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イリア・マリニン
アメリカのフィギュアスケート選手 (2004-) ウィキペディアから
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イリア・マリニン(Ilia Malinin、2004年12月2日 - )は、アメリカ合衆国のフィギュアスケート選手(男子シングル)。主な競技成績は、世界選手権2連覇(2024年・2025年)、グランプリファイナル2連覇(2023年・2024年)、2022年世界ジュニア選手権優勝、全米選手権3連覇(2023年 - 2025年)など。史上初の4回転アクセルジャンプ成功者である。
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経歴
要約
視点
ノービス・ジュニア時代
2004年12月2日、アメリカ合衆国のバージニア州フェアファックスにて生まれる[1]。オリンピック出場経験のあるフィギュアスケーターであり、コーチの両親(母:タチアナ・マリニナ、父:ロマン・スコルニアコフ)のもと、6歳でスケートを始める[3]。
2018–19シーズンには、羽生結弦の『SEIMEI』風の衣装で演技したこともある[4]。

2019–20シーズン、ジュニアグランプリシリーズに初参戦し、レークプラシッドで4位[5]、エーニャ・ノイマルクトで7位となる[6]。怪我のため全米選手権には出場できなかったが、シーズン序盤の成績から世界ジュニア選手権の代表に選ばれた[7]。世界ジュニア選手権では16位となる[8]。
2020–21シーズン、新型コロナウイルス流行の影響で、ジュニアグランプリシリーズは中止となった[9]。シニアのスケートアメリカに招待され、ロックダウン中に習得した4回転ジャンプを成功させ5位となった[10]。足首の怪我により予選を欠場したため、全米選手権への出場は叶わなかった[11]。
2021–22シーズン、ジュニアグランプリ第1戦フランス大会と第7戦オーストリア大会に出場しそれぞれ優勝[12][13]。ジュニアグランプリファイナルへの出場が決まっていたが、オミクロン株流行の影響で中止となった[14]。全米選手権では、ジュニアながら当時の世界王者ネイサン・チェンに続く2位に入った[15]。シニアでの実績がないことから北京オリンピック代表には選ばれなかったが、シニアの世界選手権の代表に選ばれた[15][3]。初出場の世界選手権では、ショートプログラムで100点台の高得点をマークし4位発進[16]。フリースケーティングではミスが相次ぎ、総合9位に終わった[17]。世界ジュニア選手権ではショートプログラム・フリースケーティング・総合得点すべてでジュニアの世界歴代最高得点を更新し、優勝を果たした[17]。
シニア時代
2022–23シーズン:史上初の4回転アクセル成功

2022–23シーズンからシニアクラスに移行。初戦のUSインターナショナルクラシックのフリースケーティングにて、世界で初めて4回転アクセルを成功させ、優勝を果たした[18]。初参戦となるグランプリシリーズ1戦目のスケートアメリカでは、ショートプログラム4位からフリースケーティングで4回転アクセルを成功させ、逆転優勝を果たした[19]。グランプリ2戦目のエスポーグランプリでも優勝し、自身初のグランプリファイナル進出を決めた[20]。グランプリファイナルでは、ショートプログラムでミスが相次ぎ5位と出遅れるも、フリースケーティングでは4回転アクセルを含む5本の4回転ジャンプを着氷し、総合3位で銅メダルを獲得した[21][22]。
全米選手権では初優勝を果たし、世界選手権代表に選ばれた[23]。さいたま市で行われた世界選手権では、ショートプログラムで宇野昌磨に次ぐ2位につける[24]。フリースケーティングでは6本の4回転ジャンプに挑戦し、4回転アクセルを成功させるも、回転不足などのミスで点数が伸びず3位、総合で銅メダルを獲得した[24]。国別対抗戦ではショートプログラムで1位、フリースケーティングで5位となり、チームアメリカの優勝に貢献した[25][26]。
2023–24シーズン:世界選手権初優勝
2023–24シーズン、初戦のオータムクラシックで優勝[27]。ジャパンオープンではオータムクラシックで回避した4回転アクセルを着氷した[28]。グランプリシリーズ初戦のスケートアメリカでは世界歴代4位となる総合310.47点で優勝[29]。2戦目のフランス杯ではショートプログラムで首位に立ったものの、フリースケーティングでアダム・シャオ・イム・ファに逆転され2位となった[30]。グランプリファイナルでは、史上初めてショートプログラムで4回転アクセルを成功させ、106.90点で首位発進[31]。フリースケーティングでは4回転アクセルで転倒したものの、その後は5本の4回転ジャンプを着氷し207.76点をマーク、総合では世界歴代3位となる314.66点の高得点をマークし初優勝を飾った[32]。この試合で4回転ループを成功させたことで、マリニンは実戦で全6種類の4回転ジャンプを成功させた初の選手となった[32]。

2024年1月の全米選手権では2連覇を達成[33]。3月にモントリオールで行われた世界選手権では、ショートプログラムで4回転アクセルを回避し、首位の宇野昌磨と1.75点差の105.97点で3位につける[34]。フリースケーティングでは冒頭の4回転アクセルや後半の4回転ルッツ-1回転オイラー-3回転フリップの3連続コンビネーションジャンプを含む5種類の4回転ジャンプ6本を全て成功させ、2019年にネイサン・チェンが記録した世界歴代最高得点を上回る227.79点をマーク、総合でも世界歴代2位の333.76点を叩き出し、2位の鍵山優真に24.11点差をつけ、初優勝を果たした[35][36]。
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技術・演技
全6種類の4回転ジャンプを跳ぶことができる。宇野昌磨はマリニンについて「(得意な)アクセルだけでなく全てのジャンプの質が高い」と評価している[37]。
2022年USインターナショナルクラシックのフリースケーティングにて、世界で初めて4回転アクセルを成功させた[18]。2023年グランプリファイナルでは史上初めてショートプログラムで4回転アクセルを成功させた[31]。また、同大会のフリースケーティングで4回転ループを成功させたことにより、全6種類の4回転ジャンプを試合で成功させた初の選手となった[32]。
2022–23シーズンのプログラムでは、アクセル、ルッツ、サルコウ、トウループの4種類の4回転ジャンプを組み込んでいる。2022年エスポーグランプリおよび2022年グランプリファイナルでは怪我のためルッツジャンプをすべて構成から外し、代わりに4回転フリップ等を組み込んだ[22]。2023年世界選手権のフリースケーティングでは6本の4回転ジャンプに挑戦した[24]。
2023–24シーズンのプログラムには、バタフライ動作で踏み切ったあと身体を横に倒し1回転する新技「ラズベリーツイスト」を取り入れている[38]。
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私生活
2023年にフォールズチャーチにあるジョージ・マーシャル高校を卒業し、以降はジョージ・メイソン大学に在学している[39]。
「4回転の神」の愛称で知られており[3]、自身のInstagramのユーザー名には「quadg0d(4回転の神)」を使用している[40]。
記録・受賞
記録
- SP - ショートプログラム
- FS - フリースケーティング
- J - ジュニアクラス
受賞
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競技成績
ISUパーソナルベストスコア
- SP - ショートプログラム、FS - フリースケーティング
- TSS - 部門内合計得点(英: Total segment score)は太字
- TES - 技術要素点(英: Technical element score)、PCS - 演技構成点(英: Program component score)
- 太字・斜体は現行の世界最高得点
戦績表
- 数字は個人戦における個人順位および団体戦におけるチーム順位。括弧内の数字は団体戦における個人順位。
- GP - ISUグランプリシリーズ
- CS - ISUチャレンジャーシリーズ
- JGP - ISUジュニアグランプリシリーズ
- 無印 - ジュニアクラス
- N - ノービスクラス
詳細
- パーソナルベストは太字で表示
- SP - ショートプログラム、FS - フリースケーティング
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プログラム使用曲
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脚注
外部リンク
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