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サンクチュアリ[1](Sanctuary)は、アメリカ合衆国出身のヘヴィメタル・バンド。
1980年代後期に、スラッシュメタルの第二世代として台頭。一度解散したのち、2010年から活動を再開した。2017年にバンドの象徴ウォーレル・デインが死去したが、遺志を引き継ぎ活動を継続している。
1985年、ウォーレル・デイン(ボーカル)、レニー・ラトリッジ(ギター)、ジム・シェパード(ベース)、ショーン・ブロッスル(ギター)、デイヴ・バドビル(ドラム)のラインナップで結成。
1986年に作成したデモテープが、メジャーレーベル「エピック・レコード」に評価され契約を締結。翌年、デイヴ・ムステイン(メガデス)プロデュースのデビュー・アルバム『レフュージ・ディナイド』をリリース。メガデスとのライブ・ツアーにも帯同する機会を得る。
ツアー終了後すぐさま次作の制作に着手し、ウォーレル・デインの強烈なメッセージを反映させたセカンド・アルバム『イントゥ・ザ・ミラー・ブラック』が完成[2]。1989年にヨーロッパで先行リリース、全米でも翌年にリリースされた。またアルバムの1曲目に収録されている「Future Tense」で初めてのPVを作成し、MTV Headbangers Ballで放送され好評を博す。
ライブ・ツアーではフェイツ・ウォーニング、フォビドゥン、デス・エンジェルらと共に回っていたが、途中でブロッスルがバンドを脱退し、ジェフ・ルーミスが加入した。
1990年代初頭、サード・アルバムに制作向けた内容に対し、契約元のエピック・レコードから、当時のロック・シーンで流行の兆しを見せていた「グランジ」寄りのスタイルに変更するよう提案される。バンド側でも意見が割れて、相違を引き起こし対立。1992年、ウォーレル・デイン側は最終的に提案を拒否し、バンドは活動を停止した。
拒否したデイン、シェパード、ルーミスは、サンクチュアリを事実上受け継ぐ形で、新バンド「ネヴァーモア」を結成。ブロッスルは音楽映像会社を設立。ラトリッジは音楽プロデューサー業に転向。バドビルはフロリダに移住し「Alive Inside」というバンドのドラマーとして活動していた。
デインはこれまで、かつて仲違いしたメンバー達との旧交を温める機会を得ていた。それが徐々に再結成に向けたプロジェクトへと繋がり、2010年5月に正式発表。ブロッスルを除くオリジナル・メンバーに、ルーミスを入れた5人で、翌年からライブ活動を再開する。
2013年、「センチュリー・メディア・レコード」と契約し、翌2014年年に25年ぶりのサード・アルバム『ジ・イヤー・ザ・サン・ダイド』をリリースした[3]。
その間、シェパードとルーミスは降板してしまっていたが、新メンバーを補充し、次作のアルバム制作に向けて活動を継続。
2017年末、バンドの象徴であるウォーレル・デインが急死[5]。
2018年、バンドはウォーレル・デインの遺志を引き継いで活動を継続し、新ボーカルにジョゼフ・マイケルが加入する。
エピック・レコードより発売された時期のファースト・アルバム、セカンド・アルバムの収益金の20%は、児童虐待予防ための活動に寄付されている。
※2020年5月時点
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