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スカーレット・スカラベ(Scarlet Scarab)は、マーベル・コミックより出版されるコミック作品に登場する架空のキャラクターである。
Scarlet Scarab | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミック |
初登場 |
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クリエイター |
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作中の情報 | |
本名 |
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種族 | 人間(ルビー・スカラベによって力を与えられた) |
能力 |
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ロイ・トーマスによると、スカーレット・スカラベはDCコミックスに登場するヘクター・ホール/シルバー・スカラベと同じく、ダン・ギャレット/ブルービートルへのオマージュであり、「私がプロとして1965年に、2作目のコミックの物語を書いた」と付け足した[1]。ルビー・スカラベの製作者はギャレットとダンという名前だった。
初代であるアブドゥル・ファウル(Abdul Faoul)は1977年12月に、ロイ・トーマス、アーチー・グッドウィン、フランク・ロビンスによって創造され、『The Invaders』第23号でデビューし、1978年2月の『The Invaders』第25号にも登場した。
2代目スカーレット・スカラベであるメフメット・ファウル(Mehemet Faoul)は1982年12月に、ダグ・メンヒとアラン・クッパーバーグによって創造され、『ソー』第326号でデビューした。原作の『The Official Handbook of the Marvel Universe』第9号に記載がある。
2023年9月には、『ムーンナイト』第9号#25でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に基づく3代目のスカーレット・スカラベとなるレイラ・エル=フーリー(Layla El-Faouly)がコミックデビューし、脚本はジェド・マッケイ、作画はアレッサンドロ・カプッチョ、アレッサンドロ・ヴィッティ、パルタ・プラティムが担当した[2]。
アブドゥル・ファウルは第二次世界大戦中の有名な考古学者だった[3][4]。紀元前3500年頃に“エレメンタルズ”と戦うために作られたアーティファクトであるルビー・スカラベを発掘したファウルは、神秘的なパワー・オブジェクトに触れてスカーレット・スカラベとなり、第二次世界大戦中にエジプトの覇者となった[5][6][7]。
ファウルは連合軍とエジプト政府との連絡役として働き、ヒューマン・トーチとネイモアを、最近発掘されたピラミッドに案内して[8]、彼らを騙すと拳大のルビーが保管されている金庫を開けさせた。ファウル/スカーレット・スカラベはまずイギリスを、次いでナチスをエジプトから追放した。スカーレット・スカーブは戦後も犯罪者と戦い続けたが、1950年代にルビーが突如消失した。
この宝石には、蓄えられた神秘の力を使い果たす度に、製作者である王朝時代以前のエジプトの強力な魔術師ガレットの墓に戻るという魔法をかけられており、それを知らなかったファウルは、ルビーが自分が見つけた場所に戻ったことに気づかず、20年間探し続ける羽目になった。やがてエレメンタルズの命を受けたリビング・マミー、リビング・モノリス、ダニエル・"ザ・アスプ"・アスペン、エレメンタルズ、そしてヘカテーまで、何度も人の手を渡っていった[9]。一方、ファウルは生涯ルビーの探索を続け、その死の間際、彼は息子のメフメットに探索を続けるよう求め[10][11]、スカーレット・スカラベとして着ていたコスチュームと、自らの活躍を記した日記、そしてルビーの写真をかつてルビーを保管するために使っていた金庫に収めて託した。
父の探求を続けることが自分の義務だと考えたメフメットは、父のように何年もルビーを探し続けた。そしてついにルビーが眠る最後の場所に辿り着くと、ルビーを手にした彼はスカーレット・スカラベの力を手に入れ、エジプトの新しいチャンピオンになることを決意した。彼の目標のひとつは、エジプトの貴重な古代美術品を守ることだった。盗まれた美術品を取り戻すというある任務で、スカーレット・スカラベはソーと遭遇した[10][12]。
レイラ・エル=フーリーは有名な学者の娘で、成長して傭兵となり、数々の犯罪者との繋がりを作った。彼女はマーク・スペクター、ジャン=ポール・デュシャン、ロバート・プレスコ博士からなる“カルナック・カウボーイズ”に加わり、マークとまるで夫婦喧嘩のような口論で評判になるほど恋に落ちた。だが“ヒドラ”への対抗の最中、レイラは命を落としてしまった[13]。数年後、冥界“ドゥアト”に彷徨ったレイラは、カリルという少年の命を救うために冥界に現れたマーク/ムーンナイトと遭遇し、女神タウエレトの裁きを受けた。レイラは自身の心臓が秤の上で均等になっているとタウエレトに認められると、デュアトのチャンピオンスカーレット・スカラベに変化し、マークは手を組んだ。そしてカリルや、ジャッカル・ナイトに変身していたマークの兄弟ランドールを不死身の軍団から救出し、マークはハリルとともに生者の国に戻り、レイラも復活して、マークとの再会を果たした[14]。
アブドゥルとメフメットは超人的な強さと耐久力を持ち、高速飛行が可能で、神秘的なエネルギーを爆発させることもできる[15][16][17][18]。一方で、アブドゥルはそのパワーを使うために、スカラベとのコンタクトを維持する必要があった[19]。
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『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)の『ムーンナイト』では、レイラ・エル=フーリー / スカーレット・スカラベ(Layla El-Faouly / Scarlet Scarab)という女性のキャラクターとなり、メイ・キャラマウィが演じる。日本語吹替は小松未可子が担当する。
考古学者兼冒険家のエジプト人女性。1994年10月28日生まれ、カイロ出身。著名な考古学者アブドゥラ・エル=フーリーを実父に持つ。幼少期は父から「小さなスカラベ」と呼ばれ、彼にスカラベの柄入りの赤紫色のスカーフを拵えると共に父の発掘調査の手伝いをしていたほどの仲を育み、その影響から考古学者の道に進み、現在においては闇市場から遺物や骨董品を奪取して元の持ち主に返すことで手数料を稼ぐビジネスで生計を立てている。その最中に、レガロやアントン・モガートなど、闇市場に身を置く複数の人物との繋がりを持つに至った。
たがアブドゥラの訃報を知らされて暫くしたところに、アブドゥラを救えなかったことを打ち明けるために接触してきたマーク・スペクター/ムーンナイトと結ばれ、夫婦になると世間一般的なものではなかったものの、マークがコンスからアメミットの墓を探す労働を強いられたことで、アメミットのスカラベの発掘などの冒険ばかりの結婚生活を送ってきた。しかし、そんなマークにも突然姿を消されてしまうこととなった。
父の死にトラウマを抱えてしまう傍ら、基本的には男勝りで強い意志と高い行動力を持ち併せ、いざとなれば実力行使で躊躇なく敵対者に戦いを挑む勇猛果敢な女性であり、独断だけで事を収めようとするマークに不満を抱えながらも、彼からの誠実さを嘘偽り無く欲し、マルスリーヌ・デボルド=ヴァルモールを好きな詩人とする、ピュアでロマンチストな一面も見せる。
長期間音信不通となっても、マークに幾度となく電話をかけ続けていたある日、遂に彼と連絡が付いて再会を果たしたと思いきや、彼の人格がマークではなくスティーヴン・グラントとなっていることに困惑しつつも、彼らの戦いに協力することになる。そしてその最中に、女性と子供を司るエジプトの女神であるタウエレトの一時的なアバターとなり、彼女から与えられたスーパーパワーを駆使する戦士“スカーレット・スカラベ”として立ち上がる。
英語やフランス語、母国の公用語であるアラビア語を話す言語力、古代エジプトに関する豊富な知識全般、遺物や骨董品を盗み取る手並み、クライミング技能まで、冒険や遺跡の発掘などで必要な技能を多数有している。これに加えて、常人相手なら難なく渡り合えるほどの肉弾戦能力とさまざまな道具も武器として器用に活用する白兵戦能力、優れた運動能力、襲撃してきた敵に対して咄嗟の機転で撃退できるほどの臨機応変さも持ち、このため、タウエレトのアバターとなったことで後述のコスチュームの能力も容易く使いこなす。
このほかにもレイラは、ワインボトルや、モガートのボディーガードのベレッタ 92 FSとグロック17、ガラスや石棺の破片、発煙筒、“ヘカの司祭”の仮面など、さまざまな武器や道具を即席で反撃に使用している。
登場作品 - 『ムーンナイト』第4話
“ドゥアト”に彷徨い込んで目を覚ましたマークによって、彼のトラウマなどから構築された“パットナム精神病院”内に登場した、レイラと瓜二つの病院スタッフ。放心状態のマークに愛想よく接するも、丁度広間で行われていたビンゴ大会で、マークが持つ完成したビンゴカードを横取りし、自分がゲームに勝ったと皆に伝え、今回は賞品を共有するとマークに伝えるなど、ちゃっかりした女性だった。
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