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『Saints Row 2』(セインツ・ロウ2)はTHQから2008年10月に発売されたアクションゲーム。2006年に発売された『Saints Row』(セインツ・ロウ)の続編。対応機種はXbox 360とプレイステーション3、Windows、Linux。日本語版は2008年12月4日に発売されたが、プレイステーション3版では一部の表現やゲームモードが削除されるなど、Xbox 360版と相違がみられる。DLCは、日本語版はXbox 360版のみの配信となっている。
ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 |
Xbox 360 PlayStation 3 Windows |
開発元 | Volition Inc. |
発売元 | THQジャパン株式会社 |
人数 | 1人(マルチプレイ時2人 - 12人) |
メディア | DVD-DL, Blu-ray Disc |
発売日 |
2008年10月14日 2008年10月16日 2008年10月17日 2008年12月4日 |
対象年齢 |
CERO:Z(18才以上のみ対象) ESRB: Mature (M) OFLC: MA15+ PEGI: 18+ |
売上本数 | 340万本[1](2010年9月時点) |
2010年6月10日、ベスト版である『Saints Row2 THQ コレクション』が発売された。
基本システムは前作『Saints Row』を踏襲し、アクティビティーなどをこなしてリスペクトを貯め、ミッションに挑戦してストーリーを進めていく。ストーリーの内容は、前作ではストリートギャングの一構成員として組織の拡大に努めたのに対し、今作は主人公自身がボスとして組織を率い、敵のギャング団と街の支配権を争う内容となっている。
アクティビティーもよりユニークなものが増え、自由度やバカゲー要素が増加しているが、ストーリー自体は前作同様にシリアスで、敵味方共に全編を通して過激な暴力に訴える前作以上に血腥い戦いとなっている。 主人公は前作同様にアバターだが、無口だった前作から一転して今作からは明確なキャラクター性が与えられ、更に女性も選択可能になった。
舞台は一作目と同じくアメリカの架空の都市スティルウォーター。前作のエンディング、市長のヨット爆破から2年後。ギャング団サードストリートセインツに所属し、敵ギャングを次々と壊滅させた主人公、通称・プレイヤはヨットの爆発の中を生き延びていたものの、その時の大怪我で昏睡状態に陥っていた。2年の時を経て刑務所の病室のベッドで目覚めると、かつて兄がセインツの一員だったというカルロスが接触してくる。彼の手引きで脱獄したプレイヤは、かつてスティルウォーターを支配するまで強大であったサードストリートセインツが弱体化し解散に追い込まれている状況を知る。また、以前は服飾ブランドに過ぎなかったアルター社が今や巨大企業に急成長しており、前作でヒューズが目論んでいたセインツロウ地区の再開発が現実のものとなってしまっていた。かつてのセインツの栄光は見る影もなく、更にローニン、ブラザーフッド、サンズ・オブ・サムディという新たな3つのギャング組織の台頭によって街はその姿を変えていたのだった。プレイヤは自らがサードストリートセインツを率いる「ボス」となり、再び街を支配するべく立ち上がる。
ボスはまずはかつての相棒ジョニーを裁判所から助け出し、新拠点も確保する。ジョニーが推薦したピアースとショーンディ、そして脱獄を手助けしてくれたカルロスを新幹部に迎え、更に多くの新メンバーを加えて新生サードストリートセインツを旗揚げする。ボスの行動は一構成員だった頃よりも遥かに過激であり、新生セインツは勢いのまま敵対ギャングを一切の情け容赦無く叩き潰していく。一方、敵側も手段を選ばず、ブラザーフッドとの戦いではカルロスが、ローニンとの戦いではジョニーの恋人であるアイーシャが命を落とし、ジョニーも重傷を負って入院するなど、血みどろの戦いが繰り広げられていく。
血で血を洗う抗争の果て、遂にセインツは敵対ギャング全てを壊滅させ、街の支配権を取り戻した。一方、アルター社のCEOであるデイン・ヴォーゲルは次なる開発計画のため、ギャングの抗争を利用して地価を下げさせ、土地を安く買い占めた後、ギャングを一掃させる計画を企てていた。そしてギャング組織がセインツだけになると、特殊部隊マサコチームを嗾けてセインツ壊滅に乗り出す。しかしセインツはこれを返り討ちにし、特殊部隊の死体から秘密施設「ピラミッド」の存在を知って殴り込みをかけ、アルター社に大打撃を与える。役員に責を問われたデインはセインツに情報を流し、彼らを始末させた。それによって会長に就任したデインは公の場で再開発を宣言するもセインツに襲撃され、アルター社本社ビルへと逃げ込む。ボスはヘリでビルの最上階に乗り込み、命乞いをするデインを容赦なく射殺。仲間の操縦するヘリで脱出したボスは、改めてスティルウォーターを「俺達の街」と呼ぶ。
ストーリーの舞台となるアメリカ合衆国の架空都市。モデルはアメリカの中西部に位置するミシガン州[2]の都市であるシカゴとデトロイトである[2]。
マップは二つの島に分割されていて、それぞれフリーウェイで繋がっている。
市内はダウン・タウンの他に住宅街、スラム街、工業地帯など地域によってその姿は千差万別である。
また今作では前作の街並みに加えて、カジノを有する観光地、刑務所と古い屋敷からなる孤島、原子力発電所とその関係施設のみで占められた半人工島、大学を中心とした学園都市、トレーラーパークや墓地なども存在する。また、一部の地域は前作と同名称、同位置でも全く異なった状態になっている(例として、フリーウェイのルートの変更や、武器店などの施設の位置、空港の拡大など)。特に、本作の名称にもあるセインツロウ地区は、現在では後述するアルター社の企業城下町として再開発をされており、前作の原形をとどめているものは、かろうじて地区名と同名の教会が文化財として保存されているのみとなっている。
大まかなシステムは前作と同様である。
サードストリートセインツ(3rd Street Saints)を除いた4つの敵組織を潰していくことで物語は進んでいく。また、アルターコーポレーションを除く敵組織のミッション進行具合により、その組織に対応した性格(敬意、挑発のモーション)や格闘スタイルに変更することができる(整形外科でいつでも変更可能)。
ロック、HIPHOP、クラシック音楽などを流すラジオ局がある。車・ヘリコプター・ボート・一部の自宅で視聴可能。なお、ゲーム中で流れるラジオ局はオプションで特定の局のみ流す事が可能。
【周波数:局名:主なジャンル】
日本国内で発売されているXbox 360とプレイステーション3の日本語版では規制のためにいくつかの変更が行われた。特に、プレイステーション3版は修正の度合いが大きく、ゲームのイベントやアクションの操作まで削除されている。
アソシエイト・プロデューサーとして本作の品質管理を担うジェームス・トービットは、GAME Watchとのインタビューの中で、前作から引き継いだ自由度こそが本作のかなめであると述べており、プレイヤーキャラクターに女性を追加したのもその一環だとしている[5]。 トービットは男女の差はゲーム性に大きな影響を与えるわけではないとしつつも、カットシーンの演出やNPCの反応に影響を与えるとしている[5]。
また、「派手さ」も本作において重要なもう一つの要素であり、主人公が追手の乗り物をマシンガンで壊して脱獄するという序盤の展開については思い切りアクションを楽しんでほしいという思いから導入したとトービットは述べている[5]。
2009年1月6日にTHQからWindows版が発売された。日本語版は2009年1月30日にズー株式会社から発売された。
Windows版発売後、2012年に親会社のTHQが経営破綻によって資産が競売にかけられた際、Windows版のソースコードが逸失してしまった[6]が、長年の捜索の末、2019年にソースコードが見つかった[6]。それにより、Windows版の諸問題の改善、マルチプレイ化の追加などを施すパッチの開発が始まったが、2021年8月にパッチ開発の担当者でMOD製作者でもあったマイク・ワトソンが癌で死去し[7]、2023年現在もパッチの配布は行われていない。
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