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下痢や血便を主症状とする寄生虫感染症 ウィキペディアから
アメーバ赤痢(アメーバせきり, Amoebiasis)とは、赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)による消化器伝染病。日本では感染症法において五類感染症に指定されている。アメーバ赤痢は大腸に寄生し、糞便中にシストを排泄する。性行為で広がることもある。世界では年間4~10万人が、アメーバ赤痢によって死亡していると推定される[3]。
世界各地でみられ、特に熱帯・亜熱帯での発生が多い。日本では開発途上国旅行者での発生が見られる。先進国では性感染症(肛門性交などが原因)として問題視されている。感染源は回復期患者、サル、ネズミ、シストに汚染された飲食物などであり、感染経路はシストの経口感染。ハエ、ゴキブリによる機械的伝播も起こる。
検便でアメーバ赤痢病原体を検出する(ルゴール染色、エオジン染色)。腸外型は血清アメーバ抗体で検査。
抗アメーバ薬などを投与する。放置すると慢性化し再発しやすくなる。
飲食物の加熱や手洗いの励行、適切な糞便処理が予防に有効である。また、シスト排泄者との接触に注意する必要もある。ワクチンは存在しない。
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