秋田拠点センターアルヴェ
秋田市にある官民複合施設 ウィキペディアから
秋田市にある官民複合施設 ウィキペディアから
秋田拠点センターアルヴェ(あきたきょてんセンターアルヴェ)は、秋田駅東口にある14階建ての複合施設。秋田市とデベロッパー(双日・大成建設)が官民共同で再開発に取り組み、2004年に落成した。管理・運営は区分所有に基づき秋田ケーブルテレビの子会社である秋田新都心ビルや同市など5団体が行う。
秋田拠点センターアルヴェ ALVE | |
---|---|
情報 | |
用途 | 複合施設 |
設計者 | 日建設計、大成建設 |
施工 | 大成・日商岩井共同企業体 |
建築主 | 秋田市、秋田新都心ビル、パーク24、シグマ、社会福祉法人晃和会 |
管理運営 |
秋田市(公共棟) 秋田新都心ビル(民間棟) パーク24(駐車場棟) シグマ(ホテル区分) 社会福祉法人晃和会(福祉施設区分) |
構造形式 |
鉄骨鉄筋コンクリート造及び鉄骨造 駐車場棟のみ鉄骨造 |
延床面積 | 35,598.79 m² |
階数 | 地上14階 |
高さ | 61.9m (軒高58.5m) |
着工 | 2002年(平成14年)10月18日 |
竣工 | 2004年(平成16年)5月31日 |
開館開所 |
2004年6月1日(東横イン秋田駅東口) 2004年7月16日(グランドオープン) |
所在地 |
〒010-8506 秋田県秋田市東通仲町4番1号 |
座標 | 北緯39度42分57秒 東経140度7分52秒 |
かつて秋田駅東口周辺には、国鉄清算事業団が所有する秋田機関区秋田支区跡地や、林野庁秋田営林局が所管する仁別森林鉄道ターミナル兼貯木場跡地などが約30ヘクタールほど広がっており、そのうち8.3ヘクタールが大規模空閑地になっていた[1]。
秋田市は1993年度に駅周辺を都市計画道路によって環状ネットワーク化し、駅東口に新しい交通結節点機能として駅前広場を設け、併せて、賑わい創出の拠点とすべく複合施設を整備することを眼目とする「秋田駅周辺地区新都市拠点整備事業」を建設大臣に申請。認可を得て同年度から1995年度までに新都市拠点整備事業の基幹事業となる「秋田駅東第三地区土地区画整理事業」、「秋田駅西北地区土地区画整理事業」、「秋田駅東拠点地区土地区画整理事業」の3事業がそれぞれ着手された[1]。
秋田拠点センターアルヴェは、駅東口地区の拠点施設として計画され、整備手法として事業コンペティション方式を取り入れ、1999年に大成建設を中心とする5企業による案を採択[1]。2002年10月に着工し2004年7月16日オープンした。事業費は52億30百万円[2]。オープン初日には午後4時までに約2万人が訪れた[3]。住居表示は2006年1月31日まで「秋田市中通七丁目1番3号」であった。再開発前の鉄道用地が中通七丁目に含まれていたためだが、「中通」は駅西口の地区であるため、市民の一部[誰?]は違和感を抱いていたとの声も聞かれる。
民間棟には商業施設、オフィス、クリニック等のほか、東横イン秋田駅東口も入居。公共棟の1階には秋田市の証明書等の発行窓口である、駅東サービスセンター(土日祝も窓口を開けている)も入った。
落成当初、山形駅西口に竣工した霞城セントラルに所在する山形県立霞城学園高等学校のように、秋田経済法科大学附属高等学校(現:ノースアジア大学明桜高等学校)の一課程をビルに入れ、フロアを活用する案が検討されたが、建物仕様が学校設置基準に適合しないため、入居は見合わせとなった。一部報道では、廊下の幅や天井の高さ、手洗いなどの設備面が基準に達していないと指摘されていた。
2008年3月3日には、隣接地(東通仲町4番2号)に山王からNHK秋田放送局が新築移転しアルヴェと通路でつながった。建設地は市有地であったが市がNHKと土地の等価交換を実施[4]。旧秋田放送局跡地は秋田市役所(先代本庁舎)の駐車場とされたのち、現庁舎が建設され、2016年5月6日から執務を開始した。
2020年3月25日付で、秋田ケーブルテレビ(CNA)がアルヴェ民間棟を管理・運営する秋田新都心ビルの全株式を双日から取得して子会社化した[5][6]。また、5月18日で閉館したルミエール秋田跡地(#撤退したテナントを参照)に、これまで単発で映画上映を行っていた「秋田シネマ&エンターテイメント」(CNAと秋田新都心ビルが設立)が「AL☆VEシアター」(アルヴェシアター)を12月25日にオープンした[7]。新しい映画館は五つあったスクリーンのうち、三つを各129席の映画館とし[8]、シアターの運営と編成は109シネマズを展開する東急レクリエーションがサポート[7]。残り二つは東急との業務提携に基づき、同社が運営する会員制サテライトシェアオフィス「NewWork(ニューワーク)」の提携店「Atelier AL☆VE」(アトリエアルヴェ)」に改装され、「5G」に対応したシェアオフィスとして、2021年3月9日にオープンした[9][10]。なお、Atelier AL☆VEのオープンを機にAL☆VEシアターは、AL☆VEシアターsupported by 109シネマズに改称している。
開業当時、水野晴郎プロデュースのシネマコンプレックス「パンテオンシネマズAKiTA」が大きな話題を提供して開館したが、テナント料の問題等で民事訴訟に発展し、2005年11月16日、東京地裁は水野らに明け渡しとテナント料4200万円の支払いを命じる判決を下した[11]。判決に先立って10月からパンテオンシネマズAKiTAも休館となり、後継会社が見当たらないことから看板店舗を一時失った。
その後アルヴェの活気を取り戻そうと、2006年8月5日から9月15日までの期間限定で、既存のテナントで組織する組合が「駅の映画館 AKITAシアター」の名称で、映画館を一時再開した。この期間中は2つのスクリーンでの限定公開だったものの、採算ラインを上回ったため、9月16日以降も採算ラインを割るもしくは長期的に運営できるテナントが見つかるまでの間、運営が続行されることになり、2006年11月当時、岩手県盛岡市でルミエールなどの映画館を運営する南部興行が運営の継承を正式に表明した。同社は「AKITAシアター」の名称を踏襲し、11月18日から営業を再開[12]。テナントの契約を当初の暫定半年契約から10年契約に延長したことを機に、2007年4月25日、「ルミエール秋田」と改称した[13]。しかし、民間棟を管理・運営する秋田新都心ビルとの契約が満了するため、2020年5月18日に閉館した[14]。その後、同年12月25日に「AL☆VEシアター」として再開館した[15]。
かつて秋田テレビがミニショップ「Al◆Ve・AKT情報局」を出店していたが、2005年7月28日に一時改装を理由として閉鎖、その後当地で再開することなく、9月16日にイオン秋田ショッピングセンター(現:イオンモール秋田)・中三内に「AKT情報局-NAKASAN-」として移転し再オープンした。なお、2008年10月の中三閉店に伴い、AKT情報局-NAKASAN-は保戸野千代田町にあるAKT運営の住宅展示場であるAKTハウジングセンター内に再度移転している。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.