ウーラニアー

ギリシア神話に登場する文芸の神。ムーサイの1神。占星術と天文を司る ウィキペディアから

ウーラニアー

ウーラニアー古希: Οὐρανία古代ギリシア語ラテン翻字: Ouranía)は、ギリシア神話に登場する女神である。「天上の女」の意。長母音を省略してウラニアとも表記される。

  1. ムーサたち(ムーサイ)の1柱。本項で詳述する。
  2. アプロディーテーの別名の一つ。
  3. 海神オーケアノスの娘オーケアニスたち(オーケアニデス)の1柱。

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ムーサイの1人のウーラニアー(ルーブル美術館蔵)

ウーラニアーは、ギリシア神話に登場する文芸の女神ムーサたち(ムーサイ)の1柱。すべてのムーサたちと同じくゼウスムネーモシュネーの娘で、カリオペークレイオーメルポメネーエウテルペーエラトーテルプシコラータレイアポリュムニアーと姉妹[1][2][3]

占星術」と「天文」を司る。表される際の持ち物はコンパス天球儀などである。ただし、この様にムーサたちが細分化されたのはローマ時代もかなり後期になってからである。

彼女は未来予知に通じており、神官巫女が多く彼女の元を訪れて教えを乞うたといわれている。後にリズムメロディーを生んだと伝えられる音楽家アムピマロス英語版と結ばれてリノス英語版という子をもうけたと言う[4](一説にはリズムやメロディを発明したのはリノスであるともいう)。また後にアポローンとの間にヒュメナイオスを生んだともされるようになった[5][6]

17世紀にヨハネス・ヘヴェリウスろくぶんぎ座を作った際には、彼女の名前を取り「Sextans Uraniae」と名付けている[7]

ギャラリー

脚注

参考文献

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