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キャサリン・ウォーターストン

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キャサリン・ウォーターストン
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キャサリン・ウォーターストンKatherine Boyer Waterston1980年3月3日 - )は、イギリス出身のアメリカ合衆国女優。ファッションアイコン[5]。『インヒアレント・ヴァイス』のシャスタ役、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのティナ・ゴールドスタイン役、『エイリアン: コヴェナント』のダニエルズ役などで有名。

概要 キャサリン・ウォーターストン Katherine Waterston, 本名 ...
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生い立ち

出生地はロンドンウェストミンスターにあるチェルシー・アンド・ウェストミンスター病院だが、これは両親が仕事でロンドンに滞在しているあいだに生まれたためである[6]。出生後はアメリカ合衆国へ戻り[注釈 1]コネチカット州北西部にある小さな町で育った[7]

父親はアメリカ合衆国の俳優サム・ウォーターストン(Sam Waterston、1940年11月15日 - )。母親は1970年代に雑誌『Vogue』のファッションモデルとして活躍したリン・ルイーザ・ウッドラフ(Lynn Louisa Woodruff、現姓ウォーターストン、生年不明 - )。両親ともに背が高く、ウォーターストン本人も高校時代にはすでに身長180cmを超えていた[6]。現在も長身の女優として知られるが、身長の記載にはゆらぎがあり[注釈 2]、海外では主として5フィート11.5インチ(約182cm)[2]、日本などでは180cm[5]とされる。

姉のエリザベス・ウォーターストン(Elisabeth Waterston、1977年3月30日 - )は女優および画家[7]として、弟のグレアム・ウォーターストン(Graham Waterston、1983年4月29日 - )は映画監督として、異母兄のジェームズ・ウォーターストンJames Waterston、1969年1月17日 - )は俳優として、それぞれ活躍している。くわえて、近しい親戚に言語学者、教師、画家、作家(詩人)がいることが知られており[9][10]、学術・芸術家肌の家筋といえる。ウォーターストンも、幼少期から父サムとともに撮影現場や劇場の舞台裏に出入りし、演技の世界に親しみながら育つ一方、俳優の道を選ぶ以前には、陶芸、絵画、写真などにも取り組み[11]、とくに10代の頃は写真家を目指す気持ちも強かったという[12]

1998年、アメリカ合衆国コネチカット州にある寄宿制の有名進学校ルーミス・チャフィー・スクール英語版を卒業[13]。その後、ニューヨーク大学芸術学部(New York University Tisch School of the Arts)ドラマ学科(Department of Drama)で演技を専攻し[注釈 3]、2002年に学士(BFA)を取得した[14]。大学卒業後は6ヶ月にわたりロンドンの王立演劇学校で学び[6]、さらにニューヨークのステラ・アドラー演劇学校英語版の卒業者名簿にも名前がある[15]

2014年、『インヒアレント・ヴァイス』のキャスティング・ディレクターは、演技に関する専門的な知識を有し、多くの経験を積んでいることから、ウォーターストンを「演劇の専門家(theater maven)」と称している[16]

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キャリア

要約
視点

概要

  • 舞台・映画への出演に加えて、テレビ関係の仕事やリーディング公演、広告モデルなど多彩な活動経験を持つ。
  • キャリア開始後しばらくはうまく仕事を得られなかったと話しており[17]、ブレイクまでに10年以上の時間を経ている[18]

テレビ関係

2000年代前半には複数のテレビドラマ・テレビ映画へ出演していた。本人のインタビューによると、プロとしての最初の仕事はNBCのテレビドラマ「Deadline」シリーズ、あるいはバーリントン・コート・ファクトリー英語版のコマーシャルへの出演だったという[19]

映画

2006年、大学時代の友人[20]ブライス・ダラス・ハワードによるショートフィルム『Orchids』に出演し、映画デビューを果たした。同作品は『Glamour』誌による短編映画プロジェクト「リール・モーメント(Reel Moments)」シリーズ[21]として、2007年のパームスプリングス国際短編映画祭で上映された[22]

2007年8月、第64回ヴェネツィア国際映画祭で公開された『フィクサー』で長編映画デビュー。同2007年9月の第32回トロント国際映画祭で公開された『援助交際ハイスクール(The Babysitters)』では主役を演じている。

その後もインディーズ作品やショートフィルムを中心に多数の作品へ出演を続け、2014年に『インヒアレント・ヴァイス』でシャスタ・フェイ・ヘップワース役を演じてブレイク。助演女優として複数の賞にノミネートされ、一躍有名となるが[23]、キャリア開始から長い時間を経ていたため、本人はこの飛躍がなければ俳優としての生き方を断念する心づもりもあったと話している[18]

近年は、2016年からの「ファンタスティック・ビースト」シリーズや2017年の『エイリアン: コヴェナント』など世界規模のフランチャイズ作品に続けて参加する一方、2018年の『Mid90s』や『夫の秘密/ポイズン:あるスキャンダルの秘密(State Like Sleep)』などのインディーズ映画にも複数出演している。

舞台

2000年代初期からの下積み時代を経て、2007年にニューヨークにあるフリー・シアター(Flea Theater)の舞台『Los Angeles』で主演デビュー[24]。同作品の監督アダム・ラップ(Adam Rapp)は、2006年の『Orchids』を見てウォーターストンを抜擢したという[19]

2010年のコメディ作品『Bachelorette』、2011 - 2012年の『The Cherry Orchard』のリバイバル上演など複数のオフ・ブロードウェイ作品に出演するとともに、演劇関係のワークショップ[25]やイベント[26]にも名前が見られる。

リーディング公演/ナレーション

2007年、ニューヨークにある劇場アルス・ノヴァ(Ars Nova)で開催された公演会において『The Jesus Year』の読み手を担当した[27]。また、『ラファムズ・クォータリー(Lapham’s Quarterly)』誌が主催するリーディング公演会にパフォーマーとして複数回参加し[28]、2013年には世界的な文学祭であるペン・ワールド・ヴォイス・フェスティバル(PEN World Voices Festival)中の企画で『ジェーン・エア』の朗読を担当した[29]

このほか、オーディオブックのナレーターやビデオゲームのCVにも取り組んでいる。

広告モデル

2009年、ブルーミングデールズによるファッションイベント「Girls’ Night Out」にモデル兼役者として出演[30]。また、2010年から2014年頃まで、大学時代の友人[31]であるダフネ・ジャヴィッチ(Daphne Javitch)によるランジェリーブランド「TEN」[32]の広告モデルを務めていた[33]

近年では、スコット・スタンバーグ(Scott Sternberg)が設立したオリジナルブランド「Entireworld」[34]のサポーターとして、2018年6月から8月にかけて公開された複数の広告動画に出演した[35]

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そのほかの主な活動

  • 2015年、弟グレアムが監督・脚本を担当し、義兄ルイス・キャンセルミ(Louis Cancelmi)が主演するショートフィルム『And It Was Good』のプロデューサーを務めた[36]
  • 2015年4月、父サムとともに海洋自然保護団体Oceanaのイベント、ニューヨーク・シティ・ガラを主催した[37]
  • 2020年3月、ロックダウン下のロンドンにおいて、非営利のボランティア・プラットフォーム「SpareHand」を設立[38]。ウォーターストン本人もボランティア活動に複数回参加し、Instagramの個人アカウントを通してその活動の様子を伝えるとともに、チャリティーへの呼びかけなども行っている[39]

私生活

  • 2000年代後半から2010年代前半にかけて、劇作家・舞台監督のアダム・ラップと交際し[6]、同棲・婚約[40][41]していたことが知られる。ラップの監督作のうち、2011年の3部作『The Hallway Trilogy』はウォーターストンに捧げられた作品である[42]
  • 2018年11月に第1子の妊娠を明かし[43]、2019年の早い段階で息子が生まれている[44]。父親については公表されていない。
  • 2020年3月、イギリスで新型コロナウイルスCOVID-19に罹患し、回復した[12]
  • 2020年5月、Instagramの認証済みアカウント運用を開始。個人として情報発信を行う中で、LGBTQの人々へのサポートやブラック・ライヴズ・マターの支持などについて積極的に声明を発している。

エピソード

  • 父親のサム・ウォーターストンは、NBCの刑事ドラマ『ロー&オーダー』の看板キャラクター、ジャック・マッコイ役を16年にわたり演じたことで知られるが、ウォーターストンは複数回このシリーズのオーディションを受けるも一度も採用されず、出演を果たせなかった[45]。この事実について、著名な父親の威光を笠に着て自身のキャリアを築いてきたわけではないことの裏付けとする一方で、姉、異母兄、義兄など多くの身内が同ドラマに出演できていることを自他ともにたびたびネタにしている[46]
  • 外見について、童顔であるために自身のエージェントからは「ベンジャミン・バトン」と称されている[18]。また、2016年から2017年にかけて髪型がベリーショートだった期間があるが、外出先でたびたび青年(boy)と勘違いされていた[17]
  • ファンタスティック・ビースト」シリーズの共演者であるエディ・レッドメインとは、非常に遠いが親戚関係にあるという。同作品の共演者ダン・フォグラーが制作するPodcast番組『DAN FOGLER'S 4d Xperience!』シリーズのうち、2018年2月16日に公開されたエピソード[47]でレッドメインが言及したことにより判明した。
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出演

要約
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受賞およびノミネート

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脚注

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外部リンク

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