『スーパーマリオ 3Dワールド』(スーパーマリオ スリーディーワールド、SUPER MARIO 3D WORLD)は、任天堂がWii U向けに2013年11月21日に発売したアクションゲームである。
2021年2月12日に追加要素を加えた『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』がNintendo Switch用ソフトとして発売[4]。
『スーパーマリオ 3Dランド』(以下「前作」)の続編として企画され、前作と同じ制作チームによって開発されたゲームソフトである。「誰でも遊べる3Dマリオのスタンダード」の前作を、大幅にパワーアップさせている[5]。
今作は3Dマリオとしては初めて、最大4人のマルチプレイが可能となっている。プレイヤーキャラクターとしてマリオ、ルイージ、ピーチ、キノピオに加え、隠しキャラクターとしてロゼッタが使用できる。『New スーパーマリオブラザーズ Wii』のように、協力プレイが可能。ネコマリオやほうだいボックスを始めとする新パワーアップや新アイテム、自由に歩き回れるワールドマップ、集めてMiiverseで使うことができる「ハンコ」など、前作に加え様々な新要素が追加されている。
BGMは『スーパーマリオギャラクシー』シリーズ同様に生演奏が使用されている。ただし『ギャラクシー』が宇宙の壮大さを表現するためにオーケストラで演奏されていたのに対して、『3Dワールド』では従来のマリオシリーズのポップなラテン系の世界観を表現するためにビッグバンドにより演奏されている。
また『マリオブラザーズ』をモチーフにした『ルイージブラザーズ』を隠し要素として収録している。
あるお祭りが行われていた夜のこと、マリオ、ルイージ、ピーチ、キノピオの4人がピーチ城の外を散歩していると、道の途中で透明で綺麗な土管を見つける。傾いていたので修理すると、詰まっていたのか突然中から沢山のアイテムのようなものと、緑色のようせい姫が飛び出してきた。
そのようせい姫が言うには、またもやクッパが悪事を働き、他のようせい姫が捕らえられてしまったという。その直後、透明な土管からクッパが飛び出してきて、最後のようせい姫を捕まえて瓶詰めにし、あっという間に再び土管の中へ消えてしまった。さらわれたようせい姫を追ってピーチが真っ先に土管へ入って行き、それを追いかけて残りのマリオ達も次々と土管へ入っていく。その奥に広がっていたのは、新たに冒険することとなる見たことのない世界だった。
『スーパーマリオ 3Dランド』の続編として作られたため、基本的に『スーパーマリオ 3Dランド』を踏襲しているが、本作ではマップ上を自由に移動できるようになり、コースの分岐も復活した。前作同様、特定のコースで次のワールドにワープできる隠し土管がある。
本作ではステージごとに得点が記録される形式になっており、ポールに一番上にしがみついた場合は1UPとはならず、10000点が入るのみになっている。
グリーンスター
前作のスターメダルに相当。全てのコースにグリーンスターが3枚ずつ配置されているほか、ミステリーハウスとキノピオ隊長の冒険は、これを全て入手できないとクリアにならない。
特定のコースにはグリーンスターを一定枚数取得していないと先へ進めないようになっている。また、ワールド城をクリアするには130枚、ワールドクッパをクリアするには170枚最低でも集めなければならないため、ゲームクリアにはグリーンスターを集める必要がある。グリーンスター数がまだ足りなくて入れないコースは、城コースならクッパ大王顔の錠前で閉ざされ、それ以外ならクッパ大王像で隠される。
ハンコ
一部のステージを除き、1コースに1つ存在する。更に全コースを同じキャラクターでクリアしても入手。ハンコを集めるとMiiverseで使用可能なイラストが増加する。
変身
いずれもマリオ以外のプレイヤーキャラクターでは、呼び名が変わる(ただし、タヌキマリオ・しろタヌキマリオの場合、ルイージのみ「キツネルイージ」・「しろキツネルイージ」となる)。以下ではマリオを基準の表記で統一する。
前作同様「マリオ」が標準状態であり、1ミスするとマリオ状態から再スタートとなる。
- マリオ
- スーパーキノコを取ると変身する。スーパーマリオに相当するが、前作同様標準状態となる。この状態でレンガブロックを壊すことができる。ダメージを受けると、帽子がないちびマリオになる。
- ちびマリオ
- 今作の変身で最も弱く、ダメージを受けるとミスになり、残り数が一つ減ってしまう。この状態の間は、アクション時の声が通常より高くなる。レンガブロックは壊せないが、木箱などは壊せる。キノピオは頭の色が通常と逆になる。
- ファイアマリオ
- 白い服に赤いオーバーオールの姿になるシリーズでおなじみの変身。ファイアフラワーを取ることで変身する。マリオの能力に加え、ファイアボールを投げられるようになり、敵に当てるとコインが出るようになる。本作では、透明土管の中にファイアボールを投げ入れることができる。ダメージを受けると普通のマリオに戻る。また、ピーチとロゼッタの場合は服の色が赤を基調としたものになって髪型がポニーテールに変わり、キノピオの場合は黄色の頭に赤の斑点になる。
- ネコマリオ
- シリーズ初登場の変身。スーパーベルを取ることで変身する。壁を登ったり、引っかいて敵を倒せるほか、ゴールポールさえも登ることができる。ダメージを受けると普通のマリオに戻る。また、変身時や通常ステージでネコマリオを維持してゴールした時などには「Meow!」と鳴きまねをするようになる。マリオは黄猫に、ルイージは緑猫、ピーチは桃色、キノピオは青、ロゼッタは黒猫に変身。
- タヌキマリオ
- 『スーパーマリオ 3Dランド』から引き続き登場。スーパーこのはを取ることで変身する。マリオの能力に加え、しっぽで攻撃したり、ジャンプ中にしっぽを振ってゆっくり降下したりできる。ルイージの場合のみタヌキではなく、キツネになる(キツネルイージ)。ピーチの場合はふわふわと浮遊した後にタヌキ能力で緩やかに落下することが可能。なお、今作には地蔵このはが登場しないため、地蔵マリオにはなれない。ダメージを受けると普通のマリオに戻る。
- ブーメランマリオ
- 『スーパーマリオ 3Dランド』から引き続き登場。ブーメランフラワーを取ることで変身する。マリオの能力に加え、ブーメランを投げることができるようになり、投げたブーメランで敵を倒したり離れたアイテムを取ることができる。投げたブーメランはマリオが取るまではマリオに向かってくるように動き続ける(しばらく取らないでいると砕ける)。ファイアマリオとは違い、ブーメランは画面内に1個しか投げられない。また、ブーメランを透明土管に入れることはできない。ダメージを受けると普通のマリオに戻る。
- 巨大マリオ
- 『New スーパーマリオブラザーズ』シリーズからの登場で、3Dマリオで登場するのは初めてである(巨大化そのものは、『スーパーマリオ64DS』にて既に登場している)。巨大キノコを取ることで変身できる。ブロックや土管を壊しながら進むことができるが、今作では巨大化中は移動速度がかなり低下してしまうため、素早い動きができなくなる。さらに行えるアクションが移動、ジャンプ、ヒップドロップの3種類のみ。よって移動できる範囲が広くない。なお巨大状態で他のキャラクターに当たったりヒップドロップをすると巨大化していない通常の大きさのキャラクターが吹っ飛び少しの間操作出来なくなる。また巨大化していてもルイージはジャンプ力が高いこと、ピーチはジャンプ後浮遊できること、キノピオは足が早いという個性は失われないがロゼッタはスピンジャンプができない。『New スーパーマリオブラザーズ 2』と同様、ストックができない。
- 無敵マリオ
- スーパースターを取ることで変身する。一定時間だけ無敵状態になり、移動速度が上昇し、当たるだけで敵を倒せる。特定のコース内にはスーパースターで駆け抜ける専用のステージがある。8匹敵を倒すと1UPする[注 1]。
- しろタヌキマリオ
- 『スーパーマリオ 3Dランド』から引き続き登場。アシストブロック(同じコースで5回ミスすると出現)から手に入る無敵このはを取ることで変身する。通常時のタヌキマリオの能力とスーパースターの無敵効果を同時に得られるが、無敵効果はスーパースターとは違い時間制限無しで、落下ミスやタイムアップによるミスをしない限り効果は継続する。ただし、敵を倒し続けてもコインを獲得できるだけで1UPすることはない。コースをクリアすると通常のタヌキマリオになる。また、マルチプレイ中は、ストックすることができる。
- まねきネコマリオ
- ワールドキノコ以降で入手できるまねきネコベルを取ると変身する。前作の地蔵マリオに相当し、ヒップドロップによる効果を除き、通常のネコマリオの能力に加え、ヒップドロップすると黄金で無敵のまねきねこマリオになる。ヒップドロップと同時にコインが出現し、高い位置から落下するほど大量のコインを獲得できる。通常のネコマリオとは首輪を着けている点で判別できる。地蔵マリオは敵に気付かれず、敵に触れられてもダメージは受けないが、そのままでは倒すことはできないのに対し、まねきねこマリオは敵はこちらに向かって近づいてくるが、無敵であるため触れられた敵を倒すことができる。
プレイヤーキャラクター
- マリオ
- 声 - チャールズ・マーティネー
- シリーズの主人公。全ての能力が平均的。
- ルイージ
- 声 - チャールズ・マーティネー
- マリオの双子の弟。ジャンプ力が高い代わりに、あまりブレーキが利かない。
- ピーチ
- 声 - サマンサ・ケリー
- キノコ王国の姫。固有能力として、ジャンプでふわふわと飛ぶことができる。
- キノピオ
- キノコ王国の臣下。足が速い代わりにジャンプの滞空時間が短く、遠くの足場まで届きにくい。
- ロゼッタ
- 声 - ケリー・ケイン
- 隠しキャラクター。固有能力として攻撃に使え、ジャンプの補助にもなる「スピン」を持つ。ただし、パワーアップ中はスピンを使えなくなる。
- キノピオ隊長
- 「キノピオ探検隊」の隊長格。今作では単独で登場し、「キノピオ隊長の冒険」コースにて操作することができる。重いリュックを背負っているため、ダッシュやジャンプが出来ない。
- 他にも一部のステージで登場。助けるとグリーンスターなどをもらえる場所もあり、暫くタッチしていればコインを貰える。
NPC
- ようせい姫
- 声 - 佐々木日菜子(緑、青、紫、赤)、悠木碧(黄色、オレンジ、水色)
- ようせいの国に住む姫。クッパに瓶詰めにされ、最後に残った緑がマリオたちに助けを求めるも結局捕らえられてしまった。真ん中に金の縁があしらわれたブローチが付いたボレロにスカート状のドレスを着用している。全員で7人おり、それぞれ色や髪型が異なる。赤以外を助けたり、エンディングを迎えてからワールド1にある集合現場へ向かうと、工具を取り出し次のワールドへのとうめい土管やワールドスターへのシャトルを設置してくれる。サウンドトラックのイラストでは持っている楽器が異なっている。ゲーム内において明確な性格は描写されてはいないが、アートワークやハンコ、サウンドトラックのイラストからは下記の通り、それぞれ把握できるようになっている。
- 緑の髪のようせい姫
- マリオたちと初めに会うようせい。しっかりもので真面目な性格。サウンドトラックでは指揮棒とマラカスを担当していた。2016年1月発売の『マリオテニス ウルトラスマッシュ』では、隠しプレイヤーキャラクターとして出場している。また、2017年10月27日発売『スーパーマリオ オデッセイ』でマリオのコスチュームとして考えられていた。
- 黄色の髪のようせい姫
- 大人しくて泣き虫。サウンドトラックではハープを担当している。
- 青い髪のようせい姫
- 男勝りで怒りん坊。サウンドトラックではタンバリンを担当している。以上3人が用いる工具はハンマー。
- オレンジの髪のようせい姫
- 無邪気でマイペースな性格。サウンドトラックではスネアドラムを担当している。以下4人が用いる工具はレンチ。
- 紫の髪のようせい姫
- 大人びた性格で、ようせい姫の中ではお姉さん的存在。サウンドトラックではバイオリンを担当している。
- 水色の髪のようせい姫
- おしとやかで優しい性格。サウンドトラックではフルートを担当していた。
- 赤い髪のようせい姫
- 活発な慌てん坊で、ようせい姫たちのリーダー的存在。サウンドトラックではホルンを担当している。7人の髪型の中ではファイアピーチやファイアロゼッタと同じポニーテールをしている。
- プレッシー
- 特定のコースに登場するオレンジ色の恐竜で、背中に乗ってステージを進むことができる。ヨッシーとドッシーを合わせたような姿をしている。エンディングでは、キノコ王国へ帰るマリオたちを見送りながら手を振っていた。ワールドクラウン-クラウン「ファイナル!チャンピオンシップロード」ではゴール手前でマリオたちを出迎えている。
- Switch版『フューリーワールド』でも登場し、ストーリーにおいて重要な役割を担う。
- ウサギ
- 妖精の国に住む動物。特定のコースに登場する。グリーンスター(一部の個体はアイテムやコイン)を持っており、マリオたちが近づくと逃げるが、捕まえると手に入れることができる。巨大キノコや多量のコインを持つ巨大な個体も登場するが、動作は通常のウサギと変わらない。エンディングでは、キノコ王国へ帰るマリオたちを走りながら見送った。ワールドクラウン-クラウン「ファイナル!チャンピオンシップロード」ではゴール手前でマリオたちを出迎えている。
- Switch版『フューリーワールド』にも登場。
- クッパ
- カメ族の首領で悪の大魔王。今回はようせい姫たちをさらい、手下たちとともにようせいの国を侵略する。彼とのボス戦には必ずグリーンスターを集めないと挑めず、自家用車に乗り込んでマリオたちの行く手を阻み、クッパランドではスーパーベルでネコクッパに変身し、更にダブルチェリーで5体に分身して決戦を挑んでくる。エンディングでは妖精を入れていた瓶に自分が閉じ込められ狭そうにしている。
- Switch版『フューリーワールド』でも登場。巨大化したうえ真っ黒になってしまっている。
- ブンブン
- 『New スーパーマリオブラザーズ U』に引き続き登場で、戦車のボス。エンディングではマリオたちに負けたことを落ち込んでいた。
- Switch版『フューリーワールド』ではネコブンブンが登場。
- プンプン
- 『スーパーマリオ 3Dランド』に引き続き登場で、列車のボス。エンディングでは落ち込んでいるブンブンを励ます描写を見せた。
- Switch版『フューリーワールド』ではネコプンプンが登場。
※はストック可能なアイテム。
- スーパーキノコ(※)
- ちびマリオの状態で取ると標準状態のマリオに変身できる。マリオの状態で取ってストックできる、唯一のアイテム。
- ファイアフラワー(※)
- 取るとファイアマリオに変身できる。
- スーパーベル(※)
- 取るとネコマリオに変身できる。
- スーパーこのは(※)
- 取るとタヌキマリオに変身できる。
- ブーメランフラワー(※)
- 取るとブーメランマリオに変身できる。
- 巨大キノコ
- 取ると巨大マリオに変身できる。
- スーパースター
- 取ると一定時間無敵マリオに変身する。
- 無敵このは
- 同じコースで5回ミスすると出現するアシストブロックを叩くと手に入る。取るとしろタヌキマリオに変身する。
- まねきネコベル(※)
- ワールドキノコ以降に登場。取るとまねきねこマリオに変身できる特別なネコマリオに変身できる。
- ダブルチェリー
- 今作の新アイテム。ダブルチェリーを取るとプレイヤーが2人以上に増え、分身を最大5人まで作れる。その他の変身を引き継いだまま分身を作ることができるため、攻撃も2倍以上になる。ただし、分身は攻撃を一回受けただけで消えてしまう。
- プロペラボックス
- 『スーパーマリオ 3Dランド』と同様、かぶるとジャンプ中にさらに高く上昇することができ、そのままボタンを押し続ければ、プロペラでゆっくり降下することもできる。ダメージを受けると外れてしまう。
- コインボックス
- 『スーパーマリオ 3Dランド』で登場したハテナボックス同様、かぶると半永久的に[注 2]コインを獲得することができる。ジャンプやダッシュなど動けば動くほどより速くコインを増やせる。ダメージを受けると外れてしまう。
- ほうだいボックス
- かぶると自動的に前方に向かって球を発射させることができる。ボタンを長押しして溜めると、射程が長く速い球を撃つこともできる。
- ライトボックス
- かぶると暗い場所で前方を照らして進むことができるほか、テレサやテレンなどのオバケの敵に当てて倒すこともできる。
- ハリボテクリボー
- 特定の場所にいるクリボーを倒すと、落とすことがあるクリボーの被り物。かぶると周辺にいるクリボーやクリボンに気付かれずに、やり過ごすことができるが、ダメージ判定はある。また、サーチライトにも反応しない。
- コウラ
- ノコノコから奪い取ることで手に入る。コウラの中に入り回転アタックができるほか、透明土管を通り抜けることもできる。金色のものは、コインボックスのように中に入り移動すればするほどコインを入手できる。
- ボム
- 敵に向かって投げつけたり蹴ったりすると爆発する。ボムへいを踏みつけることでも変化する。
- ボール
- 大きな野球ボール。持って敵に投げつけたり、蹴ったりすることができる。
- スケート靴
- 雪のステージなどで手に入り、氷上などを滑りながら進むことができる。また、クリボーが中に入っている場合があるが、倒して奪うこともできる。
- 鉢植えパックン
- 植木鉢に入ったパックンフラワー。持ち歩くことができ、目の前の敵やグリーンスターなど色々な物を食べる。持つ前に起こしてしまうと襲ってくる。
- グリーンスター
- 各コース上のどこかに3つずつ配置されている。前作『スーパーマリオ 3Dランド』に登場したスターメダルと同じ役割を果たし、一部には一定数集めないと入ることができないコースがある。Switch版ではミスした場合のやり直しは無く、そのまま反映されるようになった。
- ハンコ
- コース上の様々な行きにくい場所に隠されている。コースによっては該当キャラでしか取ることのできない専用ハンコもある。集めていくとMiiverseやフューリーワールドで使うことができる。Wii U版はモノクロ、Switch版はフルカラーになっている。グリーンスター同様Switch版ではやり直しが無くなった。
- 1UPキノコ
- 取ると残り人数が1人増える。
- コイン
- 100枚集めると残り人数が1人増える。
- 青コイン
- 一部ステージのPスイッチを踏むと出現。効果は普通のコインと同じ。
- 赤コイン
- 赤リングを潜ると出現。基本的には前作と変わりないが、今作では出現数が『New スーパーマリオブラザーズ』のように8枚に増えている。
- 緑コイン
- 緑リングを潜ると出現。8枚集めるとグリーンスターが手に入る。
『ルイージブラザーズ』(英: Luigi Bros.)は、本作に隠し要素として収録されたレトロアクションゲーム。ゲーム内容は『マリオブラザーズ』を基にしているが、プレイヤーキャラクターはマリオ不在で1P側・2P側両方共にルイージであり、1P側はマリオの代わりに、緑の帽子とシャツに青いつなぎという現代風カラーのルイージに差し替わっており、2P側は『マリオブラザーズ』やファイアルイージと同じ白い帽子とシャツに緑のつなぎになっている。
ゲーム中に特定条件を満たすとプレイ可能になるほか、『New スーパールイージ U』(パッケージ版・追加コンテンツ版のどちらでも可)のセーブデータがあれば最初から遊ぶことができる。
ゲーム内スタッフクレジットおよび『Nintendo DREAM』2014年2月号(Vol.238)・【招きネコが人招くインタビュー】(P26)より。
- 小泉歓晃 - プロデューサー
- 林田宏一 - ディレクター
- 元倉健太 - ディレクター
- 渡辺大介 - デザインディレクター
- 白井太 - レベルデザインリード
- 横田真人 - サウンドディレクター・音楽
- 峰岸透 - 音楽
- 岩田恭明 - 音楽
- 近藤浩治 - 音楽
- 郷原繁利 - サウンドプログラム
- 中植茂久 - イラストレーション
『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』(スーパーマリオ スリーディーワールド プラス フューリーワールド、SUPER MARIO 3D WORLD + FURY WORLD)は、2021年2月12日に発売されたNintendo Switch用ソフト。日本国外でのタイトルは"Super Mario 3D World + Bowser's Fury"(スーパーマリオ スリーディー ワールド プラス バウザーズ フューリー)。
『スーパーマリオ 3Dワールド』に新モード「フューリーワールド」をはじめとする新要素を追加した移植版。
ゲームソフトとは別途販売で、特別仕様の本体「Nintendo Switch マリオレッド×ブルー セット」[13]が同日に発売された。
3Dワールド本編では、オンラインマルチプレイ機能の実装、新コース追加、ゲームバランスなどの修正が加えられておりWii U版より遊びやすくなっている[14][15]。「フューリーワールド」では、3Dワールドとは独立しており初期状態からプレイ可能で、タイトル画面から選択できる。
「フューリーワールド」は「ネコの国」全体で展開される3Dワールドを舞台とした箱庭探索型ゲームで、お馴染みの敵にも「ネコの耳」がついており、ネコクリボー、ネコパックン、ネコノコノコ等がいる。また、Wii U版にはいなかったクッパJr.が登場し、狂暴化し「フューリークッパ」になってしまったクッパを元に戻すため、マリオと協力する[16][17]。
「ルイージブラザーズ」もWii U版同様に条件を満たせばタイトル画面からプレイ可能となっており、本作ではソフト1本で「スーパーマリオ 3Dワールド」「ルイージブラザーズ」「フューリーワールド」の3作が遊べる。
Wii U版との主な変更点(3Dワールド)
- ゲームスピード(プレイヤー限定)の向上
- プレイアブルキャラの移動速度が上昇しており、ダッシュ加速までの時間も短縮されている。
- 幅跳びの距離が増加。幅跳びで敵を踏みつけた際、幅跳びがもう一度発生する。
- 土管に入るアクションなどが滑らかになり時間が短縮されている。
- 変身の強化
- プレイアブルキャラの移動速度が上昇したことで、ファイアボールの速度も上昇。
- ネコの壁登り時間が増加し、飛びつきの距離も向上。
- ステージギミックの変更
- マイク機能などがSwitchに存在しないため、プロペラ床は自動もしくは画面タッチにより上昇・下降する床へと変更された。また、それらに該当するコース名も変更されている。
- キノピオ隊長のヘッドライトが『進め! キノピオ隊長』ベースになり、お化け系の敵を倒せるようになっている。
- 難易度ダウン
- ステージ中で集めたグリーンスターやスタンプは、ミスをしても持ち越しされるようになった。
- コース中に「やりなおす」の機能が追加され、コース挑戦時のアイテムでやり直すことが可能。ただし、ミスをした後にやり直しをするとミスから再開した状態からやり直しとなる。
- 「キノピオ隊長の冒険」コースがマルチプレイに対応
- 2人目以降は順番に、キノピオ探検隊のあおキノピオ、みどりキノピオ、きいろキノピオを操作する。
- スタンプのグラフィック変更
- スタンプ画面のスタンプがモノクロからカラーに変更された。
- カメラ操作
- 設定にて、カメラのノーマル・リバースを切り替え可能。フューリーワールドでも同様の設定が設けられている。
- ロード時間の増加
- ゲームのデータロード時間がWii U版よりも僅かに長くなっている。
※クリア条件や進行方法などに変更は無い。
ストーリー(フューリーワールド)
ある日散歩をしているマリオは謎の汚れを発見。それを追っていくと、「M」の落書きマークからマリオは落書きの中に吸い込まれてしまう。落書きの中で目覚めると、あらゆるものがネコ化した世界と物々しい雰囲気、そして朽ち果てたクッパ飛行船を目撃し、更には巨大な怪物となって暴れるフューリークッパも現れる。
その危機を何とかやり過ごした先で、クッパJr.と遭遇。彼は急に様子がおかしくなった父親のクッパを救うためマリオに協力を求め、マリオもこれを承諾しタッグを結成。いつもは敵であるクッパJr.と共に、異変の原因を突き止めクッパを救う冒険に出る。
3Dワールドとの違い(フューリーワールド)
- カメラやマップの自由化
- 『スーパーマリオサンシャイン』などと同じように、カメラの制限がなく自由に動かせる。加えて、フィールドマップはマリオシリーズ初の完全オープンワールドとなっている。
- ストックアイテムの増加
- 3Dワールドに登場したストック可能な変身アイテム全6種を、最大各5個ずつ計30個まで保有可能。
- クッパJr.の自動サポート
- AIに基づき、クッパJr.が敵を倒す、コインなどを取るといったサポート行動をオートで行う。サポートレベルは3段階で調節可能。
- プレッシーの要素追加
- アクションに潜水・加速及び大ジャンプが追加された。クリア後に限りネコプレッシーに変化し、子猫を乗せて移動することも可能となっている。
- 水上のアイテムを一定時間内に集めたり追いかけて捕まえるなど、ストーリー進行やゲーム攻略にあたって出番が多々設けられた。
- 残機システムの撤廃
- フューリーワールドでは、コインを100枚集める毎にランダムでアイテムが1つストックに加わる(あるいは、稀にスーパースターが手に入り無敵になる)他、1UPキノコも存在しない為、3Dワールドにあった残機のシステムが撤廃されている。
- 溶岩に落ちる、ちびマリオの状態でダメージを受ける等でミスした場合、『スーパーマリオ オデッセイ』と同様に所持コインが(『オデッセイ』では10枚だったが、フューリーワールドでは50枚)減少するペナルティが課せられるだけで、ゲームオーバーになる事はない(コインが50枚以下だった場合も0枚になるだけであり、元から0枚の場合でもそのまま再開する)。
※ジャンプ台や透明床、トロッコ、透明土管などの仕掛け、マリオの各変身及び操作方法は3Dワールドのものを概ね引き継いでいる。ただし、救済アイテムの「無敵このは」は登場しない。
注釈
ただし今作では1度1UPするとそこからカウントがリセットされ、もう1度敵を8匹倒さなければ1UPしない。よって無敵状態での連続1UPは極めて困難となった。
獲得数が100を超えると自動的に壊れて消えてしまう。