カーロス・ニュートン(Carlos Newton、1976年8月17日 - )は、カナダの男性総合格闘家。アンギラのバレー出身。カナダオンタリオ州在住。ニュートンMMA主宰。元UFC世界ウェルター級王者。カナダ人史上初のUFC世界王者。
ニックネームは「褐色のサムライ」。ブラジリアン柔術、合気道、柔道、ムエタイなどのスタイルを取り入れた独自スタイルを持つ[1]。
来歴
アンギラのバレーに生まれ、3歳で義理の父親から空手を習い始めた[1]。10歳でカナダに移住した[1]。ヨーク大学では老年医学を学ぶ。
1996年4月26日、総合格闘技デビュー戦となったカナダのモントリオールで行われたExtreme Fighting 2でジャン・リビエールと対戦し、疲労でギブアップ負けを喫した。
1997年10月11日、アメリカ合衆国で開催されたグラップリング大会「The Contenders」でクリス・バーンズと対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。
1997年11月29日、VALE TUDO JAPAN '97で初来日。修斗ライトヘビー級(-83kg)王者のエリック・パーソンと対戦し、1R41秒で腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。
1998年3月1日、修斗で草柳和宏と対戦。序盤、アームロックでキャッチを奪われながらも、切り返して腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。寝技の展開では目をつぶったままであったことが話題となった。
1998年5月15日、UFC初出場となったUFC 17でミドル級トーナメントに出場。1回戦のボブ・ジルストラップを三角締めで降すも、決勝でダン・ヘンダーソンに1-2の判定で敗れた。
1998年6月24日、PRIDE初出場となったPRIDE.3で桜庭和志と高度な寝技戦を展開するも、一本負けを喫した。
2001年5月4日、UFC 31のUFC世界ウェルター級タイトルマッチで王者パット・ミレティッチに挑戦し、スタンディングサイドチョーク(ブルドッグチョーク)で一本勝ちを収め王座獲得に成功した。
2001年11月2日、UFC 34のUFC世界ウェルター級タイトルマッチで挑戦者のマット・ヒューズと対戦。ヒューズに三角絞めを極めるも持ち上げられてバスターで床に落とされ失神したが、ヒューズも同時に三角絞めで落ちたためダブルKOとなり、裁定はヒューズのKO勝ちで王座陥落した。これに対してニュートン陣営は抗議するも裁定は覆らなかった。
2002年7月13日、イギリスで開催されたUFC 38のUFC世界ウェルター級タイトルマッチで王者マット・ヒューズと再戦し、パウンドでTKO負けを喫し王座獲得に失敗した。
2003年3月16日、PRIDE.25でアンデウソン・シウバに敗北。
2003年10月5日、PRIDE 武士道 -其の壱-に出場し、『日本vsグレイシー・5vs5対抗戦』に桜井"マッハ"速人の代理として出場し、先鋒戦でヘンゾ・グレイシーを判定で下した。
2006年12月29日、IFL: Championship Finalでヘンゾ・グレイシーと再戦し、判定負けを喫した。
2007年10月28日、HERO'S KOREA 2007で大山峻護と90キロ契約で対戦し、パウンドでタップアウト負け。7日前に突然オファーが来たため、全盛期とはほど遠いだぶついた肉体で出場した。
2009年3月28日、Warrior-1 MMAで1年半振りに復帰しナビル・カーティブにTKO勝ちを収めた。
人物・逸話
戦績
総合格闘技
総合格闘技 戦績 | ||||||
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29 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
15 勝 | 2 | 9 | 4 | 0 | 0 | 0 |
14 敗 | 4 | 3 | 7 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | ブライアン・エバーソール | 5分3R終了 判定0-3 | Impact FC 1: The Uprising Brisbane | 2010年7月10日 |
○ | ショーニー・カーター | 5分3R終了 判定3-0 | Warrior-1 MMA: High Voltage | 2009年10月10日 |
○ | ナビル・カーティブ | 1R 3:12 TKO(パウンド) | Warrior-1 MMA: Inception | 2009年3月28日 |
× | 大山峻護 | 3R 2:42 ギブアップ(パウンド) | HERO'S KOREA 2007 | 2007年10月28日 |
× | マット・リンドランド | 2R 1:43 フロントチョーク | IFL: Houston | 2007年2月2日 |
× | ヘンゾ・グレイシー | 4分3R終了 判定1-2 | IFL: Championship Final | 2006年12月29日 |
○ | 石澤常光 | 1R 0:22 TKO(スタンドパンチ連打) | HERO'S 2006 ミドル&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント決勝戦 【ライトヘビー級トーナメント リザーブファイト】 | 2006年10月9日 |
× | 長南亮 | 2R(10分/5分)終了 判定0-3 | PRIDE 武士道 -其の伍- | 2004年10月14日 |
× | 高瀬大樹 | 2R(10分/5分)終了 判定1-2 | PRIDE 武士道 -其の参- | 2004年5月23日 |
× | ヘナート・ヴェリッシモ | 5分3R終了 判定0-3 | UFC 46: Supernatural | 2004年1月31日 |
○ | ヘンゾ・グレイシー | 2R(10分/5分)終了 判定2-1 | PRIDE 武士道 -其の壱- | 2003年10月5日 |
× | アンデウソン・シウバ | 1R 6:26 KO(跳び膝蹴り→パウンド) | PRIDE.25 | 2003年3月16日 |
○ | ピート・スプラット | 1R 1:45 チキンウィングアームロック | UFC 40: Vendetta | 2002年11月22日 |
× | マット・ヒューズ | 4R 3:27 TKO(パウンド) | UFC 38: Brawl at the Hall 【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】 | 2002年7月13日 |
○ | ペレ | 1R 7:16 腕ひしぎ十字固め | PRIDE.19 | 2002年2月24日 |
× | マット・ヒューズ | 2R 1:27 KO(バスター) | UFC 34: High Voltage 【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】 | 2001年11月2日 |
○ | パット・ミレティッチ | 3R 2:50 スタンディングサイドチョーク | UFC 31: Locked and Loaded 【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】 | 2001年5月4日 |
× | デイブ・メネー | 10分1R終了 判定0-3 | Shidokan Jitsu: Warriors War 1 【1回戦】 | 2001年2月8日 |
○ | ジョイユ・デ・オリベイラ | 10分2R終了 判定3-0 | PRIDE.12 | 2000年12月23日 |
○ | 佐野なおき | 1R 0:40 腕ひしぎ十字固め | PRIDE.9 | 2000年6月4日 |
○ | カール・シュミット | 1R 1:12 腕ひしぎ十字固め | WEF 9: World Class | 2000年5月13日 |
○ | 松井大二郎 | 10分2R+延長5分終了 判定3-0 | PRIDE.6 | 1999年7月4日 |
○ | 川口健次 | 1R 5:00 腕ひしぎ十字固め | 修斗 the Renaxis 1999 "10 Years Anniversary" | 1999年5月29日 |
× | 桜庭和志 | 2R 5:19 膝十字固め | PRIDE.3 | 1998年6月24日 |
× | ダン・ヘンダーソン | 15分1R終了 判定1-2 | UFC 17: Redemption 【ミドル級トーナメント 決勝】 | 1998年5月15日 |
○ | ボブ・ジルストラップ | 1R 0:52 三角絞め | UFC 17: Redemption 【ミドル級トーナメント 1回戦】 | 1998年5月15日 |
○ | 草柳和宏 | 1R 2:17 腕ひしぎ十字固め | 修斗 Las Grandes Viajes 2 | 1998年3月1日 |
○ | エリック・パーソン | 1R 0:41 腕ひしぎ十字固め | VALE TUDO JAPAN '97 | 1997年11月29日 |
× | ジャン・リビエール | 1R 7:47 ギブアップ(疲労) | Extreme Fighting 2 | 1996年4月26日 |
グラップリング
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
○ | クリス・バーンズ | 5R 2:45 腕ひしぎ十字固め | The Contenders | 1997年10月11日 |
獲得タイトル
表彰
- ブラジリアン柔術 黒帯
脚注
関連項目
外部リンク
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