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ラム酒をベースとするカクテル ウィキペディアから
キューバ・リブレ(Cuba libre)とは、冷たいタイプのロングドリンクに分類される、ラム酒をベースとするカクテルの1つである。瓶詰のコーラを用いるカクテルとしては極めて古いものの一つ[3]。「世界で最もオーダーが多いカクテル」と呼ばれる[4]。
日本では英語とスペイン語が混ざって「キューバ・リブレ」と呼ばれることもある他、英語風に「キューバ・リバー」[3][5]、スペイン語風に「クーバ・リブレ」「クバ・リブレ」と呼ばれることもある。本稿では、以降キューバ・リブレの表記を用いる。なお、「キューバ・リバー」と呼ぶ場合に「キューバの河(Cuba River)」と勘違いしていることがある[3]。
第二次キューバ独立戦争の合言葉として使われた「Viva Cuba Libre(ビバ・クバ・リブレ、キューバの自由万歳)」にちなんで作られたカクテル[3]。第二次キューバ独立戦争は1898年4月に米西戦争となり、アメリカが勝利したことで、スペインはキューバの主権を破棄し、1902年5月20日にキューバは独立して1つの国家としての歴史をスタートする。その独立を祝う為に生まれたカクテルがまさしくキューバ・リブレであった[3]。
なお、コカ・コーラの誕生は1886年、瓶詰めとして販売されるようになったのは1894年からである[3]。
キューバ・リブレの考案者、発祥は不明であるが、バカルディキューバでは、以下のような説を自社のWebサイトで公開している[6]。
1935年に刊行されたアルバート・スティーブンス・クロケット(Albert S Crockett)のカクテルブック『The Old Waldorf-Astoria Bar Book』には、キューバ・リブレが紹介されている。
1939年にチャールズ・H・ベイカー・ジュニアが発表した『The Gentleman's Companion: Being an Exotic Cookery and Drinking』ではアメリカのノースカロライナ州、シアトル、メキシコシティといった広い範囲でキューバ・リブレ(もしくはラム酒のコーラ割り)が飲まれていることが報告されている[6]。また、アンドリューズ・シスターズによる1945年発売の曲『ラムとコカコーラ』も普及の助けとなった[6]。
以来、現在に至るまで、有名なロングドリンクの一つとして世界中で飲用されている。
キューバ・リブレのことを、単に「ラム・コーク(Rum and Coke)」や「ラム・コーラ」と呼ぶこともある。「ラム・コーラにライム・ジュースを加えたカクテルがキューバ・リブレ」と違いを説明されることもある[5]。
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