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シャコーグレイド
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シャコーグレイド[1]は日本の競走馬。1991年の皐月賞でトウカイテイオーに続く2着に入り、以降長く低迷し重賞タイトルにはあと一歩及ばなかったものの、トウカイテイオー引退式と同日のオープン特別競走で、引退式に花を添える形となるような勝利を挙げた[2][3]。
![]() | この記事は「旧馬齢表記」が採用されており、国際的な表記法や2001年以降の日本国内の表記とは異なっています。 |
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戦歴
1990年11月11日、東京競馬場での新馬戦で柴田善臣の騎乗でデビューし1着、中山競馬場の葉牡丹賞も1着となって2連勝とする[4]。オープン特別のホープフルステークス、ジュニアカップを連続2着ののち、共同通信杯4歳ステークス5着を経て皐月賞トライアル競走の若葉ステークスに駒を進め、トウカイテイオーの3着[4]。本番の皐月賞では抽選待ちの末に出走を果たし、18頭中の16番人気と低評価であったが[3]、これについて競馬評論家の市丸博司によれば、皐月賞と同じ中山競馬場芝2000メートルの条件で1着1回、2着2回、3着1回と安定した成績を収めていたにもかかわらず、若葉ステークス3着という結果で用なしという空気が流れていたという[5]。レースでは前半は17番手を進み第4コーナーでも10番手であったが直線で追い込み、トウカイテイオーに1馬身と迫る2着に入線した[2][3][4]。東京優駿では3番人気に支持されたが、二冠達成のトウカイテイオーの8着に敗れる[4]。
トウカイテイオーが東京優駿後に故障のため戦線離脱し不在となった秋は京都新聞杯から始動したが、新興勢力のナイスネイチャに及ばずイブキマイカグラと同着の2着[6]。菊花賞ではレオダーバン5着[4]。初めての古馬戦となった鳴尾記念でもナイスネイチャの4着に終わり、以降重賞戦線でも最高2着に入るものの勝ちきれず、やがて「万年入着馬」と呼ばれるようになる[3]。皐月賞から3年を経た1994年秋、トウカイテイオーが引退して10月23日の東京競馬場で引退式が行われたが、同日のメインレースである東京スポーツ杯に出走し、エイシンテネシーに2馬身2分の1の差をつけて葉牡丹賞以来の勝利を飾り、同時にトウカイテイオーの引退式に添える形となった[2][7]。東京スポーツ杯以降は再び勝つことはなく、1995年に引退[2][3]。重賞では皐月賞を含めて2着5回、3着4回としたが、最後まで勝利することはできなかった[2]。
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競走成績
要約
視点
以下の内容は、netkeiba.com[8]、JBISサーチ[9]に基づく。
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引退後
引退後は福島競馬場の誘導馬などを務めたのち、2008年の少し前から岐阜県の牧歌の里にて乗馬として余生を過ごし、2009年の6月24日放映のいい旅夢気分で紹介[10]された。また父親であるミスターシービー譲りの美しい黒鹿毛の容姿と優しい気性を評価され2014年6月に公開された福島県を舞台とした時代劇映画『超高速!参勤交代』に出演[3]。映画公開から半年後の2014年12月12日、老衰のため死亡した[2]。
エピソード
- 競馬ファンでもある爆笑問題の田中裕二は皐月賞で、シャコーグレイドが前述のように中山芝2000メートルで堅実な成績を収めていたにもかかわらず不人気であった点に着目、シャコーグレイドが入っていた1枠とトウカイテイオーの8枠(単枠指定)との枠連を2000円で購入して50倍を超える配当を手にし、これをきっかけに穴狙いの醍醐味を強く感じるようになったという[5][11]。
- フランスで厩舎を開いている小林智は子供のころからミスターシービー派で、「シンボリルドルフの仔(トウカイテイオー)とミスターシービーの仔(シャコーグレイド)が1着2着」という皐月賞の結果を見て「昔聞いていたレースで走っていた競走馬の仔が出てきて競う」競馬の醍醐味に開眼し、自宅から中山競馬場に近かったこともあって本格的に競馬の観戦をするようになった[12]。
血統
血統表
シャコーグレイドの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | テスコボーイ系 |
[§ 2] | ||
父 ミスターシービー 1980 黒鹿毛 |
父の父 トウショウボーイ1973 鹿毛 |
*テスコボーイ Tesco Boy |
Princely Gift | |
Suncourt | ||||
*ソシアルバターフライ Social Butterfly |
Your Host | |||
Wisteria | ||||
父の母 シービークイン1973 鹿毛 |
*トピオ Topyo |
Fine Top | ||
Deleriosa | ||||
メイドウ | *アドミラルバード Admiral Byrd | |||
メイワ | ||||
母 シュアンス 1980 青毛 |
*ダンディルート Dandy Lute 1972 鹿毛 |
Luthier | Klarion | |
Flute Enchantee | ||||
Dentrelic | Prudent | |||
Relict | ||||
母の母 スタームーン1976 黒鹿毛 |
*シャトーゲイ Chateaugay |
Swaps | ||
Banquet Bell | ||||
ブラックバトー | *ヒンドスタン Hindostan | |||
チエス F-No.4-d | ||||
母系(F-No.) | プロポンチス系(FN:4-d) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | 5代内アウトブリード | [§ 4] | ||
出典 |
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参考文献
- 「関西競馬四季報 1994秋季号」『競馬ブック』第15巻第3号、ケイバブック。
- 瀬戸慎一郎『サラブレッド挽歌』講談社、1995年。ISBN 4-06-207636-5。
- 阿部珠樹「イブキマイカグラVSリンドシェーバー(下) 両雄、激突 1991(平成3)年、弥生賞」『優駿』1999年4月号、中央競馬ピーアール・センター、1999年、91-95頁。
- 井口民樹「ナイスネイチャの京都新聞杯(下) 無冠の名馬の生涯最高レース」『優駿』2001年6月号、中央競馬ピーアール・センター、1999年、91-95頁。
脚注
外部リンク
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