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さいとう・たかをによる日本の漫画作品 ウィキペディアから
『サバイバル』は、さいとう・たかをによる日本の漫画。1976年38号から1980年52号にかけて『週刊少年サンデー』(小学館)にて連載された。話数カウントは「DANGER-」(デンジャー)(リイド社廉価版では「MIRACRE-」、ANOTHER STORYの廉価版では「ACCIDENT-」)。
突如発生した世界的な地殻変動による巨大地震に遭遇して生き残った少年・鈴木サトルが、過酷きわまる環境で生き抜こうとする姿を描く。さいとう・たかをが描く少年漫画の代表作の1つである。
洞窟を探検していた鈴木サトルとその友人たちは、突然の大地震に襲われる。それが収まった後、サトルだけは何とか洞窟から抜け出して助かったが、外は信じられない光景と化していた。
陸続きだったはずの土地はほとんどが大地震によって水没し、周囲をすべて海に囲まれた島になっていた。一緒に行動していた友人たちはいうまでもなく、誰も居ないその島に残されてしまったサトルは、生き延びるためにさまざまな知識や技術を身につけると海を越えて東京へ渡り、変わり果てた世界を改めて実感したうえで行方不明の家族を探す旅に出る。
最終的には、地質学者であった父がとある村の地滑りを防ごうとするも、それを理解しない村民たちと対立した果てに落盤に遭い、死亡していたことが判明する。サトルは協力者と共に地滑りを防ぎ、父の名誉を回復する。そして、母と姉が村付近の山の麓で生きていることが分かり、サトルがそこへ向かうところで物語は終わる。
連載時は物語中盤の出来事とされていたが、世界的な地殻変動による巨大地震という物語全体の背景に対し、本作はその影響をまぬがれた閉鎖的な環境という異質な舞台設定になっているため、リイド社からの刊行時に本編とは別の番外編として扱われるようになっている。
サトルが辰野と別れて2週間後、旅の途中に川で溺れている男の子を助けようとしたサトルは自分も溺れ、意識を失ってしまった。目覚めるとそこはとある医院家族の家で、窓の外には地震があったことが嘘のように家々やビルが立ち並び、多くの明かりが灯っていたが、人間の息遣いが聞こえない街であった。
フィリップスレコードから「ステレオ劇画」シリーズの一作として"スペースサイザーレコーディング"なる立体音響録音のドラマを発売[2]。
出演
スタッフ
2000年、『週刊少年サンデー』の「20世紀最大の読み切りシリーズ」の1作として七月鏡一脚本で制作された続編。
岡田鯛作画、2007年にリイド社の少年漫画雑誌『月刊少年ファング』で連載が始まるが、第1回掲載号で休刊となる。その後、2008年に『コミック乱 別冊昭和』(リイド社)にて設定やストーリーを改めて再開されるが、雑誌の休刊により第3回で打ち切りとなる。
『マンガボックス』にて2015年4月から2018年11月まで連載(first series)。原作はさいとう・たかを、作画は宮川輝。主人公の鈴木サトルがハイキング中に遭難した時点でスマートフォンや携行食を所持しているなど、連載開始当時の現実を反映したアレンジが施されている。原作とは異なり、東京には相当数の住民が存在しており、わずかながら米軍による支援が行われている。ラストは、岐阜県に向かった家族の元に向かい、少年が一人で旅立っていくところで、物語は終了する。
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