キリアコス・ミツォタキス

キリアコス・ミツォタキス（ギリシャ語: Κυριάκος Μητσοτάκης, ラテン文字転写: Kyriakos Mitsotakis、1968年3月4日 - ）は、ギリシャの政治家。2019年以降は同国首相を務めているが、2023年5月21日の選挙では選挙制度が変更されたこともあり与党が過半数割れとなったためミツォタキスは再選挙を選択し、2023年5月25日より6月26日まで暫定の選挙管理内閣に首相職を引き継いだ。新民主主義党党首。

ギリシャの政治家 キリアコス・ミツォタキス Κυριάκος Μητσοτάκης
生年月日	(1968-03-04) 1968年3月4日（56歳）
出生地	ギリシャ王国 アテネ
出身校	ハーバード大学 スタンフォード大学
所属政党	新民主主義党
配偶者	マレヴァ・グラボフスキー
子女	3人
サイン
ギリシャ 第181-182代首相
在任期間	2019年7月8日 - 2023年5月25日
大統領	プロコピス・パヴロプロス カテリナ・サケラロプル
在任期間	2023年6月26日 -
大統領	カテリナ・サケラロプル
新民主主義党党首
在任期間	2016年1月10日 - 現職
ギリシャ 野党院内総務
在任期間	2016年1月10日 - 2019年7月8日
ギリシャ 第5代行政改革大臣
内閣	アントニス・サマラス内閣
在任期間	2013年6月25日 - 2015年1月27日

概要

アテネ出身。政治家の家系出身であり、父は1990年から1993年まで首相を務めたコンスタンディノス・ミツォタキス、姉は2006年から2009年まで外相を務めたドラ・バコヤンニである^[1][2]。

2004年にミツォタキスはギリシャ議会議員となった^[1]。2015年7月にアントニス・サマラスが新民主主義党の党首を辞任すると、ヴァンゲリス・メイマラキスがサマラスのケアテイカーとして暫定党首となったが、翌2016年1月の代表選挙を制してミツォタキスが新民主主義党の党首となった^[2]。

新民主主義党の代表に選ばれたミツォタキスは、急進左派連合（Syriza）政権による人気取り的方法論を批判し、自身は「常識的手法」で政治に望むとしている^[1]。急進左派連合に批判的であり、「Syrizaの構成員の幾らかは銀行が1週間閉じることは小さなしゃっくりだと思っている。もちろんそれは小さなしゃっくりではなく大きなショックである。Syrizaがそのようなビジネス観を持っていることは一般人からすれば驚くべきことだろうが、それは驚くべきことではない。というのもSyrizaの党員の多くは民間企業で働いた経験が無いからだ。」と述べている^[3]。

2019年7月7日に繰り上げ実施された総選挙（英語版）では新民主主義党が過半数を獲得して政権を奪回し、これを受けて翌8日にミツォタキスが新首相に就任した^[4][5]。2023年5月21日に執行されたギリシャ議会総選挙（英語版）では選挙制度が変更されたこともあり、新民主主義党は146議席を獲得し再び第1党となったものの過半数には届かず^[6]、翌22日にはカテリナ・サケラロプル大統領より新内閣樹立の機会を提案されたが再選挙を行うためこれを辞退した^[7]。2野党党首も新内閣樹立を拒否したため5月24日、再選挙を6月25日に行うことを決定し、それまではイオアンニス・サルマス（英語版）会計監査院長官を首班とする選挙管理内閣に政権を引き継いだ^[8][9]。再選挙（英語版）の結果、新民主主義党は過半数の148議席を獲得し圧勝^[10]。26日に第2次内閣が発足した^[11][12]。

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  スウェーデンのアンナ・キンバーグ・バトラ穏健党党首と（2016年3月17日）
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  スペインのマリアーノ・ラホイ・ブレイ首相と（2017年3月9日）
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  フィンランドのサンナ・マリン首相と（2022年4月28日）

脚注

1. Brown, Mike (2016年1月10日). “Kyriakos Mitsotakis Elected Leader Of Greece’s New Democracy Party, Promising ‘Common Sense’ Approach”. International Business Times. 2022年3月15日閲覧。
2. Athens, Reuters in (2016年1月10日). “Kyriakos Mitsotakis elected as leader of Greek centre-right party” (英語). the Guardian. 2022年3月15日閲覧。
3. “Greek crisis: 'We rely on imports. Soon even the most basic goods won't be available’”. www.telegraph.co.uk (2015年6月29日). 2022年3月15日閲覧。
4. “ギリシャ総選挙、保守系野党の圧勝確実 チプラス首相敗北認める”. AFPBB News. フランス通信社. (2019年7月8日). https://www.afpbb.com/articles/-/3234092 2019年7月8日閲覧。
5. “ギリシャの政権交代、経済成長課題に＝ミツォタキス新首相就任”. 時事ドットコム (2019年7月8日). 2019年11月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月15日閲覧。
6. “ギリシャ議会選、与党第1党でも過半数届かず　再選挙の公算”. ロイター. (2023年5月22日). https://jp.reuters.com/article/greece-election-idJPKBN2XC0KN 2023年5月22日閲覧。
7. “Mitsotakis hoping to rule solo with victory in second Greek vote”. ロイター. (2023年5月23日). https://www.reuters.com/world/europe/after-no-outright-victory-greek-pm-get-mandate-coalition-2023-05-22/ 2023年5月23日閲覧。
8. “Greece appoints judge as caretaker PM ahead of new elections”. AP通信. (2023年5月24日). https://apnews.com/article/greece-politics-elections-caretaker-democracy-8ca965eb6f8f799dc5c8703381d4f666 2023年5月25日閲覧。
9. “Greece’s Mitsotakis Confirms New Election to Be Held on June 25”. bloomberg.co.jp. ブルームバーグ. (2023年5月25日). https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-05-24/greece-s-mitsotakis-confirms-new-election-to-be-held-on-june-25 2023年5月25日閲覧。
10. “ギリシャで5月に続く2度目の総選挙、中道右派が2期目の単独政権へ”. 朝日新聞. (2023年6月26日). https://www.asahi.com/articles/ASR6V2PLSR6VUHBI007.html 2023年6月26日閲覧。
11. “Mitsotakis sworn in as Greek PM, promises more jobs and 'big changes'”. ロイター. (2023年6月26日). https://www.reuters.com/world/europe/mitsotakis-be-sworn-greek-pm-after-landslide-victory-2023-06-26/ 2023年6月26日閲覧。
12. “Kyriakos Mitsotakis sworn in for second term as Greece's PM”. ZAWYA. (2023年6月26日). https://www.zawya.com/en/world/uk-and-europe/kyriakos-mitsotakis-sworn-in-for-second-term-as-greeces-pm-qsc7qjxv 2023年6月26日閲覧。

外部リンク

• Kyriakos Mitsotakis (@kmitsotakis) - X（旧Twitter）

公職
先代 イオアンニス・サルマス（英語版） （暫定）	ギリシャ首相 第182代：2023 -	次代 （現職）
先代 アレクシス・ツィプラス	ギリシャ首相 第181代：2019 - 2023	次代 イオアンニス・サルマス（英語版） （暫定）
党職
先代 アントニス・サマラス	新民主主義党党首 2016年1月10日 -	次代 （現職）