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ギリシア神話に登場する文芸の神。ムーサイの1神。叙事詩を司る ウィキペディアから
カリオペー(古希: Καλλιόπη, Kalliopē, 「美声」の意)は、ギリシア神話に登場する文芸の女神ムーサたち(ムーサイ)の1柱。名はカリオペイア(古希: Καλλιόπεια, Kalliopeia)とも。日本語ではカリオペ、カッリオペイアなどとも表記される。
すべてのムーサたちと同じく大神ゼウスとムネーモシュネーの娘。9柱のムーサたちの長女で、クレイオー、エウテルペー、タレイア、メルポメネー、テルプシコラー、エラトー、ポリュムニアー、ウーラニアーと姉妹[1][2][3]。「叙事詩」(叙情詩、エレジー)を司る。表される際の持ち物は、書板と鉄筆であるが、この様にムーサたちが細分化されたのはローマ時代のかなり後期になってからである。黄金の冠を着用している場合もあり、ヘーシオドスはこれをほかのムーサイに対するカリオペーの優位を示すものとしている。
アポローンもしくはオイアグロスとのあいだにオルペウスとリノスをもうけたほか[4]、レーソス[5]、セイレーンたちの母とする説もある[6]。
弁舌の女神ともされ、ムーサたちの中で最も賢いとされる。アドーニスをめぐるアプロディーテーとペルセポネーとの争いを仲裁するなど、ムーサたちの中で最も活躍の場が多い女神でもある。
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