『まったく最近の探偵ときたら』(まったくさいきんのたんていときたら)は、五十嵐正邦による日本の漫画作品。『電撃マオウ』(KADOKAWA アスキー・メディアワークス)にて2016年6月号より連載中[1]。2021年4月には、単行本第9巻の発売記念として第1話と第3話がボイスコミック化された[2]。2024年8月時点で累計部数が90万部を突破している[3]。
概要 まったく最近の探偵ときたら, ジャンル ...
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2025年にはテレビアニメが放送予定[4]。
その昔、一世を風靡した名探偵の名雲 桂一郎。彼が解決した事件は数知れず。そんな彼も今では元名探偵。昔ながらのやり方しか知らず、さらには歳のせいかあちこちにガタがきている肉体に苦しめられながら探偵を続けていた。
そんな中、女子高生の真白が助手にして欲しいと現れた。なんだかんだで真白を助手にすることになり、波瀾万丈な毎日が始まっている。
声の項はボイスコミック版またはテレビアニメ版の声優。
名雲探偵事務所
- 名雲 桂一郎(なぐも けいいちろう)
- 声 - 諏訪部順一[5][4]
- 本作の主人公[4]。35歳の男性。自宅兼事務所の「名雲探偵事務所」の所長。喫煙者。
- 若いころは天才高校生探偵として一世を風靡したが、現在では家賃を滞納するほどうだつの上がらない探偵稼業を行っている。最近の事情にめっぽう疎く、昔ながらの探偵のやり方しかできない。猫探しは得意。
- 腰痛を患っている。老眼も進行している。歯痛持ち。自律神経もイカれている。膝も悪い[6]。四十肩[7]。耳も遠くなってきた[8]。
- 知らないものは、「スマホ」「JK」「ホームページ」「オールラウンドサークル」。
- 携帯のメールの着信音は真白の音声[9]。
- 中西 真白(なかにし ましろ)
- 声 - 花澤香菜[5][4]
- 本作のヒロイン[4]。昔の名字は「朝倉」。名雲桂一郎の元に助手として勝手に転がり込んだ探偵志望の女子高生。2年C組所属。助手という名目で雇われてはいるが給料は発生していない。名雲を「おじさん」と呼んで慕っている。かつての名探偵だったころの名雲に憧れている。
- 桂一郎に名字を隠しており、田中や鈴木と言って偽名で誤魔化していた[10]。自分のせいで名探偵であった桂一郎を潰したことを負い目に感じている[11]。両親は健在。
- 特技は収納術と、10年鍛えたフィジカル。顔芸。琉球空手の使い手。火炎放射器を自前で作成できるほどのスキルを持っている。
- 暗いところとオバケは苦手。料理は得意。テレホンカードを知らない[12]。60キロメートル以上のランニングを軽い運動という。
- ケルベロス
- 声 - 堀井茶渡[5]
- ペット探しの依頼で間違って捕えられた野良猫。命名は真白。名雲は好きだが、真白のことは嫌いである。
- 根津 太郎(ねづ たろう)
- 声 - 河西健吾[5]
- 害虫駆除の依頼を暴力団の壊滅と誤解した真白によって壊滅させられた「極道組」の元ヤクザ。22歳の男性。真白に恩義を感じて「姉さん」と慕っている。
- 後に自身がいた暴力団を壊滅させた張本人である真白と一緒にいることがバレて、命を狙われており姿を隠している。
名探偵アスナロ
- 翌檜 ユウ(あすなろ ユウ)
- 声 - 山口智広[13]
- 人気を博している高校生探偵。18歳の男性。小学生のころに名雲に憧れ探偵業界に飛び込み、才能を発揮した。
- すぐに「妙だな…」と考える面倒くさいタイプの人間。
- 着ている服はほとんどがファンからの貰い物。
- 苦手な食べ物はトマト[14]。テレホンカードを知らない[12]。
- 風巻 ハナ(かざまき ハナ)
- 声 - 平野綾[13]
- 小柄な女性。助手。ユウを「マスター」と呼んでいる。年齢は20代。誕生日は1月5日[15]。
- ユウには番組企画のオーディションによって選ばれ、給料が良いという理由から助手をやっている[16]。様々な職種を経験しており助手としては非常に有能で桂一郎からは「探偵のやることがなくなってしまう」と言われるほど。
- 貧乳であることを気にしており、そのため体型を隠せるポンチョを好んで着ている。それだけではなく、バストアップに効果があるという理由から毎日、豆乳のスムージーを飲んでいる[17]。
その他
- 師匠(ししょう)
- 真白の師匠。黒人の男性。真白に格闘技などの極意を叩き込んでいる。
- マスター
- 桂一郎の行きつけのBar「TONTO」のマスター。男性。オシャレじゃない人を見ると失神する。群馬県富岡出身。
- 半年前から店の壁に落書きがされて困っており、犯人を特定することを桂一郎に依頼する。
- ブロント
- 「TONTO」の常連客の男性。桂一郎を「ナディー」と呼ぶ。マスター同様、群馬県富岡出身。「こいつはケッサクだ」が口癖。
- ベロニカ
- 「TONTO」の常連客の女性。群馬県出身。桂一郎に惚れている。真白を「ピュアホワイト」と呼ぶ。
- 桂一郎に会いたいがため、彼の行きつけであるBar「TONTO」の壁に落書きをしていた。落書きは落としやすい塗料で書かれており、彼女も消す作業をしていた。
- ビリー
- 「TONTO」の常連客の男性。群馬県出身。喫煙者。
- 美馬坂 総也(みまさか そうや)
- 警部。35歳の男性。元高校生探偵。機械が苦手であり、証拠映像を確認しようとして映像プレーヤーを壊してしまうほど。
- 星野 アズハ(ほしの アズハ)
- 白衣を羽織ったポニーテールの女性。巨乳。大学生。19歳[18]。自称「サイエンスエージェント」。
- 独特な言い回しが特徴であり、真白のことを「新鮮JK」、牛肉のことを「牛の死肉」と言ったりしている。
- 色んな発明品を作っており、その全てが「求めている効果は発揮するものの必ず副作用がある」。
- 美馬坂 風(みまさか ふう)
- 総也の娘。「怪盗ビーバー」と名乗る。総也の話を聞いて怪盗に憧れており、世間を賑わす怪盗の正体が冴えないおじさんだったときは怪盗を見て泣き出すほど。
- 桂一郎の財布を盗るものの、中身がレシートと絆創膏しかなく、追ってきた真白に財布を返している。
- 乳首試食おじさん (ちくびししょくおじさん)
- 海パンにネクタイだけを身に着けた筋肉質な男性。YO(やべえおじさん)四天王の一人。「胸毛」の息子で「ロープ」の弟。
- 自身の乳首におすすめの食材を塗っており、試食を薦めてくる。オフの日はネクタイを外している。
- 必殺技「死食」は猛毒を乳首に塗って敵に吸わせるもの。
- 十字胸毛おじさん
- ヘッドライトを着用した、胸毛が十字のおじさん。YO四天王の一人。「試食」と「ロープ」の父。
- 不衛生っぽい見た目ながら、毎日銭湯に通っているキレイ好き。だが、風呂上がりに地べたを這って小銭が落ちていないか探している。
- ロープ大好きおじさん
- ロープで自身の身体を縛っている男性。YO四天王の一人。「胸毛」の息子で「試食」の兄。
- 上半身にタトゥーを入れており、右脇腹には妄想上の一人娘の名前(チエコ)を入れている。タトゥーを入れたことを後悔している。ドM。