し、スタートと言った時点から制限時間がカウントされる。その直後に係員が退場し、挑戦者は一人きりになる。係員が再び入室した時点で、制限時間終了となる。
- ドロップ・リムジン
- 種類:ハード
- 敗北の代償:自身の命
- 参加者:零、ユウキ、ヒロシ、末崎、板倉、標、村上、その他17名
- 予選通過者全員に決勝の前に最後に課せられるギャンブル、というよりも、ただ闇雲に参加者を殺害するためのトラップに等しい。予選通過者たちを乗せたリムジンが唐突に尿意を訴えリムジンから降りた在全の遠隔操作により崖の下に落とされる。生き残った者が決勝進出となる。なお、在全曰く、王はこの程度のことでは死なないらしい。しかし、第一部最終回では全員死亡したと捉えられるページのまま終わった。第二部ではほぼ無かったことになり、零、さくら等が生還していることになっている。なお第二部冒頭で標のみ異常に勘付いて在全と同時にリムジンを降り、唯一の決勝進出者=王ということになったと語られた。ユウキ、ヒロシの二人は第二部に一切出ておらず、零やさくらから死亡したとも生還したとも語られておらず、生死不明になっている。
ギャン鬼編のギャンブル
- 早朝ゴルフ
- 午前5時に1ホールのみで行うゴルフ。ただし、公式ルールとは異なったローカルルール(ハウスルール)が適用されている部分がある。
- 100枚ポーカー
- ジョーカーを抜いた52枚のトランプを両者が持ち寄って行う変則ポーカー。
- それぞれが52枚を自由に使い、5枚の手役を10セット作り裏向きに仕掛けて勝負する。
- 実際は勝つためにはロイヤルストレートフラッシュ(ロイヤルフラッシュ)4組、9ハイのストレートフラッシュ4組、4のフォーカード(フォーオブアカインド)、3のフォーカード(フォーオブアカインド)を作る必要があり、全く自由がない。強いて言えばフォーカード(フォーオブアカインド)2組につけるキッカーカードくらいであり、それもスペードの2とハートの2で決まっており、どちらのフォーカード(フォーオブアカインド)にどちらをつけるかの2通りしかない(万が一にも同じ数のフォーカード(フォーオブアカインド)同士がぶつかった場合、キッカーカードの強弱で勝負が決まるので、どちらにつけるかで勝敗が左右される可能性はある)。
- ネット上で説明されたルール
- トランプ1組、現金、ZENBA(全歯のこと)を持ってくる必要がある
- 勝負中は外部とのやり取り禁止
- これは軍資金の調達をできなくして、軍資金の底を確定させるため。
- まずは挑戦者が用意されたボードでルールを確認する。ただし、日本語とアラビア語の2言語で書かれおり、しかもアラビア語は枠組みの模様に見えるようになっているため、解読はおろか、存在を認知するのも困難である。不明な点があればどんなことでも質問してよいが、質問しなかったことについては一切説明はなされない。
- 日本語で書かれているルール
- 役の強さはロイヤルストレートフラッシュ(ロイヤルフラッシュ)、ストレートフラッシュ、フォーカード(フォーオブアカインド)、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカード(スリーオブアカインド)、ツーペア、ワンペア、ブタ(ノーペア)の順。
- スートの強さはブリッジ・オーダー(スペード→ハート→ダイヤ→クラブ)。
- なお、ストレートフラッシュの強弱はスートより数字優先である。
- ストレート及びストレートフラッシュはK-A-2と繋ぐのは認められない(A起点ならば両方向とも可能)。
- まずは先攻が4ターン連続でどれにどれをぶつけるかを指定し、その後、後攻が4ターン連続でどれにどれをぶつけるかを指定する。残りの2ターンは先攻と後攻が入れ替わり、1ターンずつどれにどれをぶつけるか指定する。
- アラビア語で書かれているルール
- カード選出後に買い物タイムがあり、アイテムを3つまで購入することができる。
- 買い物タイムで使われた金銭は場に供託され、最終的な勝者(決め方は後述)が総取りする。
- 劇中で明らかになっているアイテムの名称と値段、効果は以下の通りである。
- 先攻権(2000万円)
- 先攻する権利を取れる。1つしかなく、どちらか一方しか買うことができないが、実際はジュンコが相手の軍資金をチェックした上でそれを上回る額に設定するため確実にジュンコのものになる。
- 窓(1000万円)
- 相手の手札の数字1つを4枚全部オープンさせる。オープンさせる数字はルーレットにダーツを投げて決めるのだが、このルーレットはダーツが当たった後ダーツが当たった箇所に任意の数字を持って来ることができるようになっており、それを隠すために使用後は物品シュレッダーにかけられる。零はこれをインチキダーツと呼んでいる。
- 小窓(500万円)
- 相手の手札を1枚指定してオープンさせる。指定したカードが相手のデッキに入っていない可能性もあるが、その場合の処置は不明。
- レート10倍(1000万円)
- 後述する「レート」を好きなときに10倍に吊り上げられる。これはジュンコが勝った際に確実に全歯取れるようにするために用意したものである。
- カード選出後に勝負放棄したら有り金(全ての所持金のこと)を没収される。
- 1ターンごとに勝った方が「基本の1ポイント&手役を構成しているカードの中で最も高い数字(Aは14とする)と同じポイント」が入る。
- 10ターンすべて終わった結果、ポイントの高い方が最終的な勝者となる。敗者は負けたポイント数×100万円×レートを勝者に支払わなければならず、足りない場合は全歯で清算しなければならない[注 7]。なお、どんなに大きく負けても失うのは有り金と全歯までである。
- 100枚ポーカー(コンプリートバージョン)
- 上記の100枚ポーカーの後、双方の合意のもと再度おこなわれたポーカー。基本的なルールは1戦目と同じだが以下の変更点が双方から提示された。
- 零が提案したルール
- それぞれが52枚を自由に使い5枚の手役を10セット作るのは同じだが内訳をロイヤルストレートフラッシュ(ロイヤルフラッシュ)、ストレートフラッシュ、フォーカード(フォーオブアカインド)、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカード(スリーオブアカインド)、ツーペア、ワンペア、ブタ(ノーペア)の役を1セットずつ作らなければならない。
- まずは先攻が3ターン連続でどれにどれをぶつけるかを指定し、その後、後攻が3ターン連続でどれにどれをぶつけるかを指定する。残りの4ターンは先攻と後攻が入れ替わり、2ターンずつどれにどれをぶつけるか指定する。
- 「窓」はインチキダーツではなくその場で零が作成したルーレットに投げて決める。なお、このルーレットはA、K、8の枠が他の数字より広く作られている。
- ジュンコが自分の都合で勝手に決めたルール
- 買い物タイムで購入するアイテムの値段が高くなっており、購入制限も4つに増えている。
- 劇中で明らかになっている値上げ後のアイテムの値段は以下の通りである。なお、小窓はこの勝負においては使われなかったため、値段がどう変化していたのかは不明。
- 先攻権(1億円)
- これは先の勝負で増えた零の軍資金に合わせてさらにそれを上回る額に設定したものである。
- 窓(2000万円)
- 先攻権と同様に値上げされているが、ジュンコの軍資金のこともあるためそこそこの値上げで抑えられている。また、最初は4つしか用意されていないが、足りなくなったら裏から持ってきて追加することもできる。
- レート10倍(2000万円)
- こちらも先攻権や窓と同様に値上げされている。
- 「窓」のダーツはルーレットをはずしたり同じ数字に当たった場合は再度投げることなく権利を失う。
- ビール注ぎ
- 零が三流アイドルの解放を賭けて芸能プロ社長に提案したギャンブル。ルールは以下の通り。
- 2人でビールを注ぎ、立てた泡の量が少ない方を勝者とする。
- 零が形の違うグラスと銘柄の違うビールを2本ずつ持ってきて、まず社長が好きなビールかグラスかを選択し、その後で零がもう片方を(社長がビールを選択すればグラスを、逆ならビールを)選択する。
- ビールを注ぐ制限時間は5秒とする。
- 零が勝てば社長は三流アイドルを無条件で退職させ、社長が勝てば彼女の売り出しにかかった1000万を零が肩代わりする。
- 宝探し
- 宝条直樹からの依頼に端を発する、宝条貴光、宝条龍樹との謎解き勝負。宝条喜十郎が一万円札に書いた暗号文「諭吉の独り言」の謎を解き、何者かに監禁されている喜十郎を救出することを目的とする。
- 喜十郎の安否は不明だが、監禁場所には喜十郎の隠し財産があるとされ、貴光から「早い者勝ちの宝探し」を挑まれる。
- 話は富士山→東京湾(人工島に浮かぶグループのレジャー施設)→梅平(山梨県身延町)の新興住宅地→長野県の別荘と展開されている。