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コックカワサキは、任天堂のゲームソフト『星のカービィ』シリーズ、および同名のテレビアニメなどに登場する架空のキャラクターである。
『星のカービィ』の一部の作品に登場するキャラクターで、その名のとおりコックのキャラクター。ゲームではミニゲームなどにおけるサブキャラクターとしての登場が多数を占めるが、アニメ版やマンガでは準レギュラーの一人としてかなりの頻度で登場している。メディアミックス作品ではデデデ大王の食事係としての登場か、アニメ版のようにレストランを経営している設定が多い。料理の腕前は作品によって異なり、大抵の作品では腕のいい料理人だが、アニメ版では非常に不味い料理しか作れない。
姿はカービィを縦に長くしたような体格で、体色はオレンジ。コック帽と真ん中にポケットが付いたエプロンを着ている。作品によってさまざまな調理器具を使用するが、どの作品でも必ず使っているものはフライパンであり、後述のようにアニメ版では重要な設定が与えられた。
「カワサキ」の由来は、バイクメーカーの「川崎重工業」(現在はカワサキモータース)および同社のバイクからで、デザイナーのバイク好きから取られた[1]。
テーマカフェ「KIRBY CAFÉ」では、ワドルディ、カービィとともにコックカワサキも提供に関わっている設定となっており、同カフェ限定のグッズ化もされている[2]。
声優は飛田展男[注 1][注 2]。プププランド唯一の料理人で「レストランカワサキ」のオーナー兼シェフ。村の住人の中で唯一キャピィ族ではなく、種族は不明。出身地は兄弟弟子のコックナゴヤ曰く「寂れた工業地帯、カワサキ星出身」。一人称は「オレ」。宇宙的に有名なシェフであるコックオオサカの弟子で、愛用のフライパンは彼から貰った物である。
極めていい加減かつ自己中心的な性格。レストランでは家庭料理を出している(86話参照)ようだがそれはとても不味く、「赤魚のパイナップル和え」(デデデ大王が試食したが、食べた瞬間激怒してカワサキを城から放り出した)「ビールで煮込んだイチゴのリゾット」(村の男性陣に作り方を教えたが、途中で全員帰ってしまった)など、とんでもない創作料理を出すこともある。周囲からも酷い評価を受けており、食べ物であれば何でも喜んで食べるカービィだけが店の常連である。カワサキ自身も味音痴ながら、自分の料理が一般的には不味いと自覚しているようだが、66話では店に客が来ない状況で「味のわからない連中を相手にしても駄目だ」と一人愚痴をこぼしている。また99話ではハルバード戦艦内で「ここのキッチン楽だぁ、料理が全部レトルトだもんねぇー」と大喜びしていた。 料理のレパートリーは豊富で、和・洋・中全てのジャンルの料理を作ることができ、本人も「レパートリーだけはちょっとしたもの」と語る(93話)。また調理技術そのものは非常に優れており、魚を素早く丁寧におろしたり、パンとハムを1万倍の薄さに切ったサンドイッチを作る(92話)という恐るべき包丁捌きを披露したこともあるが、味が悪すぎるためそれらの能力が評価されることはなかった。
なお、キャラ設定が固まっていなかった当初は店に普通に客が入っており、カワサキも「仕事きついよ給料安いよ休み無いよ」とぼやくこともあったが、11話以降からあまりの料理の不味さに客はどんどん減っていき、最終的には客が一人もいないこともしばしばあった。29話ではエスカルゴンの店に取られた客を取り戻そうとコーヒー無料などのサービスを始め、最後にはヤケになって100%OFF(=無料)まで敢行したが、客を取り戻すことはできなかった。 しかし、慣れると美味しく感じるらしく、住人たちは文句を言わず普通にカワサキの料理を食べるようになっていき、100話ではデデデがカワサキの作ったレバニラ炒めを「美味い」と絶賛しながら食べていた。なお、21話で寿司を作った時はプププランド外から来たローナ王女に絶賛されていた。
家庭科の授業をさぼっていたらしく、調味料の分量を正確に計ったことが無いなど、シェフらしからぬかなりずさんな調理をしている。11話でのメームの台詞では過去に「砂糖と塩を間違えたケーキ」や「出汁を取ってない味噌汁」をパーム大臣一家に出した事があるほか、42話ではどさくさに紛れて「変なモノ」(何かは不明)を間違えてパーム夫妻に食べさせたことがあると暴露している。料理人としての誇りが無い訳でもないが、味を良くする努力を全くと言っていい程しない上、33話ではゴミとして捨てられていたフライパンで料理しようと考えたり(サモ、タゴ、モソから指摘され、ギャグと言って誤魔化した)、92話では誇りよりも儲けを優先したり、健康への配慮を捨てて利益に走るなど、コックとしては問題のある言動が多く、結果的に大損することが多い。34話では取り上げられた暖簾を取り返そうと奮起こそしたものの、客入りが悪くなるとそれを改善しようともせずに店を畳もうかとボヤき、村人達を「味の分からない連中」と呼ぶなど誇りに関しても怪しい部分がある。また、3+3を33と回答するなど頭も悪く、計算ができないことをフームから指摘されると「お釣りをごまかせて便利だ」と開き直っていた。
料理の唯一の理解者であるカービィとは良き友人であり、デデデの策略でカービィを食材として料理するように仕向けられた時も最後の最後で思い留まった。魔獣との戦いの時はカービィがピンチの時はフライパンを投げ、カービィに吸い込ませた。また、魔獣ムッシュ・ゴーンによってカービィが窮地に立たされた時は「カワサキホットスペシャル」(フォークに一滴つけただけで辛さの余り体が燃え上がり、辛さにかなりの耐性があるカービィですら炎を吐く程の超絶激辛カレー)をカービィに食べさせ、魔獣の撃破に貢献した事がある。 またヘビーロブスターとの戦いの際「イセエビもロブスターも凍らせば動きが鈍くなるねぇ」とカービィに氷を投げてアイス能力を与え、戦いのアシストをしていたこともある。
このこともあって、フーム達のような主要人物を除けばププビレッジの中で一番多くカービィに加勢した貴重な人物となっていた。
自らの料理をネタにした不謹慎な発言が多く、「メーベルの占いより、オレの食中毒の方がよく当たるよ」(第62話)「(料理を出しながら)風邪ひいちゃって、くしゃみすると鼻水が料理に垂れるんだよね」(第74話)などと言ったのち、「ギャグだよ」と誤魔化すことが何度かあった。その他にも、しばらく姿を見せないデデデ大王についての会話の中で「死んだんじゃないの?」と発言する(第61話)など、毒を吐くこともある。
ナイトメアとの最終決戦では給仕担当として戦艦ハルバードに搭乗。時限爆弾を仕掛けて脱出する作戦を立案し、トッコリ、ダコーニョと共に時限爆弾を設置、ホーリーナイトメア社の壊滅に貢献した。
コックカワサキにマイクロビキニを着せるというムーブメントが、日本国内の一部ネットユーザー間で発生している。このムーブメントが発生した理由について、コックカワサキの服装は「裸エプロン」とみなすこともできるため、「コックカワサキを性としての視点で解釈する」という考えのもと波及したものではないかと、ゲームメディアのAUTOMATONでは説明されている[4]。「コックカワサキマイクロビキニ部」を称して、継続的にマイクロビキニを着せた二次創作イラストを描くユーザーもおり[4]、そのうち、クリエイターの内田温[5]は2021年から「コックカワサキマイクロビキニかるた」を自主制作。内田は2022年9月26日よりECサイト「BOOTH」にて、自主制作のかるたを有償頒布していたが、同月中にハル研究所より出品取り下げ要請が入り、同月28日には頒布が中止されるできごとがあった[4][6][7]。
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