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『センチメンタルグラフティ2』は、2000年7月27日にNECインターチャネル(現インターチャネル)より発売されたドリームキャスト向けの恋愛アドベンチャーゲーム。2001年3月23日にはWindows用に移植された。
NECインターチャネルが1999年1月30日に『電撃G'sマガジン』3月号の誌上で『センチメンタルグラフティ』の続編として開発を発表した本作は、前作『センチメンタルグラフティ』の主人公がデートに向かう途中にトラックの横転事故に巻き込まれて死亡したという設定で前作の主人公の存在をリセットし、新たな主人公と前作から引き続いて登場する12人のヒロインたちとの交流を描いている。そのため「前作主人公の葬式にヒロインたちが(制服姿で)列席するシーン」から始まる異例のオープニングとなった。ゲーム本編はオープニングの葬儀より2年後が舞台となっている。
開発発表当初は「一年で発売(翌年1月予定)する」とのアナウンスがされたものの、度重なる発売延期(計3回)により最終的な発売日は物語の設定期間(4月~7月辺り)に何とか間に合う7月27日となった。
前作では北海道から九州までの全国12都市に点在していたヒロイン達は、本作では東京(にある架空の街、天河市)に集中しており、前作ではほぼ皆無だったヒロイン同士の交流が描かれている。ただし全員が知り合いという訳ではなく、ゲーム進行中一度も交流がない相手もある。12人のヒロイン全員が東京にいることで、前作の核ともなっていた「各地にいるヒロイン達へ逢いに行く」はなくなり、「東京から離れてヒロインと擬似観光体験が楽しめる」というのは一部の例外を除いてなくなった。
キャラ別攻略に必要な分岐点、いわゆるフラグの判別がプレイヤーに分かりにくく設定されており、初プレイでベストエンドを迎えるのは難しい。
画質はDC版で640×480、Windows版では800×600と、前作に対して解像度が向上している。
主人公は、光画部(いわゆる写真部)に所属する何の変哲も無い大学生。彼はある日先輩からの指示で「学園祭で部の看板となる美少女のポートレートを撮ってくる」こととなり、その過程で前作のヒロイン達と邂逅する。しかしファインダーに写るのは2年前に起こった大切な人の死によって色を、光を失った少女達だった。
2018年10月15日に配信されたシシララTV「【シリーズ20周年記念特番】『センチメンタルグラフティ1&2』をつくった人&演じた人と実況」において、プロデューサーの多部田俊雄は、本作のオープニングムービー内で死んだと思われていた前作主人公は、実際には生きていたと明らかにした[1]。
前作主人公は海外でひったくりにあい、荷物を持って逃げる犯人を追う途中で共にトラックとの事故に遭ってしまう。死亡した犯人は盗んだパスポート等を所持していたため前作主人公が死亡してしまったと間違って判定されてしまい、本物の前作主人公は記憶障害を起こして身元不明のまま海外で足止めされていたという。また、前作主人公は大物政治家の孫であり、全国を頻繁に転校していたのは祖父の秘書をしている父親が票固めのために各地を回っていたからだったという(葬式が一介の高校生にしては大規模すぎるのはそのため)。
多部田によれば、『2』で主人公を変更するのは企画上仕方なかったが、前作主人公を抹殺するのは忍びなかったため、オープニングムービーの中に生存をほのめかす布石を忍ばせ、主人公が帰国するシナリオを自分で執筆し一部のキャラクターでは実際に収録も行ったが、本作のシナリオスタッフにすら何の根回しもしていなかったため反発を受け、結局お蔵入りとなってしまったとのこと。
本作で大きなポイントとなるのが、前作の主人公とヒロインの関係。事故死で彼女たちがどれだけ深い傷を負ったかを知るためにも、前作をプレイすることを推奨されている[2]。
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