アレクサンダル・コラロヴ(Aleksandar Kolarov, 1985年11月10日 - )は、ユーゴスラビア(現・セルビア)出身の元サッカー選手。ポジションはディフェンダー(左サイドバック)。FKのスペシャリストで、ローマダービーで対戦する両チームでゴールを決めた史上2人目の選手である[1]。
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セルビア代表でのコラロヴ (2018年) | ||||||
名前 | ||||||
愛称 | セルビアのロベルト・カルロス | |||||
ラテン文字 | Aleksandar Kolarov | |||||
セルビア語 | Александар Коларов | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | セルビア | |||||
生年月日 | 1985年11月10日(39歳) | |||||
出身地 | ユーゴスラビア ベオグラード | |||||
身長 | 187cm | |||||
体重 | 83kg | |||||
選手情報 | ||||||
ポジション | DF(LSB、CB) | |||||
利き足 | 左足 | |||||
ユース | ||||||
レッドスター・ベオグラード | ||||||
オビリッチ | ||||||
チュカリチュキ | ||||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2004-2006 | チュカリチュキ | 44 | (2) | |||
2006-2007 | OFKベオグラード | 38 | (5) | |||
2007-2010 | ラツィオ | 82 | (6) | |||
2010-2017 | マンチェスター・シティ | 165 | (11) | |||
2017-2020 | ローマ | 100 | (17) | |||
2020-2022 | インテル | 10 | (0) | |||
代表歴2 | ||||||
2006-2007 | セルビア U-21 | 11 | (1) | |||
2008-2020 | セルビア | 94 | (11) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2022年7月8日現在。 2. 2021年6月1日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
来歴
クラブ
2007年7月17日、セルビアのOFKベオグラードからイタリアのSSラツィオへ、移籍金80万ユーロで移籍した。2007-08シーズンは怪我などの影響もあって17試合の出場にとどまった。しかし、2007年9月30日のレッジーナ戦では、ゴール前35メートルの距離からのシュートを決めた。
2010年7月24日、マンチェスター・シティFCに1800万ユーロで移籍[2]。2014年背番号を13から11に変更した[3]。在籍中はFAカップ、2度のリーグ制覇などに貢献した。
2017年7月23日、古巣SSラツィオのライバルクラブであるASローマに移籍金500万ユーロで移籍[4]、マンチェスターシティ時代の同僚エディン・ジェコと再び同僚となる。2017-18セリエA・開幕戦のアタランタ戦で直接フリーキックから決勝点となる移籍後初ゴールを挙げた。UEFAチャンピオンズリーグ・グル―プリーグのチェルシー戦ではオーバーラップから相手DF2人を抜き去り強烈な一撃でゴールを奪うと、ジェコのゴールもアシストし[5]、決勝トーナメント進出に貢献した。決勝トーナメントでは全試合に出場し準決勝に進出するも、リヴァプールに2戦合計6-7で敗れ、決勝進出を逃した[6]。
2018-19シーズンセリエA第6節のフロジノーネ戦でシーズン初ゴールを決めると、第7節ラツィオとのローマ・ダービーでは得意の直接フリーキックをゴール正面のペナルティーアーク内からゴール右下へ突き刺し、これが決勝点となった。またこのゴールでローマダービーで対戦する両チームでゴールを決めた史上2人目の選手となった(もう一人は元スウェーデン代表のアルネ・セルモソンで、ラツィオで2得点、その後プレーしたローマで3得点を記録していた)[1]。
2020年9月8日、インテルナツィオナーレ・ミラノに完全移籍で加入することが発表された[7]。リーグ開幕戦から3試合は本来のポジションではないセンターバックとして出場するも、怪我や新型コロナウイルスへの感染[8]、またアントニオ・コンテ監督の信頼を得られず、公式戦11試合のみの出場に留まり、チームとしてはリーグ優勝を果たすも、全く良い所なくシーズンを終えたが[9]、シーズンオフにチームと1年間の契約延長をした[8]。
2022年6月19日、現役引退を発表した[10]。
代表
セルビア代表としては、2007年夏にUEFA U-21欧州選手権2007へ出場。準決勝のベルギー戦ではフリーキックを決めて勝利に貢献するも、決勝のオランダ戦では警告を2度受けて退場。1-4で敗れ、準優勝であった。この結果を受けて北京オリンピックの出場権を獲得、本選にも出場したが、グループリーグで1勝も出来ずに敗退となった。
2008年5月28日のロシア戦で代表初キャップを記録。
2012年9月11日のワールドカップ予選のウェールズ戦で代表初得点を挙げた。
2018 FIFAワールドカップのグループリーグ初戦のコスタリカ戦にて直接フリーキックを決めチームを勝利に導き[11]、その試合のMOMに選ばれたが、決勝トーナメントには進出出来なかった。
特徴
正確かつ強烈な左足のキックを武器とし、またフリーキックを得意とし、「セルビアのロベルト・カルロス」という愛称を持つ[11]。
課題は、好不調の波が激しいことと気性が激しいこと。2009年9月23日のパルマ戦で主審に激しく抗議し、暴言を吐いたとして2試合の出場停止処分が下されている。また、5000ユーロの罰金も科された[12]。
代表歴
出場大会
試合数
- 国際Aマッチ 94試合 11得点(2008年-2020年)[13]
得点
# | 開催日 | 開催地 | 対戦国 | スコア | 結果 | 大会 |
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1 | 2012年9月11日 | ノヴィ・サド、スタディオン・カラジョルジェ | ウェールズ | 1–0 | 6–1 | 2014 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選 |
2 | 2013年6月7日 | ブリュッセル、ボードゥアン国王競技場 | ベルギー | 2–1 | 2–1 | |
3 | 2013年9月10日 | カーディフ、カーディフ・シティ・スタジアム | ウェールズ | 0–2 | 0–3 | |
4 | 2013年10月15日 | ヤゴディナ、ヤゴディナ・シティ・スタジアム | 北マケドニア | 3–0 | 5–1 | |
5 | 2014年5月26日 | ハリソン、レッドブル・アリーナ | ジャマイカ | 2–0 | 2–1 | 親善試合 |
6 | 2014年9月7日 | ベオグラード、スタディオン・パルチザーナ | フランス | 1–1 | 1–1 | |
7 | 2015年10月8日 | エルバサン、エルバサン・アレナ | アルバニア | 0–1 | 0–2 | UEFA EURO 2016予選 |
8 | 2016年5月29日 | タリン、ア・ル・コック・アレーナ | エストニア | 0–1 | 0–1 | 親善試合 |
9 | 2017年9月2日 | ベオグラード、スタディオン・ツルヴェナ・ズヴェズダ | モルドバ | 2–0 | 3–0 | 2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選 |
10 | 2017年9月5日 | ダブリン、アビバ・スタジアム | アイルランド | 0–1 | 0–1 | |
11 | 2018年6月17日 | サマーラ、サマーラ・アリーナ | コスタリカ | 0–1 | 0–1 | 2018 FIFAワールドカップ |
タイトル
クラブ
- マンチェスター・シティ
- プレミアリーグ : 2011-12, 2013-14
- FAカップ : 2010-11
- フットボールリーグカップ : 2013-14, 2015-16
- FAコミュニティ・シールド : 2012
- インテル
- セリエA : 2020-21
個人
- セルビア年間最優秀選手賞 : 2011
脚注
外部リンク
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