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『エアポート ユナイテッド93』(Flight 93)は、2006年にアメリカ合衆国とカナダで放映されたテレビ映画。2001年9月11日に起きた、ユナイテッド航空93便テロ事件を描いた作品である[1]。作品自体高い評価を受けてプライムタイム・エミー賞 作品賞 (テレビ映画部門)にノミネートされた。日本では、アルバトロス株式会社よりDVDが発売された[2]。
2011年9月11日早朝、副操縦士のリロイ・ホーマー・ジュニアはパイロットの制服に着替え、妻にキスして仕事へと出かける。ニューアーク国際空港ではユナイテッド航空93便に乗客が乗り込む。その中にはトム・バーネット、ジェレミー・グリック、トッド・ビーマー、マーク・ビンガム、ローレン・グランドコラス、ドナルド・グリーン、エリザベス・ワイニオがいる。アルカイダのテロリスト、ズィアド・ジャッラーフ、サイード・アル=ガームディー、アフマド・アル=ハズナーウィー、アフマド・アル=ナーミーの4人も同便に搭乗する。同機はカリフォリニア州サンフランシスコに向かってニューアークを飛び立つ。
離陸から46分後、ハイジャック犯が行動に出る。乗客のマーク・ローテンバーグが交渉しようとするが刺されて死亡し、「爆弾」が目に入ったことで乗客らはパニックに陥る。ハイジャック犯らは客室乗務員1人を刺して意識を失わせ、コックピットに乱入して操縦士らに襲いかかる。ハイジャック犯らとの格闘の際に、副操縦士ホーマーは救助コールを送信するが、機長のジェイソン・ダールとともに人事不省に陥る。数分後に77便がバージニア州アーリントンにあるペンタゴン(アメリカ国防総省本庁舎)に激突する。
93便の乗客らは機内電話を使って家族らからニューヨークのワールドトレードセンターへの攻撃やワシントンD.C.のペンタゴンへの攻撃のことを知る。乗客らはハイジャック犯4人に組織だった抵抗を行おうと決意する。乗客の中のドン・グリーンに飛行機の操縦経験があることも手伝って、その計画は実行に移される。彼らはグリーンが最低でも同機を制御できるようにと望みを託す。
乗客らは武器を手に取り、祈りを捧げ、愛する者へと最期の連絡をつけると、トッド・ビーマーは「行くぞ!(Let's roll!)」と声を上げる。抵抗の手始めに、通路を食事用のカートを押して駆け上る。ジャッラーフは乗客らをよたつかせようと機体を激しく振り、93便は危うく小型飛行機にぶつかりそうになる。その間にも、乗客らは攻撃をし続け、コックピットの外にいるアル=ナーミーを圧倒する。煮え立った湯をかけられたアル=ナーミーはマーク・ビンガムに魔法瓶で頭を殴られて死亡する。乗客らが迫っているのを目にして、アル=ガームディーとジャッラーフ、それにアル=ハズナーウィは、目標とする攻撃対象には到達できないと観念して、同機を墜落させる準備をする。乗客らはカートを使ってコックピットのドアを破る。アル=ガームディーとアル=ハズナーウィは乗客らがコックピット内に入るのを防いでいる間に、計画の残りを実行せずにただ飛行機を墜落させろとジャッラーフに命じる。ジャッラーフが機首を下げると、乗客らはついにコックピット内に入り込む。93便は裏返しになり、ペンシルベニア州シャンクスヴィルに墜落し、乗客らは全員死亡する。航空管制官らが93便からの何らかの応答がないか必死に情報を探る姿が描かれる。消防士らが墜落場所(大きな穴で示される)を調べるために駆けつける。画面には歳月の経過が表現され、それとともにその大きな穴は消えていく。
※括弧内は日本語吹き替え
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