菫青石(きんせいせき、cordierite[4]、コーディエライト)はケイ酸塩鉱物の一種。化学組成は Mg2Al3(AlSi5O18)。結晶系は斜方晶系。同質異像にはインド石がある。
産出地
性質・特徴
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モース硬度は7。多色性が非常に強く、観察する角度によって色が群青色から淡い枯草色に変わる。このことからダイクロアイト(dichroite[5])の別名もある。
桜石
菫青石の六角柱状結晶が分解すると、その形を残したまま白雲母や緑泥石に変化する(仮晶)。そして岩石が風化すると結晶が分離し、その断面が花びらのように見えることから桜石 (cerasite[6]) とよばれる。
京都府亀岡市薭田野町の「薭田野の菫青石仮晶」は1922年3月8日に国の天然記念物に指定されている[7]。
アイオライト
宝石としてはアイオライト(iolite[8]、菫青色)とよばれる。色は名のとおり青みを帯びた菫色で、サファイアに似ていることからウォーターサファイア (water sapphire) ともよばれる。多色性のため、菫色以外の部分は金属で覆われることが多い。
主にスリランカ、ミャンマー、インド、マダガスカルなどで採掘される。インドのものがおそらく一番サイズが大きく、価格も安いと思われる。これは単に産出量が多いからであろう。スリランカのものは薄い青色であったり、無色であったりして、希少石の扱いをうける。ただし価格は大して高くはない。スリランカではかえって、濃い青色のものが希少である。
特殊効果としてはキャッツアイとスターがある。前者はスリランカとインド、後者はインドが有名である。
サイド・ストーリー
英名のコーディアライト(コーディエライト[注 1]、cordierite)は、フランスの地質学者ルイ・コルディエ (1777 - 1861) の名に由来している。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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