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オーストラリアのメルボルンにある市中銀行 ウィキペディアから
オーストラリア・ニュージーランド銀行(オーストラリア・ニュージーランドぎんこう、Australia and New Zealand Banking Group Limited、略称:ANZ、ASX: ANZ, NZX: ANZ)は、オーストラリアの市中銀行。175年以上の歴史を有し、現在はオーストラリア・ニュージーランド・アジア・太平洋地域、そしてアメリカ・欧州・中東を含む32の国・地域で展開。ロゴは蓮(ロータス)をイメージしたものである。S&P/NZX 50構成銘柄。
種類 | 公開 |
---|---|
市場情報 | ASX:ANZ, NZX: ANZ |
業種 | 銀行 |
設立 | 1835年 |
本社 |
833 Collins Street Docklands, メルボルン、オーストラリア |
主要人物 | Michael Smith, (CEO) |
営業利益 | A$20.81 billion[1] (2024) |
利益 | A$6.73 billion[1] (2024) |
総資産 | A$1.23 trillion[1] (2024) |
純資産 | A$70.60 billion[1] (2024) |
従業員数 | 42,370[1] (2024) |
ウェブサイト |
www |
ANZは、例年オーストラリア大企業トップ10であり50%以上のシェアを持ち、ニュージーランドのトップ企業の1つとなっている(時価総額ベース)[2] アジア地域や太平洋地域での活動も顕著であり、「スーパー・リージョナル・バンク」を目指している。豪系銀行の中で、アジアでのプレゼンス(拠点数)は最大で、オーストラリアでは、コモンウェルス銀行、ウェストパック銀行に次ぐ、オーストラリアで3番目に大きい銀行となっている(時価総額ベース)。
ANZは、グリニッチアソシエイツの2013年調査にて、アジア(日本を除く)において、第4位のコーポレートバンクに選ばれている [3]。
環境・持続可能な経営の観点からも、ANZは、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスに6年間で5度目となる銀行部門のトップに選定されており、世界で最も「サステナブル(持続可能)」な銀行となっている(2012) [4]。
ANZ は、オーストラリア、ニュージーランドをはじめ、アジア太平洋地域においても、各種スポーツをスポンサーしている。全豪オープン(テニス)、上海ロレックス・マスターズ(テニス)、ラグビーワールドカップ2011 などのスポンサーを務めている他、2008 年以降、シドニーオリンピック開会式のメインスタジアムとして使用された競技場の命名権を有しており、「ANZ スタジアム」と呼ばれている。2013年2月に大阪で開催された2013ワールドベースボールクラシックの強化試合においては、日本代表チームと対戦したオーストラリア代表チームの公式日本スポンサーとなった[5]。
主に法人向け業務を行っている[6]。
かつては個人向け業務も行っていたが、2022年12月末で同部門を閉鎖し、希望者については本行と業務提携を締結したSBIホールディングス(新生銀行(現・SBI新生銀行)・SBI証券)に引き継いだ[6]。
外貨定期預金、仕組み預金、海外送金、現地口座開設の媒介(オーストラリア、ニュージーランド)、オーストラリアドル・ニュージーランドドル、その他外貨の顧客との外国為替取引、金利スワップ、商品デリバティブ等の店頭デリバティブ取引、顧客との資金取引、コーポレートファイナンス、輸出金融・輸入金融、プロジェクト・ファイナンス。
下記は、主なパーソナル・バンキング業務の提供サービス[7]。
1835年 Bank of Australasiaとして、英国で設立(英国の銀行法による)。
1951年 Union Bank of Australiaと合併し、現在の銀行名に改称。
1969年 日本:東京に駐在員事務所を開設。
1977年 本店所在地を英国からオーストラリア(メルボルン)に移転。名実ともに、オーストラリアの銀行となる。
1985年 日本:東京支店を開設し、日本での営業を開始。
1987年 日本:個人投資家向けに外貨預金の販売を開始。
1989年 ニュージーランドのPost Bankを買収し、ニュージーランドでの営業基盤を拡大。
1990年 日本:大阪支店を開設し、西日本での営業基盤を拡大。
同年、National Mutual Royal Bank Limited とTown & Country Building Society(両行ともオーストラリア)を買収。
2001年 Bank of Hawaiiのパプアニューギニア、ヴァヌアツ、フィジーの支店を買収。
2002年 ING Groupと共同でオーストラリア及びニュージーランド国内において投資信託及び生命保険業務を開始。
2003年 The National Bank of New Zealandを買収。
2004年 カンボジアにてRoyal Groupと資本提携、銀行を設立。
2006年 中国Tianjin City Commercial Bankに出資。
2007年 最高経営責任者(CEO)にMike Smithを指名。
同年、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティー・インデックス(Dow Jones Sustainability Index)において、リーディンググローバルバンクとの評価。
同年、マレーシアのAMMB Holdings Berhad、中国Shanghai Rural Commercial Bank、ベトナムのSaigon Securities Incorporation、ラオスのANZ Vientiane Commercial Bankに出資。
2009年 上海万博、全豪オープンテニス・グランドスラムアジア・パシフィック大会へのスポンサーを発表。
Royal Bank of Scotlandの台湾、シンガポール、インドネシア等の資産を買収。INGとのジョイント会社であったオーストラリア及びニュージーランド国内における資産運用・生命保険会社を100%子会社化。
同年、豪州の農業部門の金融会社Landmark Financial Serviceを買収。
2010年 日本:名古屋出張所を開設
2012年 日本:日本で個人投資家向けに外貨預金を開始して25周年を迎える。
日本:J-MONEY 誌の東京外国為替市場調査より豪ドル・NZ ドルの通貨別ランキングで20年連続1位を獲得。
ニュージーランド現地法人 ANZ National Bank Limited をANZ Bank New Zealand Limited に商号変更。
ANZグループの社会貢献活動は、教育・雇用機会の創出、金融リテラシーの向上、サステナビリティ(持続可能な社会環境)の確保、都市・地方間の経済社会格差解消の各分野に焦点をあてながら、各国・地域の地域性や市場環境を考慮して柔軟に取り組んでいる。
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