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1990年のタイトーのビデオゲーム ウィキペディアから
『ガンフロンティア』(GUN FRONTIER、海外名"Gun & Frontier")は、タイトーが開発し、日本では1990年にアーケードゲームとして稼働した縦スクロールシューティングゲーム。アーケード版のシステム基板はF2システムを使用。
ジャンル | 縦スクロールシューティング |
---|---|
対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
|
開発元 | タイトー |
発売元 | タイトー |
プロデューサー | 仙波隆綱 |
デザイナー |
仙波隆綱 堀崇真 小川貴之 黒木尚也 BRODY TADASHI 永井寛保 渡部恭久 |
プログラマー |
堀崇真 黒木尚也 |
音楽 | 福森秀敏 |
美術 |
仙波隆綱 小川貴之 |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア | 業務用基板 |
稼働時期 |
1991年1月 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) IARC:7+ |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
システム基板 | F2システム |
CPU | MC68000 (@ 12 MHz) |
サウンド |
Z80 (@ 4 MHz) YM2610 (@ 8 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 縦モニター 320×224ピクセル 60.00Hz パレット4096色 |
全6ステージ。プレイヤーは自機「デスペラード」を操作し、宇宙海賊「ワイルドリザード」を倒すという設定(後述する「#ストーリー」なども参照)のもとゲームクリアを目指す。1周エンドで、全ステージクリアでゲームオーバーとなる。
後に日本国内では、セガサターン用ソフト『アーケードギアーズ Vol.2 ガンフロンティア』(1997年)として移植された他、PlayStation 2(PS2)用ソフト『タイトーメモリーズ 下巻』(2005年)への収録など、様々な家庭用ゲーム機用ソフトとしてリリースされた。北米および欧州ではPS2・Xbox、Windows用ソフト『Taito Legends 2』(2006年)へ収録されている。
アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第5回ゲーメスト大賞」(1991年度)において、大賞7位、ベストシューティング賞5位、ベスト演出賞5位、ベストグラフィック賞3位、ベストVGM賞8位、編集部特別賞を獲得した。(#評価も参照)
オープニングデモに登場する(ゲーム本編には出ない)或る名も無き少年の「僕達は、待っていたんだ。」という独白[注 1]が本作を象徴するフレーズとして、しばしば言及・引用される。
本作は、その演出面において現在でも特に評価が高い。当時のシューティングゲームとしては珍しかったストーリー性、西部開拓時代を彷彿とさせる舞台設定、リボルバー拳銃をモチーフにしたメカニックデザインといった独特の世界観が展開されている。またゲーム中においても、印象的なBGMや効果音に加えて、各ステージボスの派手な登場・撃破シーンなど、数々の意欲的かつ斬新な演出が盛り込まれていた。これらが後続に与えた影響は非常に大きく、本作で用いられた手法は、その後の様々な作品において窺うことができる。特に1996年にライジングが発表した『バトルガレッガ』は、製作者が「ガンフロンティアのようなゲームを作りたかった」と公言している通り、本作のオマージュと言える外見の作品となっている[1]。また、本作における弾丸をかたどった棒状の敵弾は、その進行方向が直感的に判別しやすいため、後の弾幕系シューティングにおいて「針弾」として多く採用されている。
1990年当時の作品としては弾幕が厚くかつ当たり判定が大きく、またショットの同時発射数に制限があることや、様々な要因でランクが上昇していくシステムなどから、ゲームとしての難易度はかなり高かった。
22世紀初頭、宇宙開拓時代を迎えた人類は、ゴールドラッシュの流れに乗って、辺境の惑星へ次々と移民していった。そんな開拓惑星のひとつグロリアでは、開拓団の人々が夢と希望に胸を膨らませながら平和に暮らしていた。しかしそんなある日、宇宙海賊ワイルドリザードが大軍団を引き連れて突如襲来。多くの住民が殺害され、残った人間も奴隷として過酷な生活を強いられていった。
そして時は西暦2120年。荒れ果てたグロリアの空に赤と青の戦闘機が飛翔する。グロリアの軌道上ステーションに滞在していたことでこの惨事を逃れたジェイ・リバティとフリーダム・ケネディは、新鋭機であるデスペラードを駆り、グロリアを解放する勇士として立ち向かう。開拓団のとある少年は、その当時幼かったころに起きた出来事を振り返る。
※ 本作において自機を操る人物の詳細設定などは(少なくとも公式には)存在しない。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | アーケードギアーズ Vol.2 ガンフロンティア |
1997年9月25日 |
セガサターン | GOO! | エクシング | CD-ROM | T-26109G | - |
2 | タイトーメモリーズ 下巻 | 2005年8月25日 |
PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | SLPM-66092 | - |
3 | Taito Legends 2 | 2006年3月31日 PS2: 2007年5月16日 Win: 2007年7月28日 |
PlayStation 2 Xbox Windows |
タイトー | Empire Interactive Destineer |
DVD-ROM | PS2 SLES-53852 SLUS-21349 |
Xbox版は欧州のみの発売 |
4 | タイトーメモリーズ 下巻 TAITO BEST |
2006年9月7日 |
PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | TCPS-10164 | 廉価版 |
5 | タイトーメモリーズ 下巻 エターナルヒッツ |
2007年6月28日 |
PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | SLPM-66776 | 廉価版 |
6 | ガンフロンティア | 2022年3月2日 |
イーグレットツー ミニ | 瑞起 | タイトー | プリインストール | - | アーケード版の移植 本体にあらかじめインストールされた40作品の1つとして収録 |
7 | ガンフロンティア | 2022年8月12日[3][4][5][6] |
PlayStation 4 Nintendo Switch |
タイトー | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | アーケード版の移植。海外版(Gun & Frontier)も収録。 連射設定に6.6連射(ランク上昇の対象外)が設定可能。 |
18 | タイトーマイルストーン2 | 2023年8月31日[7][8][9] |
Nintendo Switch | ハムスター | タイトー | ゲームカード ダウンロード |
- | アーケード版の移植 |
※ 以下は全てタイトーが発売。
スタッフロールに記載は無いが、BGM作曲は外注スタッフだった福森秀敏が担当した。当時のタイトーでは守秘的な理由から社外の作曲者には製作中のゲーム画面を見せずに作曲作業を行わせていたが、本作では其の前例を壊し開発室のエレベーター前にダンボールでバリケードを作ってそこにゲーム筐体を置き、福森にプレイして貰った上で作曲を行なってもらったという。
ゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第5回ゲーメスト大賞」(1991年度)において、大賞7位、ベストシューティング賞5位、ベスト演出賞5位、ベストグラフィック賞3位、ベストVGM賞8位、年間ヒットゲーム34位、編集部特別賞を獲得した[14]。また、本作の音源含めたサウンドトラック『G.S.M.1500シリーズ ルナーク・ガンフロンティア』がベストアルバム賞7位を獲得した[14]。
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では合計21点(満40点)[11]、『SATURN FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.8点(満30点)となっている[13]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買い得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.3 | 3.5 | 2.7 | 3.2 | 3.2 | 3.0 | 18.8 |
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