サーキュラー・キー
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サーキュラー・キー(Circular Quay)は、オーストラリア・シドニーにある埠頭。シドニー中心業務地区(シドニーCBD)の北縁であり、シドニー湾に面する。ベネロング・ポイント(en)とザ・ロックス(en)の間にある。シティ・オブ・シドニーに属する。
サーキュラー・キーには、歩道が整備され、ショッピングモール、公園、レストランが軒を連ねる。また、シドニー湾を横断するフェリー乗り場、バスターミナル、鉄道駅が設けられていることから、シドニーの交通の中心でもある。
シドニー湾に、始めてヨーロッパ人が着いたのは、1788年1月26日のことである。1794年、スコットランド人のトーマス・ムーア・オブ・ハンターズヒル(en)がオーストラリアに流刑を宣告された。ムーアは、ライトフッツ・ファームと呼ばれる農場を経営するとともに、現在のサーキュラー・キーにコテージを持った。ムーアは、1796年に、アメリカ船に乗船し、オーストラリアから脱出している。
その後、サーキュラー・キーは、主に船の波止場として用いられてきたが、ゆっくりと輸送、レジャー、余暇の拠点へと発展していった。
サーキュラー・キーは、もともと「セミ・サーキュラー・キー」として知られていた。その名前の由来は港の形状(半円型)であることに由来する。しかしながら、利便のため、名前は短縮されて使われるようになった。
サーキュラー・キーは、シドニー東部における路面電車の拠点となった。シドニー初の路面電車の開業はピット通りに沿って建設された1861年のことであった[1]。この路線は、セントラル駅からキャッスルリー通りを経由して北上し、サーキュラー・キーを経て、ピット通りを南下するルートで現在のシドニーCBDを反時計回りで運行していた。盛時には、サーキュラー・キーには27本の路面電車が運行で乗り入れていた[2][3]。
現在のサーキュラー・キーは、フェリー、鉄道、バスの結節点として、交通の拠点となっている。シドニー都市圏東部からは、ケイヒル・エクスプレスウェイ(en)がサーキュラー・キーに接続しており、シドニー都市圏北部につながるシドニー・ハーバー・ブリッジへとつながっている。これらの高速道路でバスが運行されている。シドニーのバスは、往時の路面電車の路線をたどる形で運行されている[4]。
1956年1月20日には、シティレールのサーキュラー・キー駅(en)が開業した。サーキュラー・キー駅は、シドニーCBDを環状運転するシティ・サークル(en)の中で唯一の地上駅である。加えて、サーキュラー・キー駅からの眺望は、シティレールの駅の中でもシドニー・オペラハウス、シドニー・ハーバー・ブリッジを同時に眺めることができる。
サーキュラー・キーには、5本の埠頭があり、ダーリングハーバー、モスマン(en)、ワトソンズ・ベイ(en)、マンリー(en)、ニュートラル・ベイ(en)、タロンガ動物園(en)、パラマッタ川(en)へのフェリーが運航されている[5]。
サーキュラー・キーは、シドニー・オペラハウスとシドニー・ハーバー・ブリッジの中間に位置しているため、シドニーっ子(Sydneysiders)の祝祭の拠点となっている。その一例が、年始を祝うシドニー・ニュー・イヤーズ・イヴ(en)である。
サーキュラー・キーには、シドニー現代美術館、シドニー市立図書館、旧シドニー税関(en)といった建築物がある。また、2006年には、当時のオーストラリアでは最大の屋外展示会であるユナイテッドバディーベアが7週間開催された[6]。
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