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さよならの言葉(さよならのことば)は、小野香代子の楽曲。作詞・作曲は小野香代子。1977年5月8日に開催された第13回ヤマハポピュラーソングコンテスト(ポプコン)のグランプリ受賞曲である[1]。
小野は第13回ポプコングランプリ受賞後にメジャー・デビューを予定して「さよならの言葉」「気まぐれでいいのに」の2曲をレコーディングしたが、結局レコードデビューはせずにアメリカへ留学した。
同じくポプコン出身の八神純子がカバーし、1978年5月5日にディスコメイトレコードからの2枚目のシングル『さよならの言葉』としてリリースした(規格品番:DSF-121)。「気まぐれでいいのに」も八神純子がカバーし、両曲とも八神のアルバム『思い出は美しすぎて』に収録されている。
本項では「さよならの言葉」「気まぐれでいいのに」の2曲について、小野香代子と八神純子の両者のバージョンをまとめて記述する。
小野香代子[2](おの かよこ、1954年生まれ、女性)は、第13回ポプコングランプリ受賞後に「さよならの言葉」「気まぐれでいいのに」の2曲のみを残し、プロ歌手としてデビューせずにアメリカに留学、その後帰国してしばらく日本に滞在。再度渡米して現在にいたる。音楽活動は続けていてブログに曲をアップするなどしている。https://kajesjk.wordpress.com/
小野が歌うオリジナル・バージョンの「さよならの言葉」は、ポプコン出身の女性歌手の楽曲を集めてキングレコードから発売されたコンピレーション・アルバム『ポプコン・ガールズ・コンピレーション』(2003年盤、規格品番:KICS2419)でCD音源化された[3]。のち『ポプコン・ガールズ・コレクション』(2006年盤、規格品番:KICS-2499)として再発売されている[4]。
また、ポプコンと連動していたテレビ音楽番組『コッキーポップ』で、ギター弾き語りで「さよならの言葉」を歌う小野の映像が残っている。
なお、同姓同名の「小野香代子」という音楽家が存在し[5]、エイベックスから発売された『SUPER EUROBEAT』シリーズのライナーノーツ対訳や[5]、安室奈美恵の楽曲「GO!GO! 〜夢の速さで〜」の作詞[6]を手がけた。
八神純子は1974年10月13日に開催された第8回ポプコンに出場し「雨の日のひとりごと」で優秀曲賞に入賞[7]。同大会では「幸せの時」もノミネートされ入賞曲に選ばれた[7]。1974年12月10日にシングル『雨の日のひとりごと』[7]で、キャニオン・レコードのAARD-VARKレーベルよりプレ・デビュー。翌1975年2月10日には2枚目のシングル『幸せの時』をリリース。1975年5月に開催された第9回ポプコンにも出場し「幸せの国へ」で優秀曲賞に入賞した[7]。
1978年1月5日、ディスコメイトレコードからシングル『思い出は美しすぎて』でプロ歌手として本格デビュー[7]。この曲はオリコン最高位25位、売上12万枚のヒットとなった[8]。
これに続くディスコメイトレコードからのセカンド・シングルとして、1978年5月5日に『さよならの言葉』をリリース。同年5月から6月にかけて『コッキーポップ』テーマソングとして使用された。「さよならの言葉」「気まぐれでいいのに」の2曲は、同年6月25日発売のファースト・アルバム『思い出は美しすぎて』に収録された。
八神が小野のカバー曲を歌った経緯は、小野がレコーディング後にデビューせず楽曲が宙に浮いた形となっていたことから、ヤマハのディレクターの意向もあり、期待の新人として売り出したい八神に歌わせることとなったのである。しかしながら、ポプコングランプリ受賞曲であれば手堅く売れるだろうという制作側の思惑とは裏腹に、シングルが自作曲でなくカバーとなり、しかもポプコンでは「後輩」にあたる小野の楽曲を歌わされたことは、八神にとっては不本意であった。セールス結果もそうした状況を反映して前作のヒットから一転し、オリコン最高位67位、売上1.9万枚と低迷した。
当シングルの売上低迷により、八神は歌手引退も考えるまでに追い詰められたが、そこからの一念発起で『みずいろの雨』の大ヒットを生み出すこととなる[9]。
いずれもポプコン関連のコンピレーション・アルバム。
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