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『ガーゴイルズ』(英語: Gargoyles)は、1994年から1997年まで放送されたアメリカ合衆国のテレビアニメ。また、作品の主人公達の名称。全3シーズン、78話。日本では2005年12月2日[1]からトゥーン・ディズニーで放送された。
過去から現代に復活した魔物であるガーゴイルの活躍を描く。ディズニー製作ながらも、愛憎、憎悪、嫉妬などの暗い部分も多く描かれた。特にデモーナが主人公である過去編では、戦争の物語であるためどうしても殺人の描写も多くなり(ただし、血飛沫すらも飛ばない)、暗い描写もある。しかしその一方、中盤でゴライアスの娘であるアンジェラが登場してからは、親子の情愛や絆、父娘の悲哀などの愛をテーマにしたストーリーも増えている。現代編では何度も敵に攫われて人質にされ、女性のエリサに何度も助けられ、終盤からは自分の実の娘にも何度も救出される主人公という、世界のアニメ史上では初の設定で話題を呼び、さらに一般人の主婦が主人公と共に敵に挑む、主人公が娘と共に元妻に戦いを挑む、主人公が元妻の暴力に怯えて娘に守られる、人間の王女が主人公を毎回圧倒した宿敵をあっさり倒すなど、アニメではありえない描写もあった。序盤から中盤まではゴライアスとエリサとデモーナの三角関係が中心に描かれていたが、終盤からはアンジェラとゴライアスとデモーナの三角関係に変わっていき、娘のアンジェラと仲良くする元夫のゴライアスにデモーナが嫉妬し、ゴライアスとデモーナのアンジェラ争奪戦へと変わっていった。なお、製作は1994年だが本編の年代は1995年の初頭である。
公式サイトによると、作風には『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』や『デビルマン』の影響を受けたとされており、初期の内容などが『デビルマン』に似ているのはスタッフ達がファンであったため、あえて行ったことである。ただし、当然ながらその後のストーリーは全く異なる。また、本作と同じくダークな『美女と野獣』が2011年にエマ・ワトソン主演で制作されている。
ディズニー初のダーク・ファンタジーで物語の重要なテーマに「愛」を置き、子供向け作品というよりも大人向けともいうべきラブストーリーで、シリーズ後半ではブリジット・バーコが声優として参加したこともあり、終盤のラブストーリーはブリジットの主演映画である『続・蘭の女 官能のレッドシューズ』や『ダーク・アイランド/堕ちた楽園』などの大人向け恋愛映画の影響を多いに受けたとされている。ドミニク・デスティーヌとエリサのキャットファイトやデモーナ、アンジェラ母娘のサービスカットもあった他、アメリカアニメながら女性のフォックス・ザナトスが狼女から元に戻るシーンでのヌードシーンまである。
舞台は、西暦994年イギリスのスコットランドのワイバーン城。バイキング族長ヘイコン達により城が落城寸前となったとき日没により城に住むゴライアスら鳥獣の魔物ガーゴイル達が目覚め城は救われたものの、翌日には守衛の隊長の裏切りによりワイバーン城が落城。キャサリン王女とメイガスらもヘイコンらに囚われてしまう。ゴライアスらが駆けつけ、仲違いを始めたヘイコンと隊長は共に崖から落下して転落死し、王女はゴライアスに救われるが、王女が死んだと勘違いしたメイガスにより5人のガーゴイルが「城が天を越えたときまで眠り続ける」呪いにより彫像にされてしまう。そのことに絶望したゴライアスは孵化する前のアンジェラらを王女達に託し自らも呪いにより石化する。それから1000年後、1995年の初頭、大富豪デヴィッド・ザナトスとデモーナによりワイバーン城はザナトスのタワーの屋上に輸送され城が天を超えたため呪いが解け再び6人のガーゴイルが現代のマンハッタンで覚醒するのであった。そして、ゴライアスらマンハッタン一族は人間の女性で刑事のエリサ・マーザと出会い、はじめはエリサに恐怖心と疑惑を抱くゴライアスだったが、次第に信用し愛と正義を学んでいく。そしてゴライアスはマンハッタンに住み現代のバーバリアンから町と人間を守っていくことを決意する。しかし、人間を憎悪するゴライアスの妻デモーナはそれをよしとせず次々に刺客を送り込んでくる。さらに新しい強敵達も加わり戦いが激化していく中、新たにアバロン一族のアンジェラが仲間に加わる。ゴライアスは娘アンジェラと共に新たなる野望抱くデモーナに戦いを挑むこととなる。
994年から1995年に蘇ったガーゴイルの活躍を描く。同時進行で現代編と過去編のストーリーでそれぞれ元夫婦のゴライアスとデモーナが主人公となっている。エリサを絡めての三角関係も展開され、比較的に内容は明るくサイボーグやロボットなどが多く登場する。全13話。
シーズン1よりもストーリーは暗く、過去編と現代編で独立したストーリーが顕著になっていき過去の戦争や神話や神獣との戦いなどファンタジー色が強く、それ以上に愛憎劇も多く描かれ、三角関係は元夫婦のゴライアスとデモーナが娘のアンジェラを取り合うという内容となっていった。アンジェラ登場後からエリサの戦闘での活躍は少なくなる。全52話。
スタッフが総入れ替えし、過去編とは完全に決別しまたタイトルが示すように、ゴライアスが主人公となっているため過去編の主人公であるデモーナは1話しか登場しない。敵キャラクターもほとんどクオリーメンしか登場せず、不人気により打ち切りとなった。エリサはほとんど登場せずエリサのポジションはアンジェラが引き継いでいる。全13話。
本作の大きな特徴として挙げられるのが、ゴライアスを主人公にした現代編(1995年)と、ゴライアスの妻であるデモーナを主人公にした過去編(994年)のストーリーが独立して放送され、それぞれが並行して描かれており、過去編と現代編の内容がフラッシュバックし2時代同時進行でストーリーが展開されていくのが本作の特徴でもある。また、過去編ではキャサリン王女などの過去編の人物が主役になる場合もある。
アーチメイジを退けたゴライアスらはアバロン島の魔法によりエリサ、アンジェラ、ブロンクスと共に船でそれぞれの国の危機を救うのとマンハッタンに帰国するための世界各国を回る旅に出る、ゴライアスらが役割を終えて次の国へ移動する際には船ごと次元を超えて次の国へと移動する。それぞれの国で果たす役割はほぼ同じだが、その国によって役割が異なることがある。ゴライアス一行には、各国において使命を果たす為に必要な役割(ヒョウを密猟者から保護する・森を守る・各国の妖精や勇者を目覚めさせるなど)が用意されており、活躍する人物も国の移動と共に異なる。ゴライアスやアンジェラがその国の妖精やガーゴイルや超人と共にその国の敵を倒すという内容だが、ゴライアスはコミックでは見せ場があるもののアニメでは主人公のゴライアスは基本的にその国の妖精や勇者の完全な引き立て役である。ただし、ゴライアスの娘のアンジェラは活躍の場は多かった。なお、大半のトラブルの原因はゴライアスであり、自分でトラブルをややこしくしている。過去のゴライアスが未来のゴライアスを窮地に追い込んでしまうこともあった。
日本でも全78話を放送。シーズン2からはゴライアスによるナレーションが入る。
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